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口ぐせは「なんで?」 100日投稿も1行から

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100日目にできたもの_100日後にZINEをつくる、100日目

待ちわびた100日目ですから、手を清めてPCの前に座り、静かな気持ちでキーボードに指をのせる。苦しい苦しいと思っていた日々も、終わると思えばやはり名残惜しい。なんて思える人間ではない。 毎日0時までに何か言葉を絞り出さなくてはいけないという、ムダなプレッシャーから解放される喜びに包まれ、ヒャッハー!と浮かれている。 ZINEはできなかった。 思えばいつの間にか、「ZINEで表現をしたい」が「100日雑巾しぼりで何が表現できるか」に変化し、最後の2週間くらいは「自分の底に転げ

    • 言葉にできることとできないこと_100日後にZINEをつくる、99日目

      昨夜、何度も寝落ちしながら書いたnoteを恐る恐る読み返す。 膜が張った牛乳を飲んでいるような、口の中にモヤモヤが残るものになっていて、地に足ついてないのは自分でござんした!と恥ずかしくなる。 こうやって、自分の投げたものは必ず自分の元に戻ってくるということを死ぬまで思い知らされるシステム。よくできてる。 感じていることを言葉にするのって、どうしてこんなに難しいんだろう。 「ただ生きている」 「命がある」 ・・・みつを? ちがう、ちがう、「生きているだけですばらしい」と

      • 幸せになれば幸せなのか_100日後にZINEをつくる、98日目

        大好きな人とたくさんおしゃべりできた日。 今の日本には幸せになりたい人も、人を幸せにしたい人も多いよね、って話になる。 誰かの痛みに寄り添うことはできても、誰かを幸せにすることはできないよね。そもそも、その「幸せ」って幸せなんだろうか。 どうしても自分にはしっくりこない。 幸せになりたい人が掴んだハッピーで、その人は本当に幸せになるのか。 「人を幸せにしたい」を目標にかかげて日々努力している人の設定する最終到達点が、「一億円と時間的余裕」だったのを目にしたときの、この気持

        • コミュニティにいられない_100日後にZINEをつくる、97日目

          311で人生最大の不安を味わい、そこから陰謀論、マクロビ、ヴィーガン、自然派、極左からナショナリズムと振り子の振れるままにあちこち歩き回った。 あの、真っ暗闇のなかで唯一の答えを見つけたときの安心感。確信がもたらす快感と、腹の底から力がみなぎる感覚は何ものにも代えがたいものだ。 しかし、非常に残念なことにわたしは「確信」が持続しない。 どの界隈においても、座ろうとすると違和感が尻をチクチク突き、結局その場所から退場してしまう。 コロナ禍に入って以降は、家にいながらオンライ

        100日目にできたもの_100日後にZINEをつくる、100日目

        • 言葉にできることとできないこと_100日後にZINEをつくる、99日目

        • 幸せになれば幸せなのか_100日後にZINEをつくる、98日目

        • コミュニティにいられない_100日後にZINEをつくる、97日目

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          今だから崩したい積読本&漫画5+5_100日後にZINEをつくる、96日目

          まだ読んでないという引け目と、そこに未知の感動が待っているであろうという期待。積読。 この待ち遠しさを胸に抱えて生きている限り、自分は人生に退屈することはないであろうという安心感。 それもまた、積読の大きな効能。 あっという間に年が明けて、ひと月が経とうとしている。書くことに囚われて、読むことがおろそかになっていた約3か月。 しかし、アウトプットに重心が偏ることで、読みたい本の質が変化した自分に今は興味津々。 そこで、今崩したい積読を、本と漫画で5作品ずつ、ピックアップ!

