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身体の声 〜野球肘 編 vol.1〜

さて野球肘について書きます。
その中でも今回はどんな時に何処を損傷しやすいか?


投球動作の各phaseと作用する外力

内側型野球肘

late cocking 〜 acceleration

外力 → 肘の内側部に強い外反ストレス

症状 → 肘内側部痛

外側型野球肘

acceleration 〜 deceleration

外力 → 圧迫力と回旋力
           ※圧迫力は特に橈骨頭と上腕骨小頭

症状 → 肘外側部痛

後側型野球肘

ball release 〜 follow through

外力 → 肘後側部に伸展ストレス

症状 → 肘後側部痛

※ cocking時
溜めがあるのでこの時、肘内側上顆に付着する組織はストレスを受けやすいので痛みが出やすい。

内側上顆骨端線離開(リトルリーグ肘)

よくリトルリーグ肘と呼ばれます。
内側上顆には、回内筋、屈筋群、内側靭帯の起始部です。
投球動作において、手関節屈曲時や外反ストレスにより強い牽引力が働きます。
これにより肘はうまく制御出来なくなり、骨端線部での離開が起こると言われてる。

と、ごちゃごちゃ書いてもわからないので。。。

肘の内側にあるぽこっと出てる骨に筋肉やら靭帯がくっついてます。成長期にガシガシ無理なフォームやオーバーユースをすると、その骨からペリッと剥がれてしまう。

これです!笑

主症状

・肘内側部に圧痛
・投球動作(cocking期〜加速期)による強い痛み
・内側上顆に圧痛(屈筋、回内筋群起始部けら3〜4cm末梢までの範囲にも圧痛)

処置

・1〜2ヶ月間投球動作などの禁止
・疼痛が強ければギプス固定を4週間

まとめ

野球肘といっても色々なパターンがあるのでまずは投球動作をよく観察することが大切だと感じる。
リトルリーグ肘はおもに無理なフォーム、オーバーユースが関係してると思う。
近年、高校野球などでの球数制限などが話題になっているが、1番シビアに考えなくてはならないのは、もっと前の世代。
次回は野球肘vol.2として肘内側靭帯損傷について。

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