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急性膵炎⑧ やっぱりごはんが大好き。

入院6日目、CT検査をした時、技師さんが、横たわってる私の肩や腰を随分と動かしたのですが、それでも「顔が曲がってますね、まっすぐにしてください」と言われ「あー、これ、身体が歪んじゃったな」と気づく。両手点滴で、歩く時は点滴の棒を持ちながらなので、身体のバランスが崩れてるんだと。

内臓が悪くなると、その側の肋骨が少し膨らんできたり、肩が内側に入ったり、身体が歪んでくるんですよね。

病院内に、マッサージと足揉みとフェイシャルエステがあったらなーと、切に思いました。

救急車で着のみきのまま運ばれて、2日目に自力で髪の毛だけ洗ったものの、鏡にうつるわたしは、アメリカの凶悪犯人が刑務所でとられた写真にそっくり。
目の下にクマ、髪はボサボサ、目つきはうつろ、しかし目の奥だけ鋭い...
面会が制限で、ちょっとホッとした。

(すぐに、お見舞いを申し出てくれたみなさん、ありがとうございました。とても嬉しかったです)

ごはん、の話し。
半年前位から、食欲がなくなり、というか、食べられない感覚があり、元々1日一食だったり、仕込みの味見はするので、あまり気にしないでいました。
思えば、この頃から、膵臓はサインを出してくれてたんですよね。
身体のサインは、早めにキャッチするのが、どの病気にも言えることだなと、しみじみ。
3日間の栄養剤が終わり、入院絶食11日目、3分粥が出ました、人生初の3分粥。


もうですね、一口が喉から入っていった時、全身が震えました、美味しすぎて。震える具合は、江頭2:50さんばりです。
上澄みを飲んだだけなのですが、ほどよいねばりととろみの絶妙なコラボレーション、身体中にしみわたりました。
これって、赤ちゃんが離乳食で最初に口にするものですよね、今は違うのかな。
赤ちゃんに逆戻りしちゃった...また、ここからスタートなんだな。
この後も、お粥はずーっと美味しかったです。
元々、米が大好きなので、これから、日本中の美味しいお米を食べまくるぞ♡という楽しみも見つかりました。
味噌汁は、言わずもがな、お供に最高。
赤味噌よりのしょっぱい系の味噌汁でしたが、私は白味噌が好きなので、帰ったら味噌汁も色々研究しようと思いました。

入院11日目に点滴の針もとれて、自由の身に。

膵炎は、絶食療法から、普通のごはんに戻す過程が大事で、ここで、ぶり返すとまた最初からやり直し。
私の見た目も、凶悪犯から更生した人くらいに戻り、血液検査も良好、むしろすごい健康になりましたが、トイレまで歩けない、おばーちゃん達でも「今日は、海老フライ、豪華」とか言って、普通のごはんを食べているから、やはり私の内臓は、まだまだ半冬眠中。
お粥をじっくり味わいながら、これからの事を色々考える時間を過ごした入院生活後半でした。
(つづきます、ラスト2回)


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