えみちゃん

アメリカ、フロリダの救急病院のICUよりこんにちは! アメリカの医療現場より珍事件、結…

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アメリカ、フロリダの救急病院のICUよりこんにちは! アメリカの医療現場より珍事件、結構やばい事件、そんなトピックと一緒にいろんな想いを重ねていく。

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アメリカでの初ICU。私は血の海をみた。

いろんな科に配属される私は、中でもICUでの勤務が今では結構気に入ってる。それは基本的に受け持ちナースと見た事もない傷や機器を管理しながら一緒にケアができることはもちろん、同時にICUに運ばれた経緯がまた印象的な物語ばかりだからだ。 そんなICUに飛ばされた初日。病院内のどこに位置するかもわからず、何とか見つけたICU病棟。そこでどんなふうに過ごすのかも良くわからないまま勤務はスタートした。日勤のアシスタントナース(私は夜勤をしている)はICU所属のおばあちゃんで、ある程度

    • 🌎同情が応援に変化した後に残ったもの🌎~ナスタミラジオと一緒に世界中の頑張る人を応援する~シーズン1🌎

      【ナースターミナル、プレゼンツ、ナスタミラジオ!】 アメリカよりこんにちは。フロリダでICU看護師をしいる、そしてナスタミラジオをやってます、エミです。2022年は、アメリカに来て10年目の年、40歳の年。私は何か特別なことをしたいと心のどこかでいつも思っていて、自分を振り返り、自分癒しの一人旅?少し長い休暇?そんなことを考えつつも、現実には何も特別なことをできずにいたんです。そんなことをしている時、私はナスタミに出会い、今思えば、最高の誕生日プレゼントであったと振り返りま

      • フロリダ日本人ナースの救世主ナスタミ【2023年国際看護師サミット応援団】

        アメリカの医療現場よりこんにちは。フロリダでICU看護師をしているえみちゃんです。 最近の我が家は、屋根の張替え中の大雨にうたれ、家の一部が激しい雨漏り。こちらの業者とのやり取りにつかれる毎日を送っていた、というよりまだまだ続くであろう。10年前渡米したての頃、これまた雨漏りでカーペットがべちゃべちゃになったことがあった。どんすんの?連絡取れないってどいうこと?今後のプランは?中問半端になってるけどこれでいいのー---!?妊婦後期だった私は頭もお腹もはちきれそうだったことを思

        • 一人が好きだけど孤独が嫌いな私

          フロリダよりこんにちは。アメリカでICU看護師をしたり、最近はオンラインの英語レッスンを始めてみようと準備しているえみちゃんです。 さてさて…。 最後のnote投稿が約一年前。それは私がちょうどアメリカ看護師国家試験に合格した時期でもあって。今までの勉強法やいろんな想いなどを記録しておこうと思っていたのを覚えているが、下書きは残っているもの完結できずにいた。 この一年、以前からアシスタントとして働いていたICUで、新人看護師としてスタートをきった二児の母、40歳手前の私。

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          アメリカ正看護師の資格を取得しました。

          アメリカの医療現場よりこんにちは。久々の記事となります。こちらはコロナが6月半ばから急激に悪化し、現場は大変な事になっています。私のいるICUコロナ病棟だけでも毎日1人から2人、順に死んでいく。そんな世界に皆疲れている。相変わらずナースは高額な時給、契約を求めてチリチリになり、現場の質はどんどん悪くなるし、やるせない事も沢山あるといったところだ。 そんな中、私のやる事は決まっていて、職場のあれやこれはあまり気にならなかった。というのも、2021年の夏は私にとって勝負の夏と心

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          コロナ予防接種の裏側

          アメリカの医療現場よりこんにちは。今年も夏の日本への帰省を諦めて、この夏をどのように過ごそうか計画しているえみちゃんです。私の小さな頃は夏といえば、両親が仕事の時は姉とお留守番をし、お昼にテレビでやる心霊特集を母が用意してくれたお弁当を食べながら観たことを思い出す。アメリカは小学生以下の子供たちをお留守番させることは育児放棄になってしまい捕まってしまうので、どこかしら預かってくれるところをこの時期は探して予約しなくてはなく、働く母は忙しい。 さて、アメリカではコロナの予防接

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          金に目がくらむアメリカナース

          こんにちは。アメリカで救急病院のICUで勤務したり、最近ちょっと反抗期の長女の子育てに奮闘しているえみちゃんです。 さて、今の病院で働き始めて約2年が過ぎようとしている。色んな科を回るなんでも屋を1年程して、ICUのマネージャーから声がかかった。私のスタッフがあなたに来て欲しいと言ってるの、どお?と。よく手伝いに行っていたし、見たこともない医療器具と高度なケアをしている姿を側で見られて勉強になると思った。何より日本を離れて何年も孤独に主婦をしていた私にとって、誰かに必要とさ

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          地球の反対側からミャンマーを想う

          アメリカの医療現場よりこんにちは。フロリダの救急病院のICUで働いたり、キャリアアップを目指して勉強したり、2児の子育てに奮闘しているえみちゃんです。 【私には自慢の友人がいる】 私には日本で看護師として働き始めてからいつも心の支えにしている友人がいる。私と同様、一般大学を卒業後、看護の道を目指した彼女とは同期で、看護師新人時代を泣いたり、大笑いしたり、時には語り合ったりして過ごした。私が渡米し海外生活や結婚生活に悩む時も同情ではなく添付資料と共に細かな分析と知識をくれる