          今だから崩したい積読本&漫画5+5_100日後にZINEをつくる、96日目

          言い訳とナラティブの音色_100日後にZINEをつくる、95日目

          買って積んでいた『兄の終い』を母に貸す。 本を返されるときに言われる。 「ものすごい言い訳じみてて、読んでて苛々しちゃった。こんな風に書くなら生きてるうちに助けてあげればよかったのに。迷惑かけられてたのかもしれないけど、助けてとかお金貸してって連絡を無視するのはひどすぎる。家族なのに。」 わたしはまだ未読なので本の中の著者の語り口調はわからないけれど、この本の後に出された『家族』を読んだ印象では<言い訳>は鼻につかなかったけど。 本人から見た世界を語り直すこと。 自分の

          言い訳とナラティブの音色_100日後にZINEをつくる、95日目

          子離れの前に自分離れだった_100日後にZINEをつくる、94日目

          本当に自分は人の話がきけていない。と痛感することが今年に入って続いている。 たとえば娘が面白かった本について高い熱量で感想を語っている時。 わたしの頭の中では「その本が面白かったなら、これも面白く感じるかもしれない」スイッチが入る。 気づけば娘の話は、母のおすすめしたい本の話にすり替わっている。 友人から「最近、○○に興味があって」と聞く。その瞬間に頭の中で「ラジオはこれ、漫画はこれ、映画はこれ」と考え出す。さらに恐ろしいことは、頭の中にリストアップしたコンテンツを自分が

          子離れの前に自分離れだった_100日後にZINEをつくる、94日目

          問うことのマナー違反_100日後にZINEをつくる、93日目

          「話をきいてくれ要請」を受けて、友人の家へ。 みんな不安と心配を抱えて生きている。 別れたいのに別れられないも辛いけど、別れたくないのに別れたいと言われるのも、しんどいことだなあと思う。 しかし、話をきいていると、自分の中に「なんで?」が渦巻く。 「学校で子どもが嘘をつくらしい。こんど先生に最近の様子を聞いてくる」 「なんで嘘ついちゃうんだって?」 「・・・聞いたことないなあ」 なんで? 「子どもが門限を守らなくて」 「どうして守れないんだって?」 「うーん、聞いてな

          問うことのマナー違反_100日後にZINEをつくる、93日目

          信用できない世界で信じられるもの_100日後にZINEをつくる、92日目

          自分に期待をしたくない。人から期待されることも苦痛。 応えたい気持ちよりも「応えねばならない」が強くなってしまうから。 自分に期待したくないのと同じ分量で、人に期待することも苦手。 人が自分を喜ばせようとしてくれることも苦手。 相手の望む分量で喜びを表現できているか、そんなことばかり気になってしまって、ただ素直に喜べない。 こんなことがあった。 次女の誕生日に母からお祝いと称して現金をもらった。以前から『お祝い何がいい?ケーキ代でいい?』と言ってもらっていたので、頭の中

          信用できない世界で信じられるもの_100日後にZINEをつくる、92日目

          男男男の物語『ブレイキング・バッド』_100日後にZINEをつくる、91日目

          11月から約2か月間かけて『ブレイキング・バッド』を最終話まで完走。 圧巻の最終シーズン。いろんなものがてんこ盛りすぎて、受け取ったものが何なのかを考えても、上手く言葉にできない。 父と息子、男のトラウマ、金を稼ぐこと、男の劣等感、倫理観と正義、そして自己実現。これは間違いなく傑作。 ※以下ネタバレありのため、まだ観ていない人はUターン推奨 真面目に平凡に生きてきた中年男性が、「家族のために」今まで歩いてきた道から足を一歩そらしたことが全てのはじまり。しかし最後まで観終え

          男男男の物語『ブレイキング・バッド』_100日後にZINEをつくる、91日目

          PMSだから何よ_100日後にZINEをつくる、90日目

          昨日からの被害者ナラティブモード全開で目覚め、重い身体を引きずってトイレに行けばパジャマのズボンまで染みている出血。 ああ、だからここ数日あんなに苛々していたのか。昨日あんなに腰が痛かったのは生理直前だったからか。と思いながらも、そんな納得の仕方をしたくない自分がいる。 もちろんPMSで全方位に喧嘩を売りながら歩いていた自分は、生理痛という下半身の痛みに集中させられることによって大人しくなる。優先順位が痛み>怒りになることによって、毎月「生理前だからあんなに凶暴化していた

