【DFM】eスポーツチームのゲーミングシェアハウス内で起きたパワハラ騒動について

※追記・・・おかげさまで、予想以上に反響を頂いた反面、不本意な形で不穏当な意見をいただくようになったので、やむなく、本文の一部を、しばらく有料投稿とさせて頂きます。選手の方は、個別にご連絡頂ければ、無料で公開して、相談に乗ることも可能です。その他の方々におかれましては、せっかくですので購入、支援頂けると幸いです。


1 はじめに


今週のeスポーツ業界は、本当に、嫌なニュースばかりが目立ってしまいましたね。その中でも、先日取り上げた某選手の差別的発言の騒動と、今回取り上げるプロゲーミングチーム「デトネーション フォーカス ミー」(DFM DetonatioN FocusMe)さんのLOL部門で起きたパワハラ騒動は、特に大きな問題だったと思います。

(1)本投稿の目的

まず、私は、いずれの当事者からも、相談や依頼を受けてはおりません。
また、ご本人はすでに弁護士の方をつけられたということですので、今回はあくまで、第三者の立場から、法的リスク等を研究する目的で、今回の騒動を取り上げます。
どのチームでも起こり得ることでしょうし、法務資源が足りない新興チームのオーナーさんは、特に頭を悩ませる案件かと思いますので、本投稿が参考になれば幸いです。
※なお、今回のトラブルは、ご本人の今後のキャリアや心身の回復を考えると、大きく話題に取り上げるべきではないとも思っています。そのため、状況に応じて、投稿も非公開にしたり、有料投稿に変更して不特定多数に閲覧されないよう配慮をしたりする可能性がありますので、その点もご留意ください。

(2)トラブルの概要

本件の発端は、上記チームのメンバーであるtol2選手が、SNS上で以下の公表をしたことにあります。(一部のツイートを抜粋)

LOL部門は、チームメンバーで共同生活をしています(いわゆるゲーミングハウスで共同生活を通じ、効率的な練習環境を整備しています)。
その中で、tol2選手は、コーチ陣から継続的に人格否定や恫喝の発言を続け、適応障害にり患してしまったそうです。身の危険を感じてゲーミングハウスを飛び出し、SNS上で救いを求める、という事態にまで発展してしまいました。

ご参考:共同生活のイメージがつかない方のために。マツコ会議でも紹介されたDFMのゲーミングハウスです(同じ場所ではないと思います)

チームの公表文はこちらです。

情報量が多いですが、簡潔にまとまってますので、リンク先もご紹介。

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罰金という表現について誤った部分はあれど、概ね、ご本人の申告は真実だった模様です。チームは、加害者とされるコーチ陣2人を契約解除の処分を下し、責任者である梅崎CEOに関しては、その処遇を今後検討する旨発表しました。
(なお、精神的及び身体的に苦痛を与えたとする記載は、あたかもコーチ陣が直接手を出すなどの有形力を行使したと誤解されかねない記載かと思いますので、必要に応じて補足・訂正された方がいいのでは、、、と、老婆心ながら、チームに対しては提案をいたします。)

(3)誹謗中傷はやめよう

加害者とされるコーチ陣は、これまでのゲームタイトルの発展に大きな貢献をした方々で、たくさんのファンがいらっしゃいます。
DFMも、老舗のゲーミングチームであり、いわゆる箱推しのファンもたくさんいらっしゃることから、コーチ陣が約2日ばかりで契約解除をされた出来事に対しては、多くの方々が悲しみを覚え、納得をし切れていない状況です。
更には、やり場のない怒りを覚えた一部のファンが、暴走し、心無い言葉を投げかける投稿を続けています。これは、決して望ましいものではありません。さらには本件の原因や責任を、被害者であるtol2選手に求める意見風潮も見受けられます。意見は意見としてとても大事なことですが、名誉棄損・侮辱のラインの線を越えているような投稿は、今一度、見返して削除されるのをおすすめします。
個人的にも、こうした心無い発言が平然と飛び交うことが、eスポーツ業界の全体の品位や民度を下げている一因となっていると考えます。

※投稿を作成している間に拝見しましたが、本チームで過去に活動していたEvi選手も、ファンの方々に対して、不用意な誹謗中傷をされないよう呼び掛けています。過去の活動や言動をすべて知っているわけではありませんが、各方面に配慮をした、理想的なプロゲーマーとして100点満点に近い、素晴らしい意見表明ではないでしょうか。ぜひとも皆さんで、彼の今後の活躍を応援しましょう。

2 法的視点から言えること

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