見出し画像

【物語詩】私の心臓

 いっつもズルをして悪びれない
 あの人の心臓には毛が生えているらしい
 じゃあ剛毛な頭の私にも生えてるかな?

 どうせだったらフサフサで寝心地の良い
 うららかな芝生が生えたらいいのにな
 大きなリボンが付いていたっていいよね

 なぁんちゃって もしそうなったら
 病気や事故で手術が必要になったとき
 先生が困っちゃう ツルツルでいいや

 窓越しの青空を見ながら でも私は考える
 どうしたらステキな心臓になるだろう?

 キレイな空気を吸い続けたらいいのかな?
 キレイな言葉を言い続けたらいいのかな?
 キレイな物だけを見続けたらいいのかな?
 キレイとキタナイの境目ってどこだろう?

 ああでも その前に強くならなくっちゃ
 遠方の暗い雲と 窓に写る暗い顔に気づき
 ニッコリと微笑み 握りこぶしをつくる

 こんな今だって 私の心臓は
 握りこぶしの大きさで鼓舞している

 私を赤くしたり 青ざめさせたり
 いつも忙しない私だけのハート
 いつか止まってしまうその日まで
 どうかキレイでいられますように💖


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?