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「ひと」と生きる。

バックパッカー。
言葉は聞いたことがあるけれど、実際どんな人なんだろう?

そんな好奇心から昨日、
知り合いのおじさんに誘われて、
バックパッカーをしている男性に会ってきた。

その人の第一印象は、
普通そうな人。
だった。

しかし、全世界を回っていた彼の体験談は、
とても魅力的で、奥が深く
ずっと聞いていたいと思うような話ばかりだった。

自身の経験を楽しそうに話す彼は、
わたしに、とても魅力的に映った。

彼がバックパッカーとなるきっかけは、
わたしと同じ22歳の時に、
ある国に行ったことだったらしい。


わたしは、キャリアを考えるうえで、
自分の幸福を考えると同時に

どうやったらお金を稼げるだろうか?

生きていけるのだろうか?

そんなことばかり考えていた。
しかし、そんなことどうだっていいのだ。
貯金なんてなくても、幸せに生きることは可能なのだと。

彼の生き方を知ったことで、
そう考えるようになった。

1日、山道を歩いてみたり、
死ぬ覚悟で道路のど真ん中に立ち、
車に乗せてもらったり、
ある時は、日中はボランティア。
朝までディスコなんて経験をしてみたり…。などなど

いろいろ、話を聞かせてくれた。

なかでも興味深かったのが、
彼が世界を一周する目的だった。

彼が世界中を飛び回る動機。
それは、
「そこに住む人に会って、話を聞くこと」だった。

それを動画にしたり、写真を撮って拡散したりはしない。
スマートフォンの普及していない地域で、
自分がスマートフォンを出すことで
「異国民は新しいものを持ってきてくれる」と期待されてしまうかもしれない。

写真や動画を拡散した視聴者が
自分の地域との文化の違い、貧困さを感じ課題感を持つことで、
おせっかいな支援が始まるかもしれない。

そんな、責任感を持って、
その地域に適応していたそうだ。


彼は、本当に、
そこに住む人が
どのような想いで生きているのかを
自分の目で確かめたい。

というところに、
世界を旅する目的を置いていたのだろう。

だから、話を聞きたいと思ったら、
飛び込みで押し寄せ、
その地域の人と同じ暮らしをしていたそうだ。

日本人がいなさそうなところに行く。
そうして、全く文化の異なる人たちに会いに行く。

結果として、
行く先々で、その土地、住民の文化を受け入れ
適応することを学んだそうだ。

日本人だから、異国民だからといって、
関わりを拒まれることもあったと聞いた。

それでも、
良くしてくれる文化の違った人との交流は、
彼の人生の質を高めているのだろう。


世界中の人との関わりを大切にしながら、
好奇心の赴くままに生きる。


自分から「合う人に会う」ために
アクションはいくらでも起こせる。


帰るころには、自分の中にあった
サビれた「当たり前」が崩壊していった。


それから、今日。
昨晩、話しがあまりに面白いという勢いで
飲みすぎてしまった二日酔いのような感覚を残し、
わたしは第一志望群にいれていた企業2社の面接を受けた。

わたしはそこで、
「誰もが自分らしく生きることのできる多様性社会を創りたい」と
いつものように話したのだが、

いつもは自信を持って言えていたはずの
わたしのビジョンを疑い始める。


この社会の実現は本当に必要なのだろうか?

わたしが毛嫌いしている同調圧力も、
組織力のような観点からみれば、もちろん
素敵な文化であるし、
この文化があることで、今の日本を形成されている。

なんて、思ったら、
無理やり変える必要はないんじゃないか。と

今までずっと、
世の中の当たり前を疑って、それを変えるような
新規事業を展開できる人になりたい。
と思っていたが、
これは自分が本当にしたいことに繋がらない気がしてきている。


そして、働くことだけが人生ではないと思うようになった今、
わたしは、やっぱり「ひと」の考えや価値観にたくさん触れたい。
という想いが強くなってくる。

なので、「いいな」と思うことを素直に
それいいね。って言える自分でいたいし、
その人たちの考えている課題や苦しみに
真摯に向き合える人間になりたい。

それが、わたしの人生に大きな彩りを与えてくれるのだと思う。

大好きな学校の事務の方に問われていた
「あなたにとっての豊かさとは?」の答えは、

わたしという自我を持ちつつ、
誰かの想いに共感し、その人のために動くことで得られる
充実感に浸ること。
現段階での、わたしの豊かさはこれだ。

その結果、わたしの生活が豊かになり、
心とお金と時間に余裕が生まれてくるのだろう。

これがしたいんだ!じゃなくて、
ぼんやりと形のない想いを持っててもいいのでは?

という疑問が、豊かさを考えるうえで浮かんできた。

もし、このわたしの考えが就職活動で通じないのであれば、
企業に属して働くべきない人間なのであろう…。


面接を通じて、組織に属すことに嫌悪感を抱いているわたし。
うーーーん。
今のところ”なんかやだ”くらいでしか考えれていないので、
こちらも、もう少し時間をかけて考えていきたいと思う。


バックパッカーとの出会い。
大好きな飲み友おじさん達との出会い、などなど

フットワーク軽くいることが、
今のわたしの視野を広げてくれているのかもしれない。

すぐ家に引きこもる癖があるので、
来月はいつも以上にフッ軽なわたしでいることを心がけてみたい。


以上。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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