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Nサロンはラッキーな環境。形がないからこそ、自分で作れる

はじまりました、Nサロン編集室による「Nなひとびと」マガジン
初回を飾るのはNサロン初期からのメンバー、いわあゆさんへのインタビューです。

いわあゆさんは今年、Nサロン発にして初の事業である「TONJIRU STAND(豚汁スタンド)」を立ち上げ、世界中の人々の胃袋を優しくほっこり包み込もうと奔走しています。
本記事【前編】では、Nサロンに加入する前から、Nサロンで豚汁を事業化するに至った経緯まで、たっぷりお話を聞いていきます。

■インタビューされる人:いわあゆ@iwa_ayu)さん
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岩崎あゆみ。IT会社のビジネス開発プロデューサー。Nサロン発の事業「TONJIRU STAND」を立ち上げ、豚汁ケータリングやイベントを手がける“豚汁エバンジェリスト”として活動中。採用ワークショップのプロジェクトマネージャーとしての活動もこなすパラレルワーカー。

▼自己紹介noteはこちら。

話を聞くのはやはり初期メンバーの、“きっしー”こと岸本高由さん。

■インタビューする人:きっしー@kishi_nihongo)さん
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インタビューはある日の早朝、渋谷のカフェで爽やかにはじまりました。

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豚汁のエバンジェリストをやりたい

きっしー:これはNサロンを紹介するようなマガジンなんですが、記念すべき第1回はいわあゆさんにお願いしました。概要を説明するというよりは、実際に中で体験した人に語ってもらうのがいいんじゃないか、って。
いわあゆさんと喋りたかったんですよ。あまり深い話したことないでしょ?

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いわあゆ:オリエンテーションの前に、noteコンサル(※)で一緒でしたよね。(※Nサロンメンバー向けに行われる任意参加のnoteコンサルティング)

きっしー:あのときに強烈な印象だった。
そもそもNサロンは始まる前はいったいどういうところなのか、成果が保証されていない場所でしょ? ボクはそういうのに抵抗ないんだけど、よくみんなそんなところに集まるな、と思った。
そしたらいわあゆさんははっきりと「わたしは豚汁のエバンジェリストをやりたい、自分をメディア化したい」と言っていたでしょ。

いわあゆ:あのときはまだ、明確ではなかったんです。水P(noteの水野プロデューサー)に、noteのメディアポリシーを決めた方がいい、一本軸を決めてそれを深掘りした方がいいって言われたんですよ。

まずは自分が世の中の役に立つかどうか試したい、自分で確かめるための場が作りたい、って話した記憶があって、そのときはふんわりしてたんです。

何で軸を立てれば、みんながわたしの行動とか情報とかを見る価値があると思ってもらえるかっていうのが、ぼんやりした状態で。

きっしー:ヘぇ、そうなんだ。どうやって軸が定まってきた?

いわあゆ:そう、自分の軸みたいな話になるだろうなと思って、この本(「beの肩書き」)を持ってきたんです。
2018年の丸一年、自分がほんとにポンコツ過ぎて、これを年始にやってたんですね。

きっしー:転職される前ですか? 後?

いわあゆ:転職した後です。転職したらちゃんと成果残したいじゃないですか、でも何にもうまくいかなくって。
不遇の期間が続いていて、どうにかしたいけど答えがなかったから、まずは「自分はどうしたいんだ? お前は何者になりたいのか?」って。
まずはゴールを、自分らしく生きる道を言語化しようとしたんですよ。そもそも目指すものがないのに前には進めないから。

この本には、ワークショップのやり方が書いてあるんですよ。
自分の芯で生きていく「beの肩書き」があって、「doの肩書き」は仕事なんですけど、仕事をする上でどういう自分でありたいのかって言うのをちゃんと見つけようって。
何か実現したいことって、たぶん仕事が目的ではないから。

きっしー:価値観の軸とか、根っこを探すみたいなことか。再確認するってことよね? タイミング的には1月くらい?

いわあゆ:そうですね、フレーム、方向性が見えて、だいぶモヤが晴れだしたころ。
わたしはこっちの方向性が自分らしくて、自分の人生ちゃんと歩いてると思える領域だな、とクリアにした状態でNサロンに行ったんですよ。

きっしー:なるほどね、だから「アクセルすでに踏んでんな」という感じがしたんだ。方向は定まってたんですか?

いわあゆ:そうですね、noteの中での行動はクリアではなかったけど、noteはいち手段だと思ってて、それにこだわらず方向性は持っていたかな。

まず動いてみる、やってみる

きっしー:しゃべったり、noteに書いたりもそうだけど……いわあゆさん、書く文章がすごい分かりやすいんですよ。その表現力はどこで身についたの?

いわあゆ:恐縮です。わたしはまだ、自分の文章に不満足なので、まだまだ学びたいと思っていて。
ただ、自分の中で温め続けても正解は見えないし、「いけそうか、そうじゃないか」は出してみないと分からないから、だったらまず一回出してみちゃうというか。
あまり考え込まずにやってから考えて、改善しながら先に進めていくっていう。それが性格だと思う。

きっしー:昔からそうだった?

いわあゆ:うーん、そうですね。せっかちなんですよ。なので早くやって失敗もたくさんしているんですよね。結果すごい落ち込むけど、8割失敗しても2割の成功が大事だったりするから、2割の成功のために失敗し続けるっていうスタンスかもしれないですね。

きっしー:それは、経験値があるから?

