ホームレス大学生の価値観


最近、内定先のイベントの中で「人生曲線」なるものを書く機会があった

就活生、もしくは、新卒の方ならわかると思うが就活における自己分析、における必須フレームワークの一つと言っても過言ではない、むしろ人生曲線なくして自己分析は語れない、意識をたかいたかーいするためのマストアイテムである

そんなんをしてる時に気づいた、自分の人生のターニングポイント

そう、「ホームレス大学生」だ

ぼくはこの経験によって、価値観に大きな変化が起こった
それに気づかせてくれた人生曲線の力は底知れないものがある、皆さんにもぜひ試していただきたい
この時期から就活生が精を出していろんな曲線の見せ合いっこをしながら各々の人生を熱く語り合っているはずだ、そこに自分なりの曲線を描いて飛び込み参戦するのもまた一興だろう
間違っても知人友人に勧めてはいけない、意識たかーいたかーいしたい時期なのかなこいつ、、めんどくせっとあしらわれてしまう危険性があるからだ

話を戻そう

軽いホームレスになって、ぼくの価値観は変わった
特に衣食住文化についてだ

そりゃそうだ。家がなけりゃクローゼットもない、キッチンも同様。おまけに万年金欠。これは変わらざるを得ない


まずは衣について

「衣」、というか見た目に関しては、ほぼ気を使わなくなった。ファッションだのブランドだのに関してのこだわりが一切なくなったのだ

理由は単純明快
服をおいとく場所がない上、洗濯機もない
すると、ファッションに関しての欲望も薄れていった
なので「衣」に関して言うと、ほぼ毎日同じ服を着回すこととなった

副作用的に、自分の見た目全般についても気を使わなくなり、それに関する悩みも消えていった
ぼくはこう見えて、顔だの髪型だのに薄い悩みを持っていたのでうれしい副作用だった
今では自分の見た目についてはこう考えている

自分の顔が普通で、自分の髪型が一般的
ぼくの顔よりイケてる人がイケメンで、イケてない人がブサイク
ぼくの髪型よりかっこいいのがかっこいい髪型で、ダサいのがダサい髪型

こうして、
「世間的な普通」を基準にするのではなく、自分自信を基準にして他の人はどうなのか
という見方をするようになった
すると、生きるのがとても楽になった
顔だの髪型だの、見た目で生き悩んでいた高校生の自分に是非とも教えてあげたい

だって、世間的な普通ってめっちゃレベル高いのよ?
そこらへんのポスターやら広告、テレビに出てる人が世間一般だと認識されてて、そんな彼ら彼女らはイケメン美女のオンパレードなんだから
そんな「世間一般的な普通」と比べちゃってたんだから、そりゃ悩むよ

とまぁ、こんな形で「衣」の価値観は変化した



次、「食」

食はもともとあまり気にしていなかったが、よりなんでも食べる雑食主義に変化した
人が残したもの、食べます
居酒屋にはタッパー、持ってきます、飲み会とかだと残る時があるので
3秒ルール、いやそんなルールありません、拾って食べます
わたくしの辞書に消費期限という言葉はありません


あと、素材本来の味を楽しむようになった

というと、聞こえはいいが、要は調理をすることがなくなったので単純に味付けをするという作業も少なくなり、それが当たり前の生活になっただけである

こんな食生活だったが、体調は万全だった

結果、思ったことは
「食べれてるだけありがてぇ」
ということだ

ホームレス生活を通じて、別に健康にいいものを接種しなくても体調は悪くならないし、流行りのスイーツを追い求めなくても十分食を楽しむことができることを知ったのだった

余談だが、
「食べるのが好きなんです」
という言葉には2つの意味がある

1つが「グルメ的な」食べるのが好き
もう1つが「食欲的な」食べるのが好き

ひろゆきが昔こう言っていた
「別に毎日高級フレンチ食べなくてもよくないですか?腹減ってる時に卵かけご飯食べたらめっちゃおいしいじゃないですか、僕はそれでいいですよ」
当時は納得して、確かに!と思っていたがこれはグルメと食欲をごっちゃにしている発言なんだと思う

グルメ、美食として「美味しさ」を追求すること、と、食欲を満たすことで得られる快感は別物だ。この時の快感からくる感覚も確かに「おいしい」なんだろうが、グルメ的な「美味しい」とは別だ

そもそもフランス語の「グルメ」とは、食欲による快感とは区別するために、食欲が満たされている状態で食事をするものらしい

ぼくはこれまで、グルメ的な意味での食べることが好き、だったがこれは単なるエンターテインメントの1つ、数ある道楽の1つなんだなーと思ったら、けっこー金のかかる趣味だと感じ、ホームレスを期に一旦中止することとした、その時に気づいたことでした。余談でした。


最後、住について

これはもう、シンプル

壁があって、屋根がある場所で寝れればいい
布団もあれば最高

それくらいシンプルに住、家というものを捉えるようになった

なので、基本家は寝る場所
お洒落に飾り付けて女の子を呼び込もうなんていう大学二年生な考えは一切なくなった

自分の家をどうこうするよりも、いろんな人ん家に遊びに行っていろんな家で種々な住を体験した方が何倍も楽しいと思う感性が身についてしまった

そんな感じに衣食住の価値観が変わったホームレス大学生活でした


現在の寝場所、大学の友人宅からお届けいたしました


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