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ムーミンが話すスウェーデン語 ※訛っております

『ムーミン』は、日本では非常に人気があり、多くの人々に愛されたキャラクターで、特にアニメとしてはよく知られている。私が子供の頃は「ね〜えムーミン、こっち向いて♪」でお馴染みだった。若い世代はこの歌ではなくて「い〜つも〜強がりばかりいっているきみ〜でも〜♪」の方が馴染み深いのかもしれない。新らしめバージョンではノンノンがフローレンに改名しており、なぬ?!と反発心を覚えたが、原作ではSnorkfröken と言うのでそもそもどちらも全然違うのである。
Snorkfröken てどういう意味なんだろうと思って調べてみた。frökenは英語で言うmissにあたり、保育園や学校の女性の先生のこともfrökenと呼ぶ。じゃあsnorkは?
ノンノンはsnorkという種族でムーミンのmumintrollという種族とは近い関係なのだが違うのだ。私は子供の頃、ムーミンもノンノンもパパもママも全員擬人化したカバだと思っていた。trollということは、北欧民話などではよく出てくる架空の生き物ではないか、と知ったのは大人になってからだ。

さて、ムーミンが話す言語についてだが、こちらで放送されるアニメでは、フィンランド訛りの独特なスウェーデン語を話すのだ。最初見た時は、何か違う独特で愛らしいスウェーデン語を話してるなと思ったものだ。
なぜフィンランド訛りか?
作者のトーヴェ ヤンソンはスウェーデン系フィンランド人であり、母国語としてスウェーデン語を話していたので、きっとそのためであろう。
ちなみにフィンランドには西海岸にスウェーデン語を話す地域がある。

フィンランド語はスウェーデン語とは全く違う言語なので、言葉を見ても全く想像ができない。響きもなんと言ったらいいのか、ちょっとカクカクと滑舌が良い感じがする。10年位前、フィンランドにあるムーミンワールドへ行った時のこと。後ろから「みささん!」と聞こえたので振り返ってみたら(私はみさという名前ではないが)、フィンランド人ぽい人たちしかいない。意味がわかる方がおられたら教えていただけると嬉しい。
母音で終わる単語が多いのか、日本語のように聞こえた。

私のスウェーデン語能力は、残念なレベルで強い方言が入ると何を話しているのかわからなくなってしまう。ほとんどの方言がどこの地方のものなのか判別できないが、唯一フィンランド人の話すスウェーデン語だけははっきりと確実に聞き分けることができるのだ。そして彼らははっきりと滑舌が良いので、私にも真似が出来そうな気さえしてくる。そういうこともあって親しみがわくのかもしれない。

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