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N/S高の攻略法~好きなことを好きなだけ探求するために~

読者の皆様へ
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 今後とも、新しくなったN/S高新聞をよろしくお願いいたします!

N/S高新聞 (https://nshigh-news.jp/)

取材・文=かどかわ(S高2期・通学コース)

今回も落ちるんだろうな……そう思った矢先に届いた一通のメール。
「角川ドワンゴ学園【課外学習】【当選】執筆コース:N/S高新聞実行委員」

二度目の挑戦で念願の「当選」という二文字に心躍らせる私ですが、この時はまだ研修三日目にして本格的なインタビューと執筆をさせられるだなんて夢にも思っていませんでした...。

初めてのインタビュー相手は1年生にしてN高の良さを最大限に活用しているN高マスターさん。N高を全力で楽しむための秘訣と、N高の攻略法を教えていただきました!!

(提供=Hiiro_116さん)

話をしてくれた人=Hiiro_116さん
N校7期生/一年次/普通科ネットコース
ちなみにそれはそれは恐ろしく無茶苦茶にお声が可愛い方です/////。


N高マスターの実態について

普段の生活

ーーまず初めに趣味についてお聞きしてもよろしいですか?

はい、最近はVRを使ってよく遊んでいます。
N高に入るとCLIP STUDIO PAINTが無料配布されるので、たまにイラストも描いています。

※CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)は、イラスト・漫画・アニメーションなど作品制作に幅広く使えるPCソフト/スマホ・タブレットアプリです。
通常は月額制ですが、N/S高在学中は料金が発生しません。N/S高生はこの他にもAdobe Creative Cloud等、様々なクリエイティブツールを無料で利用する事ができます。

4月ぐらいに22インチの大きめの液晶タブレットを買ったんですけど、あまり使わないまま放置しています。大きすぎて出すのがめんどくさくて……。
もうどこのメーカーの物だったのかも覚えてないです(苦笑)。

ーー私もちょうど4月ぐらいに24インチの液タブを買ったのですが、同じくあまり使わず放置してあります。高価が故に後悔が大きくて……つらい!!
ちなみにVRを使ってどんな事をしているのですか?

VR内のアプリで他の人と交流したり、最近はVR系のワークショップとかも増えてきているので、それでなんかディスカッションのワークショップなどに参加していたりしますね。

VRアプリ「VirtualCast」で遊ぶHiiro_116さん。(提供=Hiiro_116さん)

ーーVR……いいですね。私も一応持ってはいるのですが初期設定を済ませた後はずーっと箱の中です(汗)。では、アルバイト事情や将来の夢、卒業後の予定についても教えていただけますか?

はい、アルバイトに関してはしていないですね。
課外やその他のプログラムに集中したいため、これからもする予定はないです。
進路は今のところ医学系の大学を志望しています。就職も医学系に...と。

課外活動

ーーご自身の夢を叶えるため、今挑戦されている事はありますか?

高大連携の科学者育成プログラムに参加しています。現在は一期目で二期目になると研究ができるので、それの志願の書類と研究の計画書を一生懸命作成している事が今挑戦していることですかね。

な、なるほど!!(パソコンカチカチ...)

※高大連携とは「高校と大学が連携して教育を行う」ことです。
形態としては高校生のうちから大学の講義を体験できるというものが多いですが、他にも大学生とともに学び合うようなものもあります。
そのような学びを通じて、大学で学ぶ目的を見つけてもらい高校教育から大学教育へ円滑な移行を図ることが、高大連携の狙いです。

(引用=https://www.blog.studyvalley.jp/2022/10/20/kodai-renkei/)

ーーうわぁ、すごい人だ
え、えぇと、ど、どんな研究か教えていただくことは可能ですか?

うーんと、計画書に書いたのは心理的要因と味覚の関係についての研究ですね。

ーー(し、心理的?かかか関係について?あれ、同い年じゃなかったっけ。天才だ……。)
学外の課外活動についてお話しいただいたのですが、N高主催の課外活動に参加された経験はありますか?

