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産休・育休明けはメリハリ家計でお金の悩み解決!


子どもが生まれた後は、家事・育児のために働き方を変えたり、子どものための出費がかさみ、今まで自由に使えていたお金が全体的に減ります。さらに、独身時代よりも時間的にも心身的にも余裕がなくなってしまうので家計管理が煩雑になりがちです。共働き家庭で収入は多いはずなのに、貯金ができない・・・なんてことがよく起こってしまうんです。


貯金をするには「家計簿」と思いがちですが毎日、毎週家計簿をつけることは育児中の場合とてもハードルが高いです。まずはざっくりお金の整理をして、これらのお金のトラブルは改善していきましょう。

前回は産休・育休明けのママナースが陥りやすいお金のはなしをお届けしたので、今回は3つの改善方法をご紹介していきます。



【収入、支出、貯金額を見える化する】

・1カ月のお給料とボーナスを含めた、1年間の収入を書き出す。
(お給料は平均でOK)
・毎月決まった金額を支払っている固定費を書き出す。
・1年間の目標貯金額を明確にする。

一般的には収入の20%は確実に貯金したい金額としています。500万円なら100万円、800万円なら160万円を目安ではあります。まずは無理のない貯金額を設定してみましょう。




【年間予定を書き出す】


ここを見落としがちですが、政治や会社などでも予算案としておおよその収支の予定を決めますよね。家庭の場合も同じく、1年間に予測できる支出をあらかじめ知っておくことで
「急な出費が・・・」と焦らずにすみます。

頭の中ではこの時期にこんな出費がある・・・とイメージをしている人もいるかもしれませんが、イメージだけだとそれがどれくらいの総支出額になるのか把握しにくいため、書き出して可視化することが重要です。

 
年間予定では誕生日や結婚記念日などのお祝い事や季節の変わり目の衣類などの買い足し、旅行やレジャー、車税や車検、年払いの保険料引き落とし、固定資産税など様々な支出予定を書けるだけ書き出してみましょう。

その他、夏休みやお正月、GWなどの長期休暇なども出費がかさみやすい時期なのでそういった支出項目も書き出しておくのがポイントです。

全て書き出したら年間でいくらになるのか合計を出してみましょう。


【お金を整理整頓する】

まずは収入を4つの項目(①~④の順番)に分けます。
①貯蓄
②固定費(毎月決まった金額) 
③特別支出(イベントなど年間予定で書き出したお金)
④生活流動費

年間貯金額から毎月貯める金額、ボーナスから貯金に回す金額を決めます。
固定費と特別支出を引き、残った金額が生活流動費として自由に使っていいお金となります。

[家計のシンプルなしくみ・図執筆者作成」

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例えば世帯収入が800万円(月々50万円、ボーナス200万円)とした場合。
貯蓄を180万円(10万円/月+ボーナス60万円)
固定費 360万円(30万円/月)
特別費 100万円
と仮に計算されたとすると、この3つの項目の合計は640万円となります。

そこから生活費には160万円/年使えることがわかり、月々13万円は固定費とは別に自由に使えるということになります。

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夫のボーナスは△△のお金、自分のボーナスは◇◇のお金・・・という風に決めてしまうと
どれくらいのお金があまってくるのかわかりにくくなってしまいます。そのため、実は細かく項目を分けるよりもまとめた方が、家計はシンプルになり管理もラクになります。


そして、家計簿をつけようと思っても家計がぐちゃぐちゃになりやすい1番の原因はクレジットカードです。引落日が変わったり使った月と引き落とされる月に時間差があるために計算が面倒くさいことになってしまいます。

なので、銀行口座とクレジットカードの引落口座を項目毎に分け、連動させてみましょう。家計簿をつけなくてもそれぞれの明細が家計簿がわりとなりますし、貯金や固定費の金額は毎月一定であるため、同じ金額を口座に移せばいいので後から特に考えることもありません。


一定回数、口座間の振り替えが無料になったり、毎月決まった金額振り替え設定したりできる銀行もあるため、最初は手間かもしれませんが、一度設定してしまえば家計管理を放置できるため、忙しいときにこそオススメしたい機能です。



今まで貯金ができなかったタイプは、どこかで仕組みを作っていかなければ自然に貯金することは非常に難しいです。貯金は日々の積み重ねの結果ですので、大きな目標を持ちながらも、毎月目標金額を着実にクリアできるよう、一歩一歩進んでいきましょう。

はじめは少し手間がかかりますが、効率よく管理していくための計画も重要です。お金のストレスを少しでも減らすことができれば、その分子どもや家族、自分のために時間を使っていくことができます。メリハリ家計をぜひ取り入れてみてください。



コラム執筆者
HaMaLife 高梨子あやの (看護師FP)

北海道で2人の男児を育てるシンママ
看護師歴11年(小児科、内科整形、ICU、内科クリニック、予防接種外来)
長男が1歳の時、長時間残業による過労で抑うつになり休職。そこからママの働き方について考える。
次男出産直後よりお金の勉強を始め、2級FP技能士取得。
実際に100万円以上の支出見直し成功。
【家計が変われば働き方も変えられる】【ママが笑えば家族は幸せ】をモットーに看護師やママの働き方改善のため、家計の見直し相談を日本全国から受けている。マネー教室や執筆も行い、家にいながら働くを実現。
ホームページhttps://www.fulfillingdays.com

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