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[ファンタジー小説]メア・イノセント~夢と瀬踏み(あらすじ付き)その14

あらすじ 
お兄さんだけ、先に瀬踏みの世界に入ってしまう
そこで大きなネコから溶けそうな宝石をもらう
       それを火山に投げ入れると何かが起きるらしい・・・?

いまは、どう進むか話し合い中・・・



登場人物

「」お兄さん 
話の主人公 昔の記憶が曖昧 彼女達の兄という訳ではない

『』フェティ  
元気で活発な青肌の女の子、ミーディットとは双子
前回は出番が少なかった

【】ミーディット 
おとなしめなフェティの妹 夢に関する秘密がある? 
前回は 上に同じく出番が少なかった


用語

ウツツム族 
青い肌の種族 
夢を見ないらしい 晴れの日が苦手

ストーリーテラー 
ウツツム族に夢の話をする人

瀬踏み
ウツツム族以外の誰かが見た
夢の中にウツツム族が入る行動
基本は見た夢がベースになる?


[本編]


『まず、ダアヒルちゃんに乗って橋を渡るでしょ?
 それからは流れでりんきおーへんに進む・・・でいい?』

相変わらず、勢い重視のフェティらしい意見・・・

・・・もしミーディットの持ってきた
テーブルトークRPG通りに話が進むなら

火山を登る道中、険しい道があって
そこを通るか回り道するか・・・という事になる可能性が高い

ただ、どこまで
瀬踏みの世界に影響しているかは分からない

回り道する余裕が、どのくらいあるのかも未知数だし

適当に思えるフェティの提案も
案外悪くないかも・・・

僕はいい、と思うよ
ミーディットはどう?」

【うん・・・・ちょっと危ないかもだけど
 ・・・・お姉ちゃん、何だかんだで

 ゲームの時は・・・上手く進めたから
 お姉ちゃんの考えも・・・悪くないかも

・・・ということでややノープラン気味だけどそのまま進むことにした

「よし!じゃあ橋を進もう」
ーーーーーーーーーー

ダアヒルに乗ってそのまま橋を進んでいく

すると言っていた通りに持っていた宝石がドロドロしてくる

宝石が溶けてきた・・・!


あうぅ・・・変な感触

『あー!宝石溶けてる!
 私も触りたーい♪

「すごい・・・変な感じだよ?」

そういって僕はフェティに宝石を渡す

『あははは、何これ?ぐにぐにだぁ!

【お姉ちゃん・・・!
 急がないと溶けちゃうんだよ・・・?
 でも、私も・・・触ってみたい】

次はミーディットに宝石が渡る・・・・

【あ、これ・・・癖になりそう
 ふにふに・・・どろどろ・・・・ふふふ】

・・・何するにしても
緊張感がないのが、この2人の良い所・・・かな

・・・・・。



橋から火山まではそんなに距離がなかったから
直ぐに、たもとまで着いた

頂上からは白い煙が出ていて
目の前には険しそうな道が控えている

みんなで決めた通りにこの道を通る事にしよう

ただ・・・ここからは
ダアヒルから降りた方がいいかもしれない

2人にそう言うと
フェティは不満気な表情

かなりの斜面だから
多分・・・危ないと思うし・・・
納得はしてくれたんだけど

その後、歩いていく事にした
・・・でも思ったより足場が悪くて大変だ

なかなか上手く、進まない
こけたりしないように
ゆっくり進む

ただ、多分現実でなら
もっと苦しいだろうけど
身体の疲れのようなものはあまり感じない

やっぱり瀬踏みの世界・・・という事なのだろうか

『みてみて?鳥がいるよ!
 あれって白鳥・・・だっけ?』

フェティが鳥に手を振ると・・・
白鳥が近づいてきた

・・・そして翼から何かを取り出して
こちらに投げる
なんだろう・・・?

・・・ドスっ・・・という音と同時に

何が落ちてきたかが分かった

斧だ・・・!斧を投げてきたんだ!!

つづく



#イラスト

#夢

#小説



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