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「民間企業でも、社会貢献をあきらめない!」BHPジャパン社の決意

こんにちは!認定NPO法人CLACKです。
 
「民間企業にいるけれど、自分でも社会貢献を諦めたくない......」そんな方、いらっしゃいませんか?今回は「これから自分が体制を整えてやっていくぞ!」「社会貢献事業部はありはするけれど、NPOとの適切な関わり方がわからない...」そんな方に、ぜひお話を聞いていただきたい方がいます。

BHPジャパン代表取締役社長、ガントス有希さまです。BHP社は世界最大規模の鉱業企業である傍ら、社会貢献を大事にしており、BHPジャパン様にはCLACKに継続して様々な支援をして頂いています。

今回は、そんなガントスさんにインタビューを行いました。それでは、どうぞ!

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CLACK:
まずは自己紹介をお願いしてもいいですか?
 
ガントスさん:
ガントス有希と申します。日本で生まれ育ち、大学卒業後オーストラリアに移住し、3年前二十数年ぶりに日本に帰ってきました。帰国し一番カルチャーショックだったのが「7人に1人の子どもたちは貧困状態にある」という事実です。同じような能力があるのに、生まれた環境、育った環境が違うというだけで、機会に巡り合えない。機会の均等というのがないというのは、寂しいなと。 その中で社会人として何かできることがあるとすればそれを迷わずやってみることで、 どこから始めていいんだろうと迷っている人たちと一緒に何かできるんじゃないかと思いました。
 
CLACK:
7人に1人が貧困の状態にあるということにショックを受けられたということですが、 CLACKとしても様々な方とお話をするとき、まず日本に貧困がある、問題があるということを認識してもらうことが凄く難しいことがあるんです。
 
ガントスさん:
BHP社ももちろん企業なので利益を出すことも必要なのですが、 それと同時に弊社グループ内の全世界で働く8万人が、BHPのパーパス「人と資源をつなげてより良い世界を作る」を大事にしています。50年以上前に設立された日本支社でも、一緒にずっと仕事をやっていく地域社会への貢献は必要不可欠である」をコンセプトに日本のコミュニティーとお付き合いしてきます。利益と社会貢献が両方実現してやっと企業は成功する、という思いがあるのでBHPはかなり土壌は整っていると思いますね。
 
まずは課題が認知されることが、その後のアクションの範囲を広げると思うので、社内広報でも積極的に子どもの貧困について取り上げています。それによって「CLACKのような団体とコラボしてよかった!」という意識が社内全体で醸成されている気がしますね。
 
私たちの日本事務所は小さいんですけれど、私たちが発信することによって、他の企業の方々にも「こんなに簡単に社会貢献が出来るんだ!」ってことをまずは知ってほしいと思っています。
 
CLACK:
企業として人と資源を繋げてより良い世界を作るという素晴らしいバリューを持っていらっしゃいますが、なかなかそれでも「社会に良いことやろう!」って最初から理解してくれる社員の方って 少ないんじゃないかなと思うんです。良いモットーとかバリューのある会社だから意識の高い人が集まってくるのでしょうか?それとも、会社によって意識が育てられるという面があるのでしょうか。
 
ガントスさん:
うーん、両方じゃないかな。社員の中には個人で社会的な活動をしている人も多くて、「こういう支援を会社としてもやりたいです」と回してくれる人もいますね。もはやそれが「カルチャー」として存在している感じがします。 そのカルチャーが社員をより元気にするというサイクルがあるから、それをどう取り込むかが一般企業で社会に良いことをしていく鍵じゃないかと思います。
 
CLACK:
実際にCLACKを支援してみての感想を教えてください。
 
ガントスさん:
古くなったパソコンをどう廃棄しようか?と悩んでいた時、Pass the Batonを知ったことが、支援のきっかけとなりました。データ消去など煩雑な手続きはすべて受け持ってくれるし、子どもたちがパソコンを無料で使う機会になる。捨てるか寄付だったら、寄付のほうがいいんじゃないの?その一言で決まりましたね。むしろやらない理由がなかったです。
 
CLACK:
もしやらない理由があるとしたらなにがあると思いますか?
 
ガントスさん:
「知らないから」これに尽きると思いますね。私たちには反対する理由が見つけられないからこそ、今回この点を発信したかった。私たちは日本だと小さい事務所なので寄付できる台数も限られてきますが、他の大きい企業の方がこの投稿を見て、「こんなに簡単にできるんだ!」と知って、何百台とか寄付してくだされば良いなと思っています。
 
CLACK:
Pass the Batonの取り組み以外にも、CLACKに様々な支援をして頂いていますよね。いつもありがとうございます!
 
 
ガントスさん:
CLACKのキャリア教育の一環として、高校生をBHP日本支社のオフィスに招待するイベントを行いました。外資系企業って一体何なんだろう ?資源会社ってなんなんだろう? それがコンピューターとかプログラミング技術とどう関わりがあるんだろう?ということをお話する企画です。高校生も喜んでくださいましたし、キャリアストーリーを振り返って語る中で、自分自身を見つめなおせた社員も多かったように思います。また、これらの取り組みが評価され、日本支社は全世界のBHP社の中でもソーシャルバリューを生み出しているということで、本社から表彰を頂き、賞金をCLACKへ寄付させて頂きました。
 
CLACK:
最後に、企業として社会貢献をしたいけれど一歩を踏み出せない...と思っている方にひとことお願いします!
 
ガントスさん:
「NPOを支援するってこんなに簡単に出来るんだ!できることから始める。」
これが企業としてCLACKを支援させて頂くなかで常に感じていることです。
 
 
いかがでしたか?「とにかくWin-Winの関係です」と繰り返してくださったガントスさんもし企業としての支援に興味がある方は、ぜひCLACKのホームページからご連絡ください!最後まで読んでくださりありがとうございました!
 


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