          PMSだから何よ_100日後にZINEをつくる、90日目

          連続投稿という苦行_100日後にZINEをつくる、89日目

          知り合いの書いているブログを教えてもらい、読み始めたらついつい全部読んでしまう。それは確かにブログタイトルにある通り、記録であり日誌であった。その日にしたこと、読んだもの観たもの参加したもの喋った人、毎日の行動が淡々と綴られているだけなのに、その人の生活をのぞき見している気分になってどきどきする。 そもそも自分も当初はZINEをつくるまでの「記録」をつけていこうと考えていたのに。わたしも毎日の作業や行動をありのままに残していけばよかったのだ。と89日目にして思い至る。そうす

          連続投稿という苦行_100日後にZINEをつくる、89日目

          怒りと背中_100日後にZINEをつくる、88日目

          一昨日から、寝起きに背中がものすごく痛い。日中ものすごく怒りを感じたり、苛々の種を抱えたまま寝ると、背中がばきばきに痛くて「なんてわかりやすいんだ」と感心する。 どうやら自分は苛々や怒りが背中に溜まると気づいたのはここ数年。「怒り」は、悲しみや不安や緊張よりもダイレクトに身体に影響を残す特別な存在。 短気なわたしは今まで、怒りっぽい自分を恥じて色んなアンガーマネジメントの方法を試行錯誤してきた。6秒ルールで怒りは増し、深呼吸は過呼吸になりそうになるし、その場を離れても怒りは

          怒りと背中_100日後にZINEをつくる、88日目

          絶好調な人への謝罪_100日後にZINEをつくる、87日目

          『最近いいことしか起きなくて、何でもうまくいく気しかしないんですよ!』 電話越しに言われ、耳の穴から他人のポジティブパワーが全身に侵入してくる。 「そのフラグたてると、このあと後悔するからやめときなって」 「その状態からどんな流れですっ転ぶのか見たい」 誰かの幸せを目の当たりにしたときにこそ、人間性が顔をだす。 『最近毎日このチャンネル観てて。観ると絶対元気になると思うから、ぜひ観てください!』 ポジティブパワーのお裾分けくらい人をしんどくさせるものはない。いや、し

          絶好調な人への謝罪_100日後にZINEをつくる、87日目

          ZINEに悩む_100日後にZINEをつくる、86日目

          ここ数日、自分の内側をスクープでぐりっぐりっと掬うような、そんな内容ばかり文字にしていたら、えらく疲れた。 やはり、読み返すのがしんどい自分は、やたらと言語化するもんじゃない。 ここにきて、ZINEをつくることに悩みだす。 今、86日前の文章を読み返せば、書きなおしたい部分も、足りない言葉を補いたい部分も、たくさんある。 でもそうやって過去の自分を「今」に揃えてしまったら、そんなつまらないことはない。かといって、そのままをずるんと出せばいいってもんじゃないってことはわかっ

          ZINEに悩む_100日後にZINEをつくる、86日目

          母と娘のわかりあえなさ_100日後にZINEをつくる、85日目

          村井理子『家族』を読む。 よその家族の「普通」は外から覗けばたいてい奇妙で、普通の家族なんてどこにもないということがわかる。 「母」という存在はひたすらに娘を圧倒する。 母は「母」「妻」「女」として振舞うことができるが、子どもから見える景色は全て「母」である。 それが娘にとっては時にどれほど残酷なことか。ということを嫌というほど突きつけられる。 我が母は長女を「ママの天使」と呼び、レースやフリルなど女の子らしい服を着させたがった。わたしはレースやフリルやタイツがチクチクし

          母と娘のわかりあえなさ_100日後にZINEをつくる、85日目