我が国の水素政策は誰が推進するのだろうか??

岸田総理が水素基本戦略の見直しを発表したが本当に我が国の水素に関する技術は他の国をリードしているのだろうか?
水素と言えば岩谷産業がリードしていたし、関西電力にLNG気化熱を液体水素製造に使わせて欲しいと談判して実現させた。私が平成25年に神の倉水素ステーションの保安監督者になった時はENEOSが強烈な巻き返しを図った。そもそも1985年に名古屋製鉄所がコークス炉ガスから水素ガスを分離精製する設備を稼働させた。2005年に開催された愛知万博の会場で燃料電池車を運用するデモが実施し、NEDOが未来の車とアピールしていた。その燃料である水素ガスは東邦ガスと名古屋製鉄所(実行は太陽日酸)が担当した。平成25年の時はトヨタと日産が市販車ベースのFCVを販売したが水素ガスステーション建設が想定通りに進まず、日産はFCVから撤退してしまった。トヨタもステーション建設に様々な裏技を駆使するも建設件数はふえず、ついに水素ガスエンジン車まで手を広げてしまった。私は一般の人より水素業界に顔が効くので情報発信をしているがどうなることやら。知多市のコンビナートに液体水素受け入れ港、液体水素タンク、液体水素の気化・圧送設備の計画はあるが姿は霧の中です。豪州から液体水素を運搬するタンカーも試験船の域を出ておらず、国が強力に指導しているように見えない。これは地球温暖化政策にも通じるようです。

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