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鬱人〜うつんちゅ〜【新宿プライベート・アイズ編】

 昨日の宣言通り、今日はNetflixで見ることができるもう一人のシティーハンターシリーズである『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』を視聴した。

 率直かつ簡潔にこの作品を言い表すとすれば、まさにこれは「帰ってきたあの頃のアニメ」だと思う。
 先日見た無印が80~90年代の新宿が舞台であるのに対して、こちらは現代(公開時2019年)の新宿が舞台であり、トー横ゴジラやバスタ新宿的な場所が登場していた。依頼方法も更新され、掲示板がスマートフォン上のバーチャルなものになっている。
 そんな現代の新宿に現れる冴羽獠はまさしく「帰ってきたシティーハンター」だ。さらに同作者の怪盗キャッツ・アイも劇中に登場するから、まさに当時のファンからしたら感涙ものかもしれない。

 以下は自分が個人的にいいなと感じた部分である。

 2019年公開といえども、獠は変わらずモッコリスケベ男なのだが、それでもモッコリと真面目な時とのバランスが無印の頃と変わらず良かった。
 特に戦闘が本格的に始まって、バスで敵機ドローンから逃れながら運転しながらそれを撃ち落として、依頼人である亜衣にどこへ行くのかと聞かれた際に「最高のデートスポットさ」と答える獠の、軽口なのか亜衣を和ませようとしているのか、そんなスケコマシとしての冴羽獠とスイーパーとしての冴羽獠の、絶妙なバランスがとても良かった。

 また、この映画では海坊主が敵の戦力に翻弄されるシーンやAIロボットに愛着を持つようないわゆる「かわいいシーン」が多くあるのだが、襲撃の際に危険を察知して美樹に退避を促したり、戦闘時に爆風で真っ逆さまに落ちていく美樹ちゃんを姫抱っこで受け止めるシーンには海坊主の強さとカッコ良さを確認できる。
 おそらく自分は「やるときはやる」みたいなキャラクターに魅力を感じるのだろう。まあ、あくまでもフィクションだからこそだとは思うが。

 そしてこれは個人的な趣味だが、敵の秘密兵器である「鋼の死神」の登場シーンや、黒幕お怒り時にボディが光るのガンダム感あっていいと個人的に感じた。やっぱりメカは光らせてなんぼだと思う。

(ここからは関係性オタクの叫びが混じります)

 無印の頃は獠・香のコンビより獠・冴子コンビの方が性癖に刺さっていたのだが、今回でひっくり返った。
 ハイスぺ幼なじみに浮気か?と思わせて最後は獠を信頼してるのが最高に良かった。銃弾を避けた先に獠がいるのは最高のバディ構図だと思う。
 そしてそこで初期OP流れるのがアツすぎた。やっぱりCity Hunter 〜愛よ消えないで~は良い曲だと思う。はやくボイジャーロケットにレコード乗せた方が良い。
 ぶっちゃけ香がウエディングドレスを着た時に「いつもと変わらないじゃん」と獠が言った時からおやおや……?と思っていたが、最後の最後でその答え合わせができた時、シンプルにこいつら早く結婚しろと思った。というか無印の50話でプロポーズしてたな。挙式はよしろ。

 いやでもやっぱり、あの二人は恋人とか夫婦とかそんなありきたりの男女関係に縛られないでほしいからそのままでいてほしい……男女バディからしか得られない栄養があるんじゃ……(厄介オタク)

・・・(冷静になる)

 さて、やっぱりこれを語るのを忘れてはいけないだろう。エンディング曲の一つであるGetwildだ。無印のエンディング映像のパロディと過去シリーズのシーンのリメイクがあるのはさすがエモーショナルすぎる。リアタイ勢からしたら懐かしさも感じるだろう。曲も相変わらず良いから反則過ぎる。

 そんなわけで『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』は個人的に満足度の高い良作だった。
 奇しくも明日は新宿に行く用事があるから、場所が近ければ聖地巡礼をしたり、時間が合えば公開中のエンジェルダスト編を本拠地である新宿で見てみようかと思っている。

今回の新作はやっぱり歌舞伎町タワーが出てきたりするのかな。
まあいいや。とりあえず今日はもう寝よう。

おやすみなさい。


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