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地域新聞社が半年に一度作る「指針書」とは?そして今日からのマイテーマ

こんにちは、千葉県を中心に『ちいき新聞』というローカルメディアを作っている地域新聞社編集部の広田です。

今日から地域新聞社37期目に入ります。今日は新たな期の初日です。そこで今回は、地域新聞社で社員全員が半年ごとに作る「指針書」のことを書きたいと思います。

それは自分との約束

「指針書」とは、これまでの半年間を振り返り、それを踏まえてこれから先の半年、何を目標にしてどう行動していくのか、自分自身で計画を立て決意をしたためるものです。そしてそれを社長の前でプレゼンします。社長に直接自分の思いを伝える機会があり、真剣に耳を傾けてもらえるのは有難いことだなと思います。

前期の最終日だった昨日は、そのプレゼンの日でした。手前みそですが編集部のみんなのプレゼン内容が素晴らしく、何度かうるっと来て、きっと良い半年になる気がしたし、しなければならないと思いました(地域新聞社の皆さん、編集部メンバーの指針書ぜひ読んでくださいね〜)。

私は地域新聞社しか知らないので、どこの会社でも似たようなことをしているのか分かりませんが、私にとって指針書は仕事をする上で大事な存在になっています。ただ、こんなことを言ったら怒られそうですが、指針書を書くこと自体はあまり好きではありません(笑)。なぜならしんどいからです。やっとの思いで提出した指針書を、上司からダメ出しされて書き直したこともしばしば。新卒で入社して今14年目なので、なんとこれまで27回(!)も指針書を書いているわけなのですが、楽に書けたことは一度もありません。しんどい理由は分かっています。誰かに対するアピールでも、ポーズでもなく、「自分との約束」だからです。自分に嘘はつけないからです。だから本気でやろうと思うことを書いて、半年間本気で取り組みます。

しかし全然指針書通りにいかなかった

ところが昨日までの半年は、指針書に書いた通りにはいかないことだらけの予想外の展開でした。新型コロナにより、地域イベントの中止、緊急事態宣言下でのテレワークや2週連続の臨時休刊、企画の変更、広告のキャンセル…ご多分に漏れずフリーペーパーを取り巻く環境は厳しく、否応なく自分たちの存在意義を考えさせられる日々。

そんな時道しるべとなったのはやはり読者様からの声で、「不安になる情報ばかり溢れているので、せめてちいき新聞にはいつも通りほっとできる記事を届けてほしい」「マスクが手に入らないので、作り方を教えてほしい」など、今地域の方が必要としていることは何なのかを教えてくれました。そうしたニーズに寄り添っておうち時間を楽しめる記事を作るなど、編集部のメンバーそれぞれが自分にできることを精一杯やった結果は、半年前指針書に掲げた予定とは多少狂いましたが、悪いことばかりではなかったと感じています。むしろwebSNSYouTube、オンライン取材、他メディアのライティング、多様な働き方といった新しいことに柔軟に、そして果敢にチャレンジし、可能性が広がりました。

今日からのテーマは「つながりから地域を編集する」

有事の時こそ、信頼できる情報や自治体からの重要なお知らせなどを確実に届ける手段と、助け合える地域コミュニティが大切であると痛感した今、改めて思うのは『ちいき新聞』を守りたいということです。『ちいき新聞』を守ることが、地域経済の好循環や地場産業の活性化にも繋がると考えています。皆が苦しい状況にあるからこそ私たちが踏んばって、さまざまな変化に適応しながら持続可能な発展をしなければなりません。

そういうわけで、私の今期の指針書のテーマは「つながりから地域を編集する」としました。

具体的には、


①月1ペースで約204万部の全エリア紙面で実施する特集企画を軸に、読者・広告主・地域新聞社の三方良しを実現する(直近の特集企画の予定はコチラ。先々の予定や詳しい内容については後日別途書きます!)。

②地域情報のマルチコンテンツ化を進め、届けて終わりではなく、双方向のコミュニケーションの場づくりをする。それによって地域のつながりを深め、幸せな暮らしと地域社会を作る。

この2つに力を入れていきます。そして、1人でも多くの方に「自分が住んでいる地域にちいき新聞があって良かった」と思っていただけるような、人の役に立つメディアを作っていきます。つながってくれる方、タイアップなどにご興味がある企業様、ぜひご連絡ください。

以上、本当は夏休みに遊びに行った佐原と銚子の日記を書こうと思っていたのですが、節目の初日なので所信表明としました。次は佐原のインディアンライスのことをきっと書くぞ。と言って全然違うことを書いてたらすみません。最後に、分不相応ながらなんとかこの半年やれた(のかどうかも分からないけど)のは、編集部をはじめ日頃支えてくださる社内外の皆様のおかげです。一人では何もできません。感謝を忘れず、みんなで楽しむことも忘れず、今日からまた頑張りますので、見守っていただければ幸いです。さて引き続き予測不能な半年後、どうなっているでしょうか。

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これがインディアンライスだ!!

それではまた。

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