いわあゆ:失敗を失敗のまんまで終わったことはなくて、去年のポンコツが今をわたしを作っているし、失敗は次への原動力になると思ってるから、それを恐れないようにしているんですよね。

形がないからこそ、自分で作れる

きっしー:それで、なんでNサロンに飛び込んだの?

いわあゆ:まずはコミュニティに興味があった。コミュニティって最初うさん臭い、やべえヤツの集まりだと思ってたし……ぜったいにみんな踊らされてると思ってたんですけど、去年の12月に「朝渋(朝活コミュニティ)」に入ったときに、すごく刺激を受けて。何じゃこりゃ、ってなったんです。

「入った人にしか見えない景色がこんなにもあるんだ」っていうのが大発見だった。で、Nサロン募集をTwitterで見つけて。ちょっと迷ったんですよね。何するかいまいち分かんないから(笑)。

けど発信することに興味あったし、それがnoteで。みんなnote使い始めてて、これからぐいぐいくるぞ、っていう風潮があったので。よさそうな匂いを感じたんですよね。勘ですね。

あと、形がないからこそ、自分で作れると思ったんすよ。ないんだったら自分たちでやりましょうよ、っていうわちゃわちゃした環境こそラッキーじゃんと思ってたから、それを有効活用した人だと思ってますね。

きっしー:さっき言ってたみたいに、とりあえず出してみたら、Nサロンの中に仲間がいて、フィードバックなり反応がきたんですね。

いわあゆ:めちゃくちゃよかったですよね。わたしはそれが、迷わず自分の道を歩くためのサポートだったと思っていて。
豚汁の話も、その当時は具体的なものはなくて、ただ名乗ってるだけだったんですよ。

きっしー:Nサロンで最初にスキなもの、書かされましたよね。

いわあゆ:そう、あそこには「豚汁」としか書いてなくて。

「なんで豚汁なんですか?」
「実はエバンジェリストと名乗っていて……」
「え? エバンジェリストって何ですか?」って。

そのときに思いついたものを言ってみる。それを後から実行するみたいな。むしろ周りの反応で壁打ちしている感覚で。
それで、一緒に作らせてもらったっていう感じだったかな。

きっしー:言い出したら言霊になって話が転がっていった……すごいな。

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Nサロン初の事業、こういうのどうですか?

きっしーNサロンの元々のコンセプトが「ビジネスとクリエイティブが化学反応おこす」だっけ。結果的に、成果のひとつっていうことで「TONJIRU STAND豚汁スタンド」が取り上げられることが多いけど、そこはどう思ってるか聞きたいな。

まず、Nサロン1期が終わるとき(※当初Nサロンは2月〜4月末までの期間限定だった。現在は継続運営中)に、Nサロンで出会った人たちと、なぜTONJIRU STANDをやることになったか、ってところから教えてもらえる?

いわあゆ:まずわたしはゴールがあって、その間を埋めるために何したらいいのかっていう思考で、そういう風に働く人間なんですよ。

で、Nサロンがもうそろそろ終わるよってときに、メンバーとの交流が温まってきて、まだまだこの人たちのことをもっと知りたいし、まだ面白い人いっぱいいるのに出会ってない、って思ったんですよ。
なんか、これからだというテンションだったかな。

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いわあゆ:終わってしまうものを、わたしはどういう形で終わらせるのかっていうのを、まあいろいろ考えて。
ただ楽しかった、いろいろ学びがあったっていうのもいいと思うんですけど。

もともとこれを経由して、2019年は成果を残す年にしようと思ってて。
Nサロンにおいての成果を考えたときに、0→1のフェーズ、つまり形のないところに入ったことに価値を感じていたので、わたしが成果物としてNサロン初の事業を一つ作ってみようと思ったんです。

「ビジネスとクリエイティブの化学反応」というテーマなら、「こういうのどうですか?」っていうのを作ろうと思って。

きっしー:なるほど。すげぇ、そうだったんですね。

いわあゆ:で、形をしっかりとしたものにするためには、ただエバンジェリストとして名刺を作ってやるだけだと、Nサロンである必要ないので。

Nサロンを経由してできることってなんだろう? って思ったときに、Nサロンに仲間がいたし、運営の永吉さんや水Pや、応援してくれる人がたくさんいるフィールドだったんで、それをNサロンらしさとしてコアにしたいと思ったんですよね。

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ギャップと応援が原動力に

きっしー:そのTONJIRU STANDは、もともと週末キッチンとして構想はあったんですよね? わざわざNサロンの人となんで?

いわあゆ:3ヶ月の間、豚汁の話したときに誰一人否定する人がいなくて、みんな面白がってくれて、乗っかりたがってくれて。

前の会社で事業の立ち上げを経験したんですよ。「地域をつなげておすそわけで成り立つ世界を作っていきたい」と思っていて……
立ち上げフェーズなんで、協力者を巻き込まなきゃって、必死でやってったんですよ。

ビジネスの連携を探るとか、どうやったら儲かるかみたいな、今と似たようなことをやってきたんですけど、会う人会う人ほとんど否定されるし、怒られたんです。「舐めたこと言ってんじゃねえ」って。

そういう経験ばっかりしてきたので、そこのギャップが、ね。わたしの中では「誰かを救うものを作りたい」というのはまったく変わらないんだけど、ハレーションの違いが、わたしにとっては衝撃で。

Nサロンメンバーがこんなに面白がってくれる、応援してくれるっていうのが、自信に変えられる原動力になったんです。

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・・・【後編】に続きます。

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取材:2019年8月某日
企画:Nサロン編集室
写真・テキスト:Katy@KatyKeito
編集:yotsu@yotsumemo

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TONJIRU STANDとは

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