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今の子どもに余白はあるのか

一つのテーマについて、思いつくことをたくさん書き出してみよう!言うと、固まる子供が多いと聞く。

もれなく我が子も何を書いていいか分からなくて。

まずは出てこなさに驚く。

きっかけがあれば書きだすのだけどこれがまた、意外と苦戦する。

日頃、疑問に感じることや「こんな物があったらいいな」と思いを巡らせる機会が少ないのかもしれない、と。

近所でも見かける子どもたちも縦割りの遊びも減った様に思える。

どうやらみんな習い事で忙しいのだ。


共働きやワンオペ育児が多いことで、保護者自身が手間隙かけられない状態ゆえに起こる過干渉。

例えば、あれしたかこれしたか。先回りで点検する。

時間割で忘れ物があって困るのは子供、という経験さえも奪ってはいないだろうか。


「〜しては危ないよ!」

口に出しかけたことは多々。

怪我することから学び、危機回避するという機序についても、子の経験と学びの機会を減らしているように感じる。


朝、登校前の息子が「今日はレインコート着た方がいいのかな?」と聞いてきた。

じゃあ、実際に外に出て西の空を見てご覧よ。と。

雲はどうなってる?実際に出てみて、気温はどう感じる?


あえて、スマホで見なさいよとは言わないぞ。

余白のなさからくる創造性、想像力の平坦化。

調べればすぐ答えが出る便利さはマニュアル重視になりがちで。

とかなんとか言いながら、

「あぁ、そうそう。昔は出かける前に電話で予報を聞いていたっけ。

今ではかけない番号177。知らんやろ。」

これを何人の子どもが知っているだろう。知る必要もないだろうか。

ちなみにお母さんの時代はね、とせっかくだから息子に掛けさせてみた。

「西からの風やや強く曇りのち晴れ」と流れてくる。

スマホで雨雲レーダー見るのもいいけど、こうやって音声で聞き取るとさ、なんて言いながら。


息子が出かける3分前のことだった。


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