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[ファンタジー小説]メア・イノセント~夢と瀬踏み(あらすじ付き)その10

登場人物

「」お兄さん 話の主人公 
昔の記憶が曖昧 彼女達の兄という訳ではない
『』フェティ  元気で活発な青肌の女の子 
ミーディットとは双子 今は犬耳
【】ミーディット おとなしめなフェティの妹 
夢に関する秘密がある? 今は犬耳

用語

ウツツム族 青い肌の種族 夢を見ないらしい 晴れの日が苦手
ストーリーテラー ウツツム族に夢の話をする人

あらすじ 瀬踏みの世界の中で地震がおきて       気づけば目の前には大きなアヒル?が・・・



大きなアヒル?

うん・・・これはもうアヒルではない「何か」だ
強(し)いて言うならダチョウ・・・に近いかも

『ダアヒルちゃんかっこいいねぇ?』

「・・・ダアヒル?」

うん!大きなアヒルだから
 大(だい)アヒルでダアヒル』

何かしらの名称は欲しいし
ダアヒル・
・・でいいかな

なんとなくミーディットの方に目をやると
キラキラとした目でアヒルを見ていた

【私も・・・乗ってみたい】

確かに乗せてくれるなら
そっちのほうが移動しやすくていいかも

・・・既にフェティは乗ってるわけだし

ーーーーーーーーーーー

「ダアヒル小隊!しゅっぱ~つ♪」

アヒルに乗るフェティ

彼等(ダアヒル)達は、こころよく乗せてくれた

少し乗るのにコツは必要だったけど
乗ってみると、とても快適で

ヒトの足よりは遠くまでいけそうだ

・・・おそらく目の前にそびえる山が目的地だと思う

「そういえば僕の夢で見たアヒルはこんな進化しなかったけど・・・
 瀬踏みだから・・・って事なのかな」

『そうだねー、おにーさんの夢をベースに
 私達のイシキが入ってる・・・みたいな?』

【うん・・・私達は、基本夢を見ないけど
 ストーリーテラーの・・・夢の中なら
 ちょっとした・・・夢を見ているのかもね・・・♪】

すこし難解だけど

僕の夢+彼女達の夢=瀬踏みの世界

・・・ぐらいのイメージで解釈しておこう

僕達が会話している間にも
ダアヒル隊はどんどん進んで行く ・・・

地面の石ころが大きくなってきた気がする
かなり火山に近づいてきたのかもしれない

あ!見てみて?水があるよ』

水・・・?

あぁ、川か

地面の高低差で今まで見えなかったけど
かなり大きな川のようだ

夢で見た川そのもの

僕達は、一度ダアヒルから降りて、川の前に行く

想像通りというか・・・川の流れは強くて
そのまま渡る事は難しそうだ

・・・という事は夢で見た通りに

【お兄さん・・・なんとなくこの辺りが
 気になってきた・・・・掘ってみたい】

犬の彼女達が橋を掘り出してくれるはず

・・・でも完全な犬な訳でもないし
何か掘る道具くらいはないと・・・

『おにーさん!なにか掘る道具をぱぁーっと出してくれない?』

・・・いや、いくら瀬踏みの世界っていっても
そんな事・・・

【本来・・・ストーリーテラーには
 そういう力が備わってる
・・・みたいなの
 お兄さん・・・一度、試してみて・・・欲しいな】

・・・なんだかよく分からないけど
やるだけはやってみよう

掘る道具と言えば・・・スコップ・・・シャベル・・・あれ?

何がスコップで何がシャベルなんだっけ・・・ショベル?シャベル・・・?

わ、わ・・・!
考えがまとまらないうちに
僕の目の前から煙が噴き出してきた・・・!

そこから出てきたのは・・・・

続く

#夢

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