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マイコプラズマとベルギーの病院

ここのところ体調不良でずっと投稿できなかった。身体の変化とベルギーの病院で感じたことを備忘録としてここに記そうと思う。

それは突然だった。2月7日水曜日。久しぶりに図書館に行き日本語の本を何冊か借りる。テストが終わり新学期が始まるまで数週間少し本が読めたらいいな。少し風邪気味で体が火照るのを感じていたがまだ深刻には捉えていなかった。しかし予想を裏切り熱はどんどん上がっていった。この週は熱が38-9度、熱に伴う頭痛でほとんど寝たきり。子ども達の送迎と簡単な夕飯を用意する以外はベッドで過ごしたが全然下がる気配がない。土曜は主催した友人のお別れ会が夜にあり重い身体を引きずりながらなんとか参加した。お洒落で素敵なインド料理レストランだったが普段の三分の一も食べれなかった。親切な店員が持ち帰らせてくれたので、家族が美味しく食べました。

味だけではなくプレゼンテーションも素敵なインド料理。Leuven にある Nirvana Kitchen というお店です。予約必須。

次の週はなんと学校がお休みのクロッカス休暇。この週の記憶はほとんどない。熱は39度から38度代に下がり頭痛のかわりに咳が増えた。夫が仕事なため子ども達とほとんど家で過ごした。木金は長男長女がお友達のおうちに泊まりに行ってくれたのですごく助かった。一日中寝たきりというよりは夕方に熱と頭痛が強くなるといった症状だった。

2月19日月曜日。ついに学校再開。送迎以外はできるだけ横になる日が続く。熱はそんなにないが咳がひどい。この頃インフルなのかもと疑い始める。ママ友も風邪の症状で病院に行ったそうだが薬も特にないと聞いた。ベルギーではインフルの検査はせず風邪やインフルでは薬を出さないのが普通なのだ。私は過度に薬を処方する医療に不信感があるのでこのシステムに不満はない。ただあまりに回復が遅いので一度くらい病院に行ってもと思い始め2月26日月曜日15時すぎにKU Leuven 学生向けの GP(かかりつけ医)に予約を入れた。

診療で微熱と咳が続くことなどを説明し耳や聴診器での肺の確認、指先を挟む機械で酸素量を確認し(これは日本では見たことないのだがあるのだろうか)、体温も再度測った。なんと39度もあり私も先生もびっくり。体温計が壊れていないか先生も自分で確かめていたほど、私は39度に思えないくらい普通にふるまっていたようだ。もとから身体が頑丈で体調を崩しにくいのが取り柄ではあるが、体力があると自分の身体の変化に鈍感なようだ。

同世代に見える女性の医師は私にマイコプラズマの可能性があると血液検査をしてくれた。ぼんやり聞いたことはあるが浅い知識しかなかった私に英語で仔細に説明してくれた。血液検査の結果は翌日でること、肺炎の兆候は音で聞くだけではわからないのでできたら近くの総合病院でレントゲンをとってきて欲しいとのこと。その日でも翌日でも良いがその日の夕方なら翌日結果を見れるとのことなので初めて総合病院に行くことになる。

驚いたことは受付はIDカードを入れて受付番号をとり総合受付で説明し、希望の科へ直接向かう。そこでも受付し少し待つ。担当医(か技師)に呼ばれ狭い空間でブラのみとりTシャツを着たまま撮影。会計は後日郵送するとのことで受付を通ることなく帰宅。30分程で全てが終わったことに驚いた。ベルギーでは電車やバスに乗る際並ぶことがなかったりそこまでオーガナイズされているとは思えない。しかしながら市役所や病院などの効率の良さは群を抜いている。ともかく余計な待ち時間や手順が必要ないのだ。

GPは忙しいながら結果を確認するため翌日の11時すぎに時間をつくってくれた。そこでまたびっくり。血液検査はすべての結果は出てなかったがマイコプラズマの可能性が濃厚。またレントゲン写真は病院のホームページからパスワードで閲覧可能になっており、直接のやり取りがなくともすぐ見れるようになっていた。(このパスワードは私も共有され見ることができる。)やはり肺炎の兆候があったよう。聴診器だけではわからなかったので助かった。

処方された抗生物質。3,13ユーロ。ちなみに診療費は2ユーロ。(1回1ユーロ) レントゲンはまだ請求来てません。

マイコプラズマに直接働きかける抗生物質は一日1回3日分だけ処方。金曜までに快復してなかったらまた来てねと言われたが、咳は残るがぐんぐん良くなった。3月5日現在、咳は多少残るものの健康を取り戻し晴れ晴れした気持ちでいっぱいだ。昨日から息子と夫が熱で寝込み始めたので一件落着とはいわないが、これで私の体調不良は終わったと願いたい。




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