12月までNS高マイプロに参加し、公園活性化プログラムで活動していました。
題材は、公園と地域活性化です。

※マイプロジェクトとは、地域や身の回りの課題や、自身の興味関心などをテーマにプロジェクトを立ち上げ、長期的に実践する課題解決型プログラムのことです。自ら問題を見つけ、問題解決のアプローチを思考し、プロジェクトと向き合うことで、社会や人との繋がりを学べます。
興味のある方は是非、N/S高公式ホームページ又はマイプロ特設サイトより詳細をご覧ください。

(引用=https://nnn.ed.jp/learning/extracurricular_activities/myproject/)

ーーありがとうございます。既に多くの課外活動をされているんですね! 
来年次以降も継続していきたいと思われている活動があれば教えてください。

同好会だと二つ会長を受け持っているんですけど、一つは自分で立ち上げた「推し活同好会」というものがあるので、それは頑張って3年生まで続けていきたいなと思っています。

みなさん、そろそろ私がN高マスターと呼んでいる理由……分かりましたよね?

N高マスターに聞く、「N高ってどんなとこ?」

ーーN高に入って良かったなと思う事は何ですか?

N高に入ったのはコロナが不安で全日制の高校に通うことができなかったのがきっかけなんです。
なので何か特別な目的があって入学しているわけではないんですけど、最初に良いと思ったのは自由さが他の高校と違う所です。いろんなことに挑戦できる場が沢山設けられているのでありがたいですよね。もちろんコロナ禍でも安全な場で勉強ができるというところがすごくいいなと感じています。

ーー確かに私もN高の自由度にはいつも驚かされています。他の高校に通っていたら絶対にできていなかったことに沢山チャレンジする事ができますよね。
N高に入ってから自分の中で変化したなと感じる部分はありますか?

能力面だと、N高に入ってから様々なプログラムに参加してプレゼンテーションに触れる機会が増えたため、プレゼン能力がとても鍛えられているなと感じています。生活面はあまり変わっていないですね。

ーーなるほど、反対にN高に入って「思っていたのと違うな」と感じている部分はありますか?

思っていたより学習面のサポートがあまりないんだな、というのを感じました(汗)。

ーー様々なレポート対策や試験対策等コンテンツ自体は用意してありますが、どうしても自分の力で勉強を進めていく形になってしまうのでなかなか大変ですよね……。モチベーション超重要!!
N高の大変な所を教えていただきましたが、N高生だからできた楽しかったエピソードはありますか?

バーチャル体育祭実行委員をした事です。8月頃から10月にかけて生徒主催の競技の運営を行いました。VRを活用した体育祭っていうのが、N高だからできたイベントなのではないかと思っています。
なのでバーチャル体育祭の運営に携われた事はとても貴重な経験をしたと思いますし、何よりとても楽しかったです!

ーーVR体育祭が開催されていた事は知っていてすごいなとは思っていましたが運営の方と直接お話できるなんてっ!! 担当した競技の詳細について教えていただけますか?

VRChatというアプリで、地雷が埋められているエリアでゴールまで辿り着けるかという感じのゲームを企画し、実際に行いました。この競技には15人〜20人ぐらいの方に参加していただきました。

ーー地雷!? バーチャルだからできる演出ですごく楽しそうですね!!
今校内で計画されているイベントの中で、参加を検討しているものはありますか?

磁石祭のネット企画に、先程お話しした推し活同好会で既に応募しています。
絵チャットというイラストをかくWebサイトを使って、推しへの言葉や、好きなものへの言葉を書いてもらったものを展示するという企画を考えています。

ーー磁石祭で実際の展示を見るのを楽しみにしておきます!
余談ですがN/S高の中でS高ではなくN高を選んだ理由を聞いてもよろしいですか?

関東に住んでいるのでS高にすると本校スクーリングも同じ関東で済ませてしまうけど、N高だと沖縄まで行くことができるからですかね。
単純に沖縄に行きたいという気持ちだけでN高に決めました。

なるほど、私の家はS高本校(茨城県)とN高本校(沖縄県)の中間ぐらいにあるのでかなり迷ったのですが、海に入ったら日焼けしそう!! と数日悩んだ割にはすごく簡単に決めてしまいました(笑)。

N高マスターへの第一歩

自分もN高マスターになりたいっ!! 
そんな方に朗報です。偉大なるマスターより、N高マスターになるための「はじめの第一歩」を教えていただきました。
ささ、メモのご準備を!!

ーーN高に入ってから失敗した事やもう一度やり直したい事はありますか?

