見出し画像

急性膵炎③ 痛みと感謝と

長女が帰った後も、痛みは治らず消灯を迎えました。

その時、ぐちゃぐちゃになっていた布団を看護師さんが綺麗にふんわりして、優しくかけなおしてくれた。
思わず...私「優しいですね」
「痛い」以外の声が出た。

思えば、救急の看護師さんも病棟の看護師さんもみんな優しかった。

でも、痛いのは痛いので、また「痛いです」と言うと。
「痛がってる割には、全然顔に出てませんね」
えーーー!!!!!
看護師さんの話によると、男の人とかは、悶絶して大変らしいです。

そうか、普段からも顔アピールが足りなかったかもなぁーと思いながら、痛み止めの筋肉注射を打ってもらいました。

落ちついてきて、やっと寝れるかなと思った時...
うあぁぁぁ〜〜〜うあぁぁぁ〜うあぁぁぁ〜という低いうめき声みたいな声が聞こえてきました。

私が入院したのは、老人病棟だったらしく、その部屋は、皆さん一日寝ていらっしゃる方々でした。

このうめき声は、なんだろう。大丈夫なんだろうか...
イビキならこの後どうなるか、先の予想がつきますが、全く予想がつかない音に出会った時、人って、不安になるんですね。

意識を自分へ集中することにした。
思えば、なんでこんな事になったのか。
予防医学や、病気にならない身体にするごはん作り教室とか、デトックスのオイルマッサージのセラピストを15年もやってきたのに...

はぁ....

「膵臓が怒ってる」んじゃなく「私を守ってくれた」何かを気づかせてくれた、そんな気がしました。
自らの酵素で自分を溶かすほどになるまで、毎日働いてくれてた膵臓。
膵臓に感謝しようと思い、左の脇腹に手を置いて「ありがとう」と心の中で言いながら、膵臓に意識を集中して、その夜は過ごしました。

色々な音で眠れなかったけれど、明け方、痛みはすっかり消えていました。

(つづきます)

ワクワクしたら、サポートをぜひ♡いただいたサポートは、沼津のお店取材費用に使わせていただきます🐟わたしのお酒代で消えることはありませんのでご安心を♡