見出し画像

machimin縁側通信・ツアー企画編②企画のむずかしさ、奥深さを知る

2023年縁側の夏休み。
machiminで企画したツアーについてふり返ります。
初めてツアー企画をしたときのふり返りについては、以下の記事にまとめています。

こどもの日に親子で楽しむツアーを企画

今回はこどもの日の祝日に開催するツアーを午前と午後の2部構成で企画することに。流鉄に乗ることをメインにした設定から、流鉄探検ノートのスタンプラリーを使って、流鉄の各駅を回って親子で楽しめる設定に変更。
各駅でスタンプを押すだけでなく、駅ごとでのミッションクリアを目指し、小さな達成感を味わえるノートのコンテンツを活かした内容にしました。

<第1部 流鉄スタンプ手帳でめざせ流鉄マスター!>
5月5日のこどもの日、流鉄スタンプ手帳で流鉄マスターを目指しませんか?
machiminにいると流鉄が大好きなお子さんによく出会うのですが、machiminの半円窓からのぞく流鉄を興奮気味に眺める姿を見て、いつも嬉しく温かい気持ちになります。

そうした流鉄大好きなお子さんや大人にもオススメの流鉄探検ノート。
各駅にあるスタンプを押していき、すべての駅のスタンプをコンプリートすると、流鉄マスター認定証をプレゼント!
流鉄探検ノートには各駅の紹介とともに「マスターチャレンジ」として、駅ごとにミッションが用意されているので、クリアしていく達成感も。簡単なクイズ形式で小さなお子さんでもトライしやすい内容になっています。
当日はmachiminに集合してツアーの流れをご案内するところからスタートします。
流鉄の魅力は車両のカラーもさることながら、車内や各駅から見える景色はどこか昔なつかしい気持ちになります。GW遠出しない方も、お子さんと一緒に遊びながら小旅行気分を味わうことができますよ。ぜひ足を運んでみてくださいね。
尚、第1部にご参加の方でお子様連れのお客様はmachiminにベビーカーを置いていくことができますので、抱っこ紐をお持ちいただくことをオススメします。

ツアーの告知看板
流鉄探検ノート

第2部では「流鉄ぬりえ」を使った企画。
machiminの縁側に来た方と何気ない会話をする中で「実はこんなこと悩んでいた」という話を聞くことがありました。抱えていた悩みも会話の流れで話せることで、少しだけ心が軽くなることってありますよね。
目的は親子で流鉄ぬりえを楽しむためですが、ぬりえをしながら会話をして、「実はこんなことがあってね」というような話ができる時間にできないかと考えて企画しました。

<第2部 流鉄ぬりえで遊ぼう、話そう>
流鉄ぬりえで遊びながら、日常の何気ない話をしませんか。
日々の生活の中で気づけば話せていない自分の気持ちってあると思います。
machiminの縁側で過ごしていると、何気ない話をすることがあります。
特に「母という役割を持ちながら働くとは」「子供の育ちの中での大人の関わり方」などは自分が経験して悩んだことがあるからこそ共感できたり、自分以外の人の話を聞くことで新たな発見を得ることも多いです。
「そんな風に考えるんだな、自分は違うな」「そんな考え方もあったか、真似しちゃおう」など感じ方は様々ですが、特に受け取り方の正解はなく、相手も私も自由であって良いと考えています。ただ話せる場があるって、どこか安心しますよね。
そして「話しましょう」と面と向かっても、なかなか言葉が生まれないと思うので、一緒に”流鉄ぬりえ”をしませんか?ぬりえを塗るのは、お子さんでもよいですし、お母さんでもよいです。もちろんお父さんでも、お孫さんがいる方でも、歓迎です。お腹の空く時間なので、お昼も一緒によろしければ食べましょう。
流鉄ぬりえには、”machiminから見た流鉄”や”流鉄各駅での流鉄のある風景”が描かれています。第1部から参加の方は「こんな場所あったね」なんて話しながら、ぬりえを楽しめるのではないかと思います。ゆったりとお話できることを楽しみにしています。

ツアーの告知看板

ターゲット設定の甘さや商品理解の浅さが課題に

ツアー当日、流鉄ではこどもの日限定の記念乗車券セットの販売があり、流鉄に乗りに来た人々が縁側にも沢山いらっしゃいました。第1部では流鉄探検ツアーをSNSの告知で見た親子やmachiminができた当初からの常連さん親子が参加。親子だけでなく、大人だけでの参加者もいたことが新鮮でした。

第2部の流鉄ぬりえの企画では、午前中の流鉄探検ツアーに参加した子ども達が午後も参加。

今回の企画をふり返り、ターゲット設定の甘さと、企画する際のテーマとなる商品への理解の浅さについて手塚さんよりフィードバックをもらいました。

ターゲット設定については、流鉄ぬりえの企画では”子連れのお母さん×自分の話をしたい人”という曖昧なターゲットを設定し、どんなお母さんなのか、どんな話をしたいのか、など深くイメージしきれておらず。想定したシチュエーションで企画内容に何があると適切かも考えずに「流鉄ぬりえ」が親子で楽しめそうだと漠然と考え、チグハグな企画になっていました。
商品理解については「流鉄ぬりえ」とは、どんな意図や想いのつまった商品なのか?どこが面白いのか?を知る工程を踏んでおらず、流鉄ぬりえを"ぬりえ"としてだけ捉えて企画してしまった点を反省し、次の企画で改善することにしました。 相手についてはもちろん、自分についてもしっかり理解する必要があると気づきました。

