日記/「新世界より」

 今日はふと思い立って、昔少しハマっていた「新世界より」という小説と、その小説を基にしたアニメをPrimeVideoでちょこっとだけ観てました。最初はアニメの方から入ったのですが、アニメ視聴途中で先に原作を読破したりしてました。原作者である貴志祐介さんは、前に結構盛り上がって映画にもなってた「悪の教典」も書いた人です。(私は読んでないですけど)

 原作の小説は単行本2巻、文庫版になると3巻あり、どれも分厚く内容量がすごい。パッと見、田舎で過ごすサイキッカー少年少女たちの冒険ファンタジーみがありますが、だんだんとSF・サスペンス要素が出て来る感じがワクワクドキドキする名作です。雑な紹介文ですが下手なこというとネタバレになりかねないのでこうなってます。

 原作では丁寧に物語の背景が語られるので、最初は少し読むのがしんどいところはあるかもしれません。でも、中盤からの追い込みがすごい。アニメの方が(当たり前ですけど)ビジュアルがよく分かりますが、細かな設定はやはり原作の方が追いやすいという良さがあるので、入りやすそうな方から行くのがいいと思います。

 登場キャラクターの魅力はもちろん、あらゆるところに張り巡らされている伏線や、綿密に練られた設定も非常に面白いです。あと、この小説のタイトルの基になったドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』もいいですよ。小説で使われているのは、こちらの曲の第二楽章を基とした歌曲「家路」です。よく閉店前に流れるやつですね。

 情報が多い小説とアニメですし、そこまで明るい話ではないのでちょっと人は選ぶかもしれませんが、少しでも気になったらぜひ触れてみてください。

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