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アンチドーピングの理由を理論的に否定してみた

※筆者はドーピング禁止に賛成です、理由そのものについて理論的に否定しているだけです。

ふとおもってアンチドーピングは理解していたが理由について知りたかったので調べてみた、下記がその理由のようだ。(引用:NPBアンチドーピングガイド2023より)

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①選手の健康を害する
②アンフェアである
③社会に悪影響を与える
④スポーツそのものをだめにする
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以下理由に対しての反論

①選手の健康を害する
ドーピングにより健康を害することはたしかにあるがあくまでも量の問題だと思う。健康に害があるから禁止というのであれば飲酒や喫煙のチェックもするべきだろうし、過度な練習やハードスケジュールすら管理する必要が出てくる。またスポーツそのものでの故障や慢性的な怪我もあるので選手の健康を害するのであればドーピング以外での規制が必要になってくる。そもそも健康でないとスポーツができないと思うし。また、本件では風邪薬や病気に対しての薬でもドーピング検査に陽性判定が出てしまうものもある、そのためそれらを使わせずに結果として選手の健康を害する結果も発生する。スポーツによってはその競技の特殊性によって選手の肉体に負荷をかけてしまい長期間選手でいることが不可能な競技が多数ある。ボクシングでは殴られ過ぎての失明や最悪の場合は試合直後の死亡、相撲では生活習慣病などなど。なのでそれらスポーツが現存している以上はそれを禁止せずにドーピングを禁止するのは何かがおかしい。

②アンフェアである
最大に矛盾している理由、アンフェアは公平性の話になるがドーピングを禁止しようが自由にしようが全員が自由にすればフェアになる。むしろ禁止したことによってドーピングしている選手が競技に参加できなくなるのでそれこそアンフェアになるのでは?さらに、競技によって検査方法が雑だったり、そもそも検査しない場合すらあるので、参加大会によってドーピングをしているA選手は検査されずに優勝、B選手はたまたま抜き打ち検査で失格となるなど、これこそアンフェアとなるため検査方法自体に問題が出てくる。アンフェアつながりでいくなら身長体重年齢もバラバラで収入や練習環境も差があるなかでそこだけ公平にして何の意味があるのだろうか。それであればそれらの差をドーピングによって埋めて成功を収める選手がでることの方がよっぽどフェアだと思われる。

③社会に悪影響を与える
具体的にどこがどう悪影響か不明であるが、悪影響を具体的にどうあたえるかを考えると「プレイヤーが薬物だろうがなんだろうが使って優勝して、それをしたプレイヤーがテレビでもてはやされて高収入」と思われる。そもそもそれはドーピングが競技ルールとして禁止されていて、その禁止を破ったうえで優勝しているので禁止されていなければ問題ないとなる。ルール上禁止されているにもかかわらずドーピングをした上で優勝をよしとするならその大会自体に問題がある。別の理由として、「スポーツ=薬物、薬物=よくない事→スポーツ=良くないこと」というものが社会に悪影響を与えるのであれば、そもそもドーピング自体が誤解されているだけなのでその誤解を解けば解決することになる。幾分昔だとプロテインについてだいぶ誤解している層が一定数いたが、悪影響であればプロテインを薬物だと持っている層がいるのであればプロテインも社会に悪影響を与えるので禁止することになる。プロテインの誤解はいまでこそ激減したがそれは各種メーカーがプロテイン系食品を広めた功績があると思われる。

④スポーツそのものをだめにする
漠然としていてよく意味がわからないが、遊びのスポーツならまだしもプロ競技としてのスポーツでは「プロの高レベルの競技を見せて観客から金を取って見せて興行を成立させる」が良いとされている。それがダメになる理由としてはプロの競技レベルが落ちて金を取って見せられなくなることだと思われる。その理屈でいえばドーピングをして高レベルの競技を観客に見せることで興行収入を高くすることが正しくなってしまう。


まとめ
こうして書いてみると理由と禁止が一致していないのでどうも疑問が出てくる、そもそもルールにそう書いてあるからと言えばいいのに変に別の理由や暗黙の了解で納得させようとするのが疑問としか思えない。若年層、特に10歳程度のスポーツではほぼ1年差の年齢があっても同じ選手層で競わせてしまうのでそんなのフェアでもなんでもないし、プロに行く選手の4~7月生まれが多いという結果すらでているのでフェアなんかまるでない。

理由を変えるとしたら?
「ルールにそう書いてあるから」としかいいようがない。サッカーだって手を使うなと書いてあるし、野球だって相手を殴るなとかいろいろ書いてあるし。

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