ツアー参加者の中学一年生が彩る流鉄ぬりえ

流鉄ぬりえに込められた想いとは

「流鉄ぬりえ」が作られた背景を知るべく、作り手の橋本さんに聞いてみました。

【流鉄ぬりえの背景や想い】
・ぬりえというと、”あらかじめ絵柄が準備されていて、手に取った人はそれに従って塗る”、 というのが普通ですが、「実際に乗車してもらう・ぬりえをする人が自分らしくカスタマイズする」、 参加型の流れにしたいと思い、あえて切符に歯抜けの部分を作り、一度降りないと見られない風景をチョイスして絵にした。
・ぬりえのページ構成は、「切符を買って、流山駅から順に降車し、馬橋から流山に戻ってmachiminに足を運ぶ」という流れになっている。
・各駅のぬりえや、「見つけた!」を楽しむページについては、駅を一度出ないと見られないものもあるので、 ツアーの際はフリーパスで乗車して乗り降りしながら見るの方法もでもよい。
・「どんな人にどんなふうに使ってほしいか」一番は、 「流鉄に実際に乗って、楽しさ・面白さを味わってほしい」「自分で見つけ作る楽しさを味わってほしい」という点。
ターゲット層:具体的には、低年齢〜小学生の子鉄くん、その親御さんやおじいちゃん・おばあちゃん、が思い浮かんでいる。


前回の企画では、流鉄ぬりえのコンテンツには触れていませんでしたが、6月のツアーでは具体的に「流鉄ぬりえが参加型で体験できる内容であること」が分かるように企画内容を見直しました。

<乗って描こう!自分だけの流鉄ぬりえ>
流鉄に乗って、自分だけの思い出の詰まった流鉄ぬりえを完成させませんか?
流鉄には、さまざまな特徴があることを知っていますか?
券売機の切符だけでなく、駅の窓口で硬券を買うことができたり、乗り降り自由な一日フリー券にはワクワクするような複数のデザインがあるなど。
また流鉄に乗って各駅を観察してみると、流鉄ならではの見どころが「ここにも!あそこにも!」
思わず見つけると笑顔になってしまいそうな魅力あるスポットで溢れているんです。
そんな耳寄り情報のつまった流鉄ぬりえと一緒に流鉄の旅に出て、各駅からの景色を観察しながら仕上げたぬりえは自分だけの宝物になります。
流山駅から出発し、くるっとツアーを楽しんだ後には、machiminの縁側で流鉄ぬりえ限定缶バッジを製作することもできますよ。

尚、ご参加の方でお子様連れのお客様はmachiminにベビーカーを置いていくことができますので、抱っこ紐をお持ちいただくことをオススメします。

ツアーの告知看板

素早くPDCAを回し改善を重ねる大切さを学ぶ

6月のツアーでは平日の午前や午後で月4回の開催日を設定しましたが、思ったように参加者を促せず。「開催数は増やしたものの参加を促せなかった」ということに気づきながらも、何が要因で次に何を活かせるかをふり返らずにいたところ、手塚さんからフィードバックをもらいました。

一回一回、磨ける、反省できるはず。ツアーが終わって人に言われてからではなく、言われる前に自分でたくさん考えて、とにかく何回も改善しないと、すぐに時間は過ぎるし、時を逃すと思う。PDCAを高速に回してね。

「ふり返りをすること」が次の企画に活かされ、成長につながると思い、改めて企画を通しての気づきや学びについて考えてみました。

【気づき】
①親子向けのツアーを同じ内容で開催しても「休日」と「平日」で参加率が異なった点
②ツアーに使う流鉄ぬりえの商品についての理解を深めた上で企画を練り直したものの、平日ではうまく参加につなげられなかった点
③平日であっても初めてツアーを企画したときのように、私自身が興味があって”知りたい”と思った企画については大人の参加者がいた点
【フィードバックからの学び】
①について、漠然と親子と設定するのではなく、どんな家族構成で、どこに住んでいて…など細かくプロフィールを設定していくことが大切である。
②や③について、ターゲットのプロフィール設定を細かに行った上で、自分の持つ資源をどのように使うことでニーズと合致していくのかを考えることが重要である。


自分起点の企画であると、自分がターゲットになっていた為、自分自身と同じように「流山本町や流鉄、みりんについて知りたい」という想いのある人が参加をしてくれたように感じます。
親子向けのイメージのみから企画したツアーは参加を促せず、自分起点でニーズを理解した上で、企画したツアーには参加を促すことができたということが気づきとなりました。フィードバックをもらいながらマーケティングの奥深さを知り、すぐに身に付けられるものではないことが分かり、回を重ねて企画力を上げていきたいとおもいました。

写真提供:hitokomacamera


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?