私はN/S高入学直後にSlackを使って友達作りも兼ね、先輩や同級生に挨拶をしていました。
しかし、当時の投稿を今改めて見てみると、緊張しているからか変なことしか書いていなくて恥ずかしくなりました。できることならもう一度入学直後からやり直したいです。
関わりを持とうと頑張った形跡は残っているんですけどね(苦笑)。
今ではSlackで同じ趣味を持つ人同士でコミュニケーションを取り、交流の輪を広げる事ができているので、はじめの失敗があってこその成功なのかなとも思います。

※SlackとはN/S高に入学すると必須で使用することになるコミュニケーションツールです。
企業などでよく使われる事が多いアプリで、ビジネスチャットツールとも呼ばれています。

ーー私Slackで最初の挨拶すらもやってなかった気がします。
コミュニケーションを取る道具、というよりN/S高のお知らせを受け取るだけの道具みたいな。
SlackをSNSのように使っている方を何人か見た事がありますが、どのSNSよりも一番N/S高生が集まっている所ですし、確かにSlackでのコミュニケーションは大切なんだなと気付かされました!!
最後になりますが、現在参加されているプログラム等の情報源をお聞きしてもよろしいですか?

Slackのお知らせのチャンネルです。
Slackはチャンネルの並び順を変えることができるので、イベント告知等のチャンネルはなるべく上の方にして自分が見やすいように整理していますね。
パッと見て通知が来ていたらすぐ確認するというのを癖づけています。

え、ちょっ、詳しくご教示くださいいいいい!!

Slackを整理する方法

興味のあるお知らせがその他の通知に埋もれてしまって、見逃したり応募の期限に間に合わなかったりと、折角の活動を始めるチャンスを逃してしまった経験はありませんか?
一つ前の「現在参加されているプログラム等の情報源はどこですか?」という質問でN高マスターに解決方法を2つ教えていただいたので詳しく紹介します!

※当記事ではMacでの操作のみをご紹介しますが、他デバイスの場合でも操作方法や表示自体には大きな差はありませんので参考にして頂けると幸いです。以下、在校生向けの内容となっております。

方法1

まず、よく使う、又はあまり使わないチャンネルを二本指でクリックします。
すると上の画像のような表示が出てくるのでよく使うチャンネルは「チャンネルにスターをつける」をクリックします。(スマートフォンを使用する場合は長押しで表示されます。)
反対にあまり使わないチャンネルには「チャンネルをミュートする」をクリックしてください。

スターをつけると「スター付き」というグループが作成され、常時他のチャンネルより上に表示されます。
ミュートに設定すると、チャンネル名が画像の下2つのチャンネルのように他と比べて色が薄くなり、一番下に表示されるようになります。
尚、通常の通知はブロックされますが、自分に対してメンションや返信があった場合には通常のチャンネルと同じように通知されるのでご心配なく!!

方法2

画像上で「#◯◯」と表示されているチャンネルではなく、「▼〇〇」及び「▶︎〇〇」と表示されているセクションを二本指クリックします。
セクションの管理画面が表示されたら「作成」→「セクションを作成する」を選んでください。

画像のような表示が出たらセクションの名前と絵文字をつけて作成します。
※作成後でも、名前と絵文字の変更が可能です。
(例) 進路関連、部活動、同好会等
この時点でオリジナルセクション完成です。

先程作成したセクションにチャンネルを追加するには、追加したいチャンネルを二本指クリック→「チャンネルを移動する」→「追加先のセクション名」の順に設定してください。(上記画像参照)
複数のセクションを作成してカテゴリー分けをするとSlackを整理する方法1と比べて少し時間はかかってしまいますが、カスタマイズ性が増してより見やすくなりますよ!

取材後、私も実際にやってみたのですが、「本当に同じアプリなのか!」と疑ってしまう程使い易くなりました!
取材前と比べて興味のあるお知らせを逃すことが無くなり、企画やイベントの詳細を知ることができたり、積極的に応募したりする事ができました。効果は絶大です。
ぜひみなさんもやってみてください!!

最後に

Hiiro_116さんとお話をしていると、同じN/S高生の私が知らない校内の情報を沢山持っているといった印象が強く、情報収集に長けている方なのだなと感じました。
もちろん行動力も大切ですが、N高を最大限楽しみ、良いとこどりをするとなればまず「情報を得る」という事が最も簡単で、最もN高マスターに近づける大きな一歩なのではないでしょうか。

実際に「本格的なインタビューと執筆をしてみましょう」と言われた時は絶望しましたが、自分の目標にできるような素敵な方と出会い、有意義な時間を過ごしたお陰で今では次の執筆が楽しみで仕方がないです。また、自分の力で1から記事を作り上げたという大きな自信を持つ事ができました。
次回は今の自分よりももっと成長したものを作り上げる事ができたらなと思います。

Hiiro_116さん、貴重なお話をしていただきありがとうございました。
夢に向かって頑張ってください、応援しています!


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