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大きな分岐点となったカンボジア生活/振り返りnote


「私にとって、腑に落ちた日常はカンボジアにあるように感じています🦻🏻」


イキイキスクールでの最後の1枚🎞


現地インターンとして5か月間活動してきた
田村華奈です^^

これまでのearth treeの活動や
カンボジア生活で感じてきたことをnoteし、
この場をお借りし、お世話になった方々へ
感謝の想いを綴らせて頂きます。


インターンでは、SNS運用やイベント企画、
村の中でのインタビュー調査を主に活動しました。

˗ˏˋ インタビュー活動🎤ˎˊ˗

貧困状況調査やそこからのリクルートを目的とし、通訳と共に村の各家庭を回り、経済状況などをインタビューしてきました。

痛みがひどく手当を訴え続けるお婆ちゃん

聞き取りの中では、村人達の苦しい状況を目の当たりにすることばかりで、貧困と教育課題との関連、人の死の近さや医療の脆弱性を知りました。また、政府が行う貧困対策への興味も湧き、調べを続けています。

元々繋がりのあった喜多野先生が
カンボジアまで来てくださり村で診察を🧑‍⚕️


インタビューを通し、言葉が全て通じない中で、真意を汲み取ることの重要性に気づきました。同時に「小さな声を拾える人で居たい」という在りたい姿が見えてきました。

そして、「発展途上国の人達は~」といった大きな主語ではなく、小さな主語で課題に向き合えるようになりました。

インタビューでの一コマ

˗ˏˋ 村でのこと👩🏻‍🌾ˎˊ˗

「何もない」と思っていた村を見渡すと、
至る所に生きるコツが散りばめられており、
村人達は私の手を引いてあれこれ教えてくれました。沢山の優しさと結びつき、伝播していく温かさを感じ、感無量になる日の連続でした

いつも力強く体も心も掴んでくれた
村の名物お婆ちゃん

日本を例にとると、産業が発展し分業化し、
社会保障が発展することで、核家族や独り身でも生きていくことができます。便利で効率的で生きることが容易になる一方で、人との繋がりが希薄になる一面があります。

しかしカンボジアでは、その点が異なります。
隣の人、目の前の人、一人一人が重なることで生活が成り立ちます。

マルかバツかなんて括れませんが、
色んなカタチの自由や幸せ、居場所があることを知りました

元気の源の1つだった食堂のパパ👨🏻‍🍳

˗ˏˋ 印象的な学び👣ˎˊ˗

これまでを振り返り、後ろを見てみると、
私にとって印象的な学びはヒトからの学びでした。

成り行きの力に任せ、飄々とするカンボジアの人達やここで生きる日本人の方々がとても眩しく見えました。

収拾がつかないほど世界は広がったけれど、
同時にできることは限定されました。

たっくさんの出会いがありました


そして数ヶ月前と鑑みると、自己理解はとても深くなりました。

私には何か目標を望めば、努力できる強さ、叶えられるエネルギーと力がありました。そんな自分に慣れすぎて、そうではない人々について理解しようとしなかった。

  • 出来なくて立ちすくむ人を見て、それは本人の努力が足りないからだといつも考えた。

  • 不満ばかりの人は、怠け者なんだと固定した。

こんな風に考えていたけれど、私自身初めて、前述したような状況に陥り、そこに変化が生まれました😌

今まで理解できなかった人の痛みや感情に
沿えるようになったのです。

これを見た瞬間、今の私だ!と
バイクを降りずにはいられなかった1枚

欠落していた部分はどこか、その大きさはどのくらいか認識し、変われば変わるほど過去を恥じていく日々でした。

人間の幅が大きくとまでは言えないけど、
自分の心の広がりが少し見えたような感覚。

それは目の前のことや人を沢山観察し、色んな感情が漂ったからだと思います。しるしのような要所要所に気付き、体と頭と心を使ってきたからだと思います。

まるごと受け止めてくれたかでさん
いつも傍で支えてくれた千葉ちゃん

˗ˏˋ イベント💪🏻ˎˊ˗

学生団体向けや現地でのイベントを企画し実行してきました。イベントを企画し実行する中で、earth treeビレッジに込められた恒久的な想いを常に感じていました。

「出稼ぎに行かなくてもいい、村に仕事を作ってくれて本当にありがとう」
と伝えてくれたリーダーのパウさん


それは現場の人間だけではありません。イベントの度に温かく心強いお言葉を沢山の方から頂戴し、応援してくださっている皆様からの想いも同時に感じていました。

大晦日に開催した現地でのイベント🎥


そして想像を上回るスタッフたちの技術力に
目を見張る体験を沢山しました。
着々と進められ、完成を控えた建設🎋

メインの右側スペースには
【左からトイレ🚽工房👩🏻学校🏫】

きっと今頂いているご期待に応えられる
団体であり、代表、スタッフがいることを
今を見てくださっている方々へお約束します。

˗ˏˋ 関わってくださった皆さん🦻🏻ˎˊ˗

私はもちろん日本が大好きですが、こんな風にも考えていました。

一見、自由度が高そうに見えても、何故だか狭くて苦しい閉塞感のある自由なんじゃないかと。レール通りに行こう、生きなきゃと考える人が大多数の中で過ごすのは辛かったのです。

しかしここでは、気張らず自然体で居られる。私にとって、腑に落ちた日常はカンボジアにあるように感じています

海外で1年を過ごし、私は幸いなことに少しずつ自分に変化がありました。でも、若者が最初から上手に綺麗に生きるなんて、本当に難しいことなんです。

だけど、纏う空気が澄んでいる人との関わり合いや異なるものとの出会い、硬直化したところから少し抜け出した体験で、少しずつ変容していくのだと思います。

何かと少し不安定な21歳のこのタイミングで
カンボジアに来れたのは大きな分岐点であり、
吸い込まれるように、この場所を好きになりました。

生活に一つ一つに小さな挑戦が伴った5か月間、カンボジアの良い不完全さを心から楽しみながら、心の拠り所となる場所やヒトと出会えました。

心の拠り所①

earth treeの活動を通して出会い真剣に向き合ってくれた方々、プライベートで仲良くしてくれた方々へ、一人一人お礼を伝えたいです😉

ˏˋ 帰国しました🇯🇵ˎˊ˗

帰国した今は、選んできたことや割いてきたことが徒労に終わることはないと確信し、何だか清々しい気持ちです。また、次への構想が止まらずワクワクしています。

机上でのキャリア形成ではなく、巡って来たチャンスに気づける人で居ればいいと全て楽観的に見ているので、何処かで転ぶかもしれません。

それでも、これから待っている沢山の意思決定を丁寧に繰り返し、またカンボジアを選べたら良いなと思っています

最後に、現地で関わってくださった皆さん、
オンライン上で応援してくださった皆さん、
近くで傍にいてくれた皆さんに重ねて感謝申し上げます。本当にありがとうございました☺︎

earth tree現地メンバー

この春からスタディーツアーの開催、
earth treeビレッジ・学校部分の開校式🏫、
自主制作映画の後編などなど、盛りだくさん💨

引き続き、earth treeの活動を温かく見守って頂けますと幸いです^^


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