          地球の反対側からミャンマーを想う

          片付けられないアメリカナース達。アメリカコロナ病棟より

          アメリカ医療現場よりあけましておめでとうございます。フロリダで2人の母をしたり、救急病院のIUCで働いたり、キャリアアップを目指して勉強しているえみちゃんです。 ICUのアシスタントナースとして働く私の仕事の一つに医療機器や物品の管理がある。同僚が私のピッチに電話をかけてくる大抵の理由は ”EMI,OO号室の患者のうんこが大量に漏れたから手伝って!!”(通称CODE BROWNと呼んでいる) か ”EMI、あれはどこにある?あれ持ってきて~!”というおつかいの依頼だ。

          片付けられないアメリカナース達。アメリカコロナ病棟より

          挑戦心と夢に満ちたアメリカの若者たち

          こんにちは。アメリカの医療現場で働いたり、二児の母をしたり、キャリアアップを目指して日々頭を抱えて勉強しているえみちゃんです。 コロナ患者がまた増えてきた今日この頃、アメリカ医療現場は少し疲れ気味。というより、人がいない。それは、コロナのせいで沢山離職した、というシナリオを思い浮かべがちだが、そういうわけではない。結構長い間、一緒に働いていた同僚達はほぼトラベルナースとしていろんな州に飛んでいった。トラベルナースとは日本でいう契約派遣ナース?といったところだろうか。短期間で

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          Shit Happens

          アメリカ医療現場よりこんにちは。フロリダで2人の母をしたり、救急病院で働いたり、キャリアアップを目指して日々ゾンビになりながら勉強しているえみちゃんです。 私は、昔から、何かいいことがあると日頃の行いがいいからだと母に言われて育った。それは逆に言うと、日ごろの行いが悪いと不運が襲ってくる。そしてやがて、今の不運は過去のどこかで選択を間違えたのだと思うようになっていた。 ある程度長い間生きていると、人生いろいろあるなと思う瞬間がある。アラフォーになった私にとってここ10年の

          コロナ患者とiPad

          アメリカ医療現場よりこんにちは。アメリカは大統領選挙を前に、いろんな人間模様が見られて、政治にそこまで熱くない典型的な日本人の私としてはちょっと息苦しい毎日が続いている。ママ友のグループチャットでさえも、政治トークが真剣にそして熱く繰り広げられ、軽はずみな発言はできない毎日。様々な国から移民者が職場で集まれば、どちらになってもなんだかなぁというような、もやっとした会話が続く。 さて、勤務する病院でのコロナ患者の人数は減少した。というより、特にICU病棟では患者が徐々に亡くな

          コロナ患者とiPad

          私を死なせてよ!と私に訴えたのは10代のホームレス女の子。

          アメリカ医療現場より、こんにちは。私の働く病院では大きなERがある。成人と小児が分けられ各独立したビルを構えており、その受け入れ態勢は規模が違うといっていいだろう。昔トリアージナースと働いたことがあったが、片言の英語を話す妊婦が検診目的で夜間に受診しに来て、ナースが「で、ERに来た目的は?」と何度も問いつつ、頭を抱えるケースから、何らかの事件に巻き込まれて、銃で撃たれてほぼ死んでいる仲間をERの入口に降ろして逃げるケースと、まさにピンキリの患者と出会う。 私がこの病院で働き

          私を死なせてよ!と私に訴えたのは10代のホームレス女の子。

          back to normalのNORMALって何のこと?

          私は子供たちに"Nothing should be bothering you"ということがある。直訳するなら、だれにも邪魔されずに生きていきなさい。説明するなら”どんな状況下でも気にせず、やりたいことややるべき事を続ける方法を見つけなさい”というところだろうか。言い訳が嫌いな私が、どうにもならない苦しいアメリカ生活を何年も続けてきた末に見つけた信念なのかもしれない。 アメリカでは新学期がオンライン授業では始まり、夏休み前に急遽オンライン授業になった時よりも、時間設定も厳し

          back to normalのNORMALって何のこと?

          20年後の看護師の仕事とは。アメリカ、コロナ病棟より。

          ICUコロナ病棟では、24時間透析をしながら管理する患者がよくいる。それほどに全身状態を保てない状態に陥るということ、そしてハッキリいってその患者の予後はあまり良くない。 ICUのTechとして働き始めた私は、以前いろんな病棟をハシゴしながら、患者の付き添いやバイタル測定をしていた時とは少し違うスタイルで、ナースの介助、物品の管理、多職種との連携等をしながら働いている。コロナが流行ってから、24時間透析を使用する患者が多く、その物品を揃えるのが日課のひとつになっている。24

          20年後の看護師の仕事とは。アメリカ、コロナ病棟より。

          コロナより醜いもの。そして患者は私の前で一人で死んでいく。

          気づけば、コロナ騒ぎから半年が経とうとしていてる。目まぐるしい毎日、そして先の見えない未来に悶々としているのは私だけではないと思う。 アメリカの医療現場では、はじめは張り切ってバッチこーいだったイケイケナース達も、皆疲れ、移動したり、役職を退いたり、勉学に専念するといいフルタイムで働くのを辞める等、心が現場から離れがちである。取り巻く環境も最初は医療従事者をヒーローとたたえ、病院には毎日食べ物が配達され、お店やガソリンスタンドでは値引してもらえて、それはもうチヤホヤされた。

          コロナより醜いもの。そして患者は私の前で一人で死んでいく。