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花のベッドでひるねをするように。

ヒューマンデザインシステムの大切な要素のひとつに「行動指針(ストラテジー)」があります。ヒューマンデザインのテキストには「行動指針」について、このように書かれています。

ヒューマンデザインにおけるストラテジーとは、世の中で抵抗なく、全体の流れと調和し、本当の自分になるためのプロセスをサポートする行動指針(どう行動するのか)を意味します。…(略)…行動指針を理解すると、唯一無二であるあなたを発見し、他の人と自分を比べることをやめられるでしょう。行動指針は、シンプルに自分らしくあって良いということを発見するためのツールです。行動指針を通して、内なる本質は花を咲かせ、人生の目的が明らかになります。なぜなら、自分らしく生きていると、自然とその目的が理解できるようになるからです。

LIVING YOUR DESIGN

これ、わかりますか?
わたしは、実は長いこと、この文章の意味がよくわかりませんでした。
「自分の人生の目的を見つけて、自分らしく生きること」って、つまり「そうするとあなたは幸せになれますよ?」っていうことなのか?もしそうだったら、「幸せ」について書かれていてもいいはずなのに、テキストを読み漁っても、どこにも「幸せ」について言及されていません。

わたしにヒューマンデザインを教えてくれたさとみさんに
「で、行動指針どおりに行動したらどうなるの?」
と聞くと、
「ムダなことをしなくてよくなる」
という答えが返ってきました。
それからしばらくは「ムダなことをしないこと=幸せ」なのか?と悶々としたことを覚えています。

***

つい最近、やっとわたしなりに、その答えになりそうなものを見つけました。

「ねえ、おじいちゃん、じゃあむだな動きはたくさんしてもいいの?」
「最後まで聞きなさい。フレディにはむだな動きが多いけれど、そして確かにそこがあと一歩進んだら気になるようなところではあるが、それは関係ないんだ。大事なのは違うことをしないことだ。あれ以上むだな動きが増したら、違うことになると思うんだけれど、わずかなところで踏みとどまっているのが、彼の天性の肉体的な勘なんだろう。」
 違うことってなんだろう、私は首をかしげた。
「毎日のほとんどのことは、まるで意地の悪いひっかけ問題みたいに違うことへと誘っている。でも、違うことをしなければ、ただ単に違わないことが返ってくるだけなんだ。
…(略)…
花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだよ。幹のいちばんいいところは、心から幸せの価値を知っていることだ。今のままでいい。うっとりと花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだ。もちろん人生はきつく大変だし、様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれがなんと言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだ、まるで花のベッドに寝ころんでひるねしているみたいに。いつだって、まるで今、そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにな。」

花のベッドでひるねして/よしもとばなな

主人公「幹」と「おじいちゃん」が、おじいちゃんの持つ「引き寄せの特技」について話しているシーンです。

きっと、思っているより多くのひとが、このおじいちゃんのように花のベッドでひるねしているみたいな生き方をしているんだと思います。
だけど、思い返せばわたし自身は、石を粗く削ったごつごつと冷たいまるで棺桶のようなところに自分をぎゅうぎゅうと押し込んで、さらに「泣き言を言うな!」と監視していたような、そんな気がするのです。

ヒューマンデザインの「行動指針」って、
花のベッドでひるねをするように内側からリラックスして、
そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにフレッシュに、
生きるためのものなんだなと、この文章を読んでやっと腑に落ちました。

***

さいきん、ヒューマンデザインのリーディングをできる資格をとって、
グループコーチングのメンバーにリーディングをさせてもらっています。

正式にサービスとしてリリースできるのはもう少し先になる予定ですが、
お問い合わせいただいた方にはサービス価格でリーディングを提供させていただきます。

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