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ネタバレ回避によるリアルタイム視聴への回帰(※このnoteには映画内容のネタバレ・言及はありません)

僕はおこている。おこているぞ。

楽しみにしていた映画のネタバレを食らって怒り心頭だったのが先週末。
映画はだいたい土曜日公開開始が多いですが、土曜の午前中(初回が終わった段階)でネタバレ記事が上がり、しかも記事タイトルにネタバレが含まれていて回避も出来なかったのでした。

ネタバレが悪いのは、ネタバレを食らう前に戻れないからです。なぜなら人の記憶は選択して消去することが不可能だからですね。リカバリーが出来ないし、驚きは予想外のことに触れるからこそ生まれる感情で、知ってしまっていたら驚くということはあり得ないのです。

映画以外もネタバレの恐怖はあります。先週〜今週は今期のアニメの最終回が多く、最後のオチやどんでん返しを事前に知ってしまう危険がありました。ライブやコンサートのツアーでは、やる曲目(セットリスト)が各ツアー会場で同じことが多く、セットリストを事前に知ってしまうことーーこれがあると「まさかあの曲やるの!?」というイントロが鳴った時の高まりがなくなるーーもネタバレとなり、楽しみが激減してしまう場合があるのです。ネタバレ、なんと罪深い悪行でしょうか。

もちろんネタバレの危険性がここまで大きくなったのはSNSの影響です。情報発信者が不特定多数になりネタバレ配慮しない人・ネットメディアが発信し、かつその情報がタイムラインに流れてきて目に入ってしまう。ネットが情報を能動的に取りに行くものであった頃は安全だったのですが、SNSによるもらい事故は、リテラシーがない・マナーのなってないプレイヤーの参入により発生確率はまだ高くなっていっています。


だからもう自衛でやっていくしかない。

映画は公開したらTwitterを見ずになる早で観に行く。
アニメは地上波放送のリアルタイムで観る。
マイ◯ビニュースはブロックする。

特に、テレビのリアルタイム視聴への回帰がスポーツ中継ではなく、最もタイムシフト視聴が合いそうなアニメから進んでいく現象は倒錯的で面白いですね。
例えばポプテピピックは中身のネタもそうですが毎回誰が声を当てるのかの驚きが楽しみ要素の1つ。しかもTwitterにめちゃめちゃ書かれることは間違いないので、もうリアルタイムで観るしかネタバレを防ぐ方法がない。結果生で観る人が増えて放送時の盛り上がりをより強くするスパイラルになる。

TVCMを飛ばさず見せる一番の方法は「ネタバレされたくないぐらいの驚きと話題性を持つコンテンツを作る」ことかもしれません。

TVCMまで考えれば、玩具やグッズ売り上げが大事な要素であるアニメや特撮にとってより重要な問題であることがわかります。幸いにも、コンテンツの中身にサプライズを仕込むことは出来る。もちろんサプライズを作ることだけを前提にしたコンテンツは見ていて疲れるだけですが、商品周りの情報デザインとして今後より一層考えなければいけない領域です。だからこそ、今回のネタバレはマジでもうこのメディアは関わらないで欲しいとまで思えてしまうのです。

ネタバレダメ、絶対。

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