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24日、長嶋茂雄記念岩名球場で国体千葉県予選の代表決定戦が行われ、京葉ガスが国体千葉県代表に決まりました！

京葉ガスと京葉銀行の代表決定戦。

ここで国体千葉県予選の代表決定戦についておさらいです。

昨日までの試合結果です。
京葉ガスは1戦目で勝てば代表決定。敗者復活戦から勝ち上がってきた京葉銀行は京葉ガスに連勝が代表の条件です。

1戦目に京葉銀行が8-2で勝利し、望みをつなぎます。
2戦目、京葉ガス・沢井投手がおとといの試合に引き続き、京葉銀行打線を3安打完封！初めての国体千葉県代表をつかみました！

千葉の代表を争う試合は毎年壮絶。今年も本当にすごかった。

▽代表決定戦（1戦目）

京葉銀行　210 001 013｜8
京葉ガス　000 002 000｜2
（銀）栗原、山﨑－水上
（ガ）村松、織内－鈴木

序盤から主導権を握った京葉銀行が快勝！
初回、京葉銀行は田村選手と片平選手の適時打で2点。重盗も鮮やかに決まりました。2回には2死二塁から蛭田選手の三塁打で追加点。終盤には小野田選手に2打席連続の適時打が飛び出し、12安打8得点と打線が奮起し勝利。2戦目に持ち込ました。

一方京葉ガスは、6回に3連打とたたきで2点を返しますが、7回から救援した京葉銀行・山崎投手の前に無安打と沈黙。2戦目、どう切り替えていけるでしょうか。

初回、京葉銀行は2死二、三塁から片平選手（左）の適時打で2点目！

3回表、2死二塁から京葉銀行・蛭田選手が適時三塁打を放ち、序盤で3-0とリードします。

京葉銀行、5番に座る小野田選手は3安打3打点。本塁打が出ればサイクルヒットという大活躍でした。

7回から救援し無安打に抑えた京葉銀行・山崎投手（左）

京葉ガス先発は2年目の村松投手。序盤から痛打され厳しいマウンドに。

6回裏無死三塁、京葉ガスは谷選手の適時打で1点を返します

なおも続く1死二塁の好機。花島選手の投ゴロで青山選手が三塁タッチアウト。京葉銀行・栗原投手のフィールディングも素晴らしかったです。

敗れた京葉ガスは気持ちを切り替え、2戦目に挑みます。

▽代表決定戦（2戦目）

京葉ガス　010 010 000｜2
京葉銀行　000 000 000｜0
（ガ）沢井－青山
（銀）佐瀬、古川、山﨑、山根－水上

京葉ガスが接戦を制し、国体千葉県代表を決めました。
沢井投手は終盤になっても球威が落ちず、臆することなく投げぬきました。最後は涙。

先制点は珍しく京葉銀行に守備のミス。1死一塁から三ゴロを一塁に悪送球。その間に一走の京葉ガス・花島選手がなんと一気にホームへ！5回の追加点も死球と暴投で得た1死三塁のチャンスに、主将・大嶌選手がきっちり適時打。

京葉銀行は得点圏に5度、走者を置くも1点が遠く。8回裏2死満塁の好機ではレフトへのいい当たりが正面を突くなど、運もなかったように思います。

力強い直球で京葉銀行打線を圧倒した京葉ガス・沢井投手

2回裏、先制のホームを踏んだ京葉ガス・花島選手。激走は表情が物語ってます！

京葉ガスは5回表1死三塁の好機でタイムを取り、作戦を考えます。

貴重な追加点となる適時打を放った京葉ガス・大嶌選手。ここぞというところで打ってくれる、頼れる主将です。

8回裏、京葉銀行2死満塁。小野田選手が放ったライナー性の低い打球。京葉ガス・谷選手が大ピンチを救う超ファインプレー！いつもはセカンドを守る谷選手。球際の強さを外野でも見せてくれました。

涙の京葉ガス・沢井投手をみんなが笑顔で迎えます。京葉銀行相手に2戦連続完封は並大抵のことではありません！

京葉銀行の先発、佐瀬投手は5回表、先頭打者に死球を与えたところですかさず長谷川監督がマウンドへ。笑顔で声掛けにうなずきます。

京葉銀行の各打者が沢井投手の直球に苦しむ中、チーム最年長の高橋選手が代打で初球を中前に運びます。完ぺきな当たりでした。すごい。

京葉銀行は6回から今大会初登板の古川投手。「気合い入れて投げました」。キレがすごいなあと見入ってしまいました。けん制もお見事！

こちらも今大会初登板の山根投手。今日の最速は142km。死球をひとつ出しましたが、力で押し切りました。リリーフ陣の意地がすさまじかったです。

総力戦だった京葉銀行。主将の佐瀬投手（右から3人目）は最後まで声を張り続けました。

京葉銀行が県内でタイトルを逃したのは2017年以来4年ぶり。
そこまで勝ち続けているのもすごいですが、国体予選では2019年、2018年ともに敗者復活戦から勝ち上がって代表を勝ち取っており、3大会連続（2020年は中止）で同じ状況でした。

