見出し画像

私とタロットの方向性

お仕事で自分用の机が必要になり、先日から少しずつ家の空き部屋を片付けています。

お仕事というのはカード占いの鑑定士になるので、自分に何ができるのだろうかとここのところずっと考えていました。

カード占い師としてすでに活躍している友人や先輩がたは、知識も豊富でカードを直感を足がかりに、ある程度理詰めに読んでいきますが、私には知識などありません。

独学ながら何冊か本を読み、それぞれのカードリーダーの特性で「言っていることがどれも違うのだな」と感じてはいましたが、それぞれ経験と知識で裏打ちされたものですから、自分のような未経験に等しい人間では、あてずっぽうなのではないかとすら思っていました。

そんな中、スカウトを受け、テストもこなし、今はデビューを待つ身です。

一方で、心細くて、知識を求めるべきかカードに聞くと、「あなたはそのまま行きなさい」「余計なものを入れると、あなたはだめになる」とまで言われ、カードが言うのならそうなのだろうなとも思っていました。

この図太さと不安の間で、日々片付けたり準備をしていました。


さて、その中で本の束の下敷きになっていた「マイカレンダー(説話社)」を手に取る機会があり、なんとなく開いたページが「松村潔先生」の記事でした。

「タロットで占う際の潜在意識の使い方」と題したその記事は、「あなたはそのままでいい」というカードの言葉を思い出させるものでした。


カードは集合無意識にアクセスするもので、結果を私たちは「すでに知っている」のだという内容で、エーテル体はカードを裏面であろうが正確に見ていて、それを必然的に引いているのだ、というものでした。

カードを「引いてめくったとき」に、私たちは「思考」するまでの0.3秒間の間に「どういうことか」すでに知っているので、そこから思考が起き上がってこねくり回すことで、本来の意味からかけ離れていくーーと、そういう論旨に思えました。

さらに、思考は「地球の檻の中のこと」であり、タロットは「その外」からメッセージを送ってくるので、潜在意識にアクセスした状態でないと「地球の範囲のこと」しか得られない、などなど。

知識として覚えて、それを当てはめていくだけだと「思考の外」には出られない、と言うことでしょうか。

くわしくはぜひ本誌を手に取ってご覧いただければと思いますが、「なんとなくタロットがつまらない」と思っているときは「きちんと受け取れていない」とか、「本を読めば読むほど、他の人間の価値観を取り込むばかりである」とか、今悩んでいることすべてに答えをもらってしまった感じなのです。


実はこの記事を描く前日に、「岩手県平泉」へ知らずにバスが向かってついてしまう夢を見ており、それについてカードを引き、自分でも、「これは正しくない」と思いつつ、ひとまずの答えを出したのですがーー。

その晩、また夢で「TLを乗っ取られて、勝手なつぶやきをされて困ってしまう」というものを見ました。

起きてすぐ、「自分の潜在意識が、顕在意識にうそをつくなと言っている」と感じました。つまり潜在意識が、「適当なリーディング」に文句を言っているのです。

そしてそのことも、この記事に触れられていました。

「潜在意識は、間違ったリーディングをすると、間違っていると伝えてくる」という内容でした。


私は毎回カードを使うたびに、めくった瞬間にある程度感覚的な結果を理解しているタイプで、それを「あてずっぽうではないか」と心配してきました。

でもおそらく集合無意識につながるタロットを、それなりに「思考を抜きに」読んできたのかもしれません。

だから、最近知識を頭に入れようとするたび、カードから「そうではない」と言われるし、知識をもとに理詰めで読もうとすることで的中率も下がっていたのかも……。


一般的なタロットリーダーにはなれそうもありませんが、何か自分とタロットの可能性を見たようで、心が軽くなりました。

タロットは占具ではなく、魂の成長を助けるものである、という考えをずっと持ってきており、単なる「当たり外れだけではないもの」と言うアプローチをしたかった自分にとって、有益な情報でした。

適切なタイミングで適切な情報を受け取るものですね。

また、ご紹介したマイカレンダーは、2021年刊行の夏号、vol.10のものです。
ご興味あれば取り寄せてみてくださいね。


さてこの記事は「勉強しなくてよい」という論旨で話してはおりません。

タロットと向き合い、馴染み、感じたことなどから、世界を広げて精神的な世界へアプローチしつつ、深めていく方法があるのだ、と感じています。

先に知識ありきではなく、「外から降ろされた情報」としてとらえ、その秘儀に触れながら、「占いとして」ではなく、「精神世界」を理解する助けにしていくーー。

なんとなく、そういう深遠な学びかな、と思いました。

そのためには、直感で感じたことを左脳で表現することや、さまざまな事象への理解を深め、キーワードではない知識を身につけることが必要です。

わたしにそれができるかはわかりませんが、昨日カードを引いて思考でこねくり回しているのが滑稽で、深い理解が必要な内容は、深い部分で理解しなければならないと感じたので、なにかそうしたものもヒントになるのではないかと思い、記事にしました。

参考になれば幸いです。

のぞみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?