同じ相手に2度負ける、というのは相当な悔しさがあると思います。ですが、必ずもっともっと強くなって戻ってくるはずです。

来月には天皇賜杯予選があります。どんな戦いになるでしょうか。

京葉ガスはシルバーコレクター返上🥇

実力がありながら決勝で力尽きる姿を何度も見てきました。
天皇賜杯予選初優勝が2017年。久しぶりの千葉の頂点に、涙あり笑顔あり。みなさん本当にうれしそうでした。

3年前から主将を務める大嶌選手。主将として初めて千葉の頂点に立ちました。

「シルバーコレクターでした。おととしも習志野市役所に2度（国体・天皇賜杯）やられたり、悔しかった」と今までを振り返ります。

試合前、ベンチに姿は見えぬも、全員で盛り上がる、楽しそうな声が聞こえてきました。何をしていたのか尋ねると、

「試合前に円陣を組むルーティンを取り入れて、オープン戦から続けてきたんです。今大会、円陣の声出しはずっと沢井にさせていて、いい結果が出てよかった」と大嶌選手は笑顔でした。

沢井投手の完封へ導いた捕手の青山選手はこんな話をしてくれました。

「（守備の時）いつも打者の目を見るようにしていますが、京葉銀行の打者全員が沢井を殺さんばかりの厳しい目つきをしていた。必死（な目）でした」

最終決戦らしい、緊迫した様子がうかがえます。

また、京葉ガスの打撃陣は得点にはつながらずとも、みなさんよく振れていたように感じたことを伝えると、

「京葉銀行はいい投手ばかりだから、まずはしっかり振ること。アウトのなり方も大事にしていました」と青山選手。
アウトの内容も、その後プレーにじわじわと影響するのだな、と。打てて3割の世界。凡打を含め、一打席も無駄な打席はない、と改めて感じました。

青山選手はひとつ聞くと話を何倍にも広げてくれ、すごく興味深い内容をたくさん聞かせてくれました。捕手というポジションなこともあるかもしれません。最後に、

「このあとの関東大会も好調を維持して臨みたい」

関東大会は8月下旬の開催予定です。ぜひ関東大会を突破して全国の舞台で千葉県の代表として躍動してほしいです！

頂点までの険しい道のりは、若手の台頭なしでは越えられなかった

京葉ガスは予選ブロックの一番下の山から、7日間で7試合を戦い、頂点にたどり着きました。

決して楽な道のりではありませんでした。

5/18　予選1回戦　3-1　野田市役所
5/20　予選2回戦　2-1　千葉信用金庫
5/21　予選ブロック代表決定戦　5-2　松戸市役所
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5/22　代表決定戦　1回戦　1-0　京葉銀行
5/23　代表決定戦　準決勝　4-0　習志野市役所
5/24　代表決定戦　決勝（1戦目）2-8　京葉銀行
5/24　代表決定戦　決勝（2戦目）2-0　京葉銀行

予選は強豪チームの集まったブロックでした。代表決定戦では一昨年、2度負けた（国体予選、天皇賜杯予選）習志野市役所を倒し、京葉銀行と3度戦いました。

疲労も当然あったと思いますが、勝っていくたびに勢いに乗っていった印象です。

若い選手の活躍も目を見張りました。
2完封の沢井投手は6年目ですが、30代の選手が多い京葉ガスではまだまだ若手。2年目の村松投手は先発の柱として、新人の山本選手は内野の要・ショートを全試合で守り、二人とも存在感を見せました。

ベテラン選手たちもまだまだ健在。主将の大嶌選手の勝負強さ。三塁を守る花島選手は何度も守備でチームを救い、4番を打つ秋田選手は非常に打撃好調でした。青山選手が捕手に入ったときの安心感。経験豊富な選手たちのもと、若い選手たちはのびのびと実力を発揮できたのではないでしょうか。

今大会、何度花島選手の好守を見たことか！

これだけのチームと、これだけの試合をして頂点に立ったのですから、自信になるはず。天皇賜杯では全チームは徹底的に研究してくるでしょうから、また1段成長して1か月後を迎えてほしいなと思います。

本当におめでとうございます！！

集合写真、協会の方のご依頼で代表撮影しました。みなさんの素敵な笑顔を引き出せてホッとしました～　ありがとうございました！

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