吉田ユニは凄くないという話。

最初に言っておきますが、disの内容ではまっっっっっっったくありません。

私は吉田ユニさんの作品がとてもすきだし、彼女のことは尊敬している。会ったこともないが。

その上で書く、とても私的な意見であるということを覚えておいて下さいませね。


発端は、仲良しの現代アートの彫刻家の先輩と「アート思考」の話をしていた時だった。

ちなみに文章にすると何やらイケイケな感じで普段からアーティスティックな話をしているように感じられるかもしれないが、この時明け方4時だったし先輩はベロベロだったし私は半分眠かったということだけ伝えておく。

で、「アート思考」っつーのはまぁ簡単に言うと、いわゆるデザイン(課題を解決するもの)とは少し違って、アートの視点を持って起点を「自分側」に置くって話。

デザイン(課題解決)はボールが相手側にあるじゃん?でもアートは「自分が何を表現したいか」でこっちにボールがあるわけですよ。

それがまあ、数年前?くらいからデザインの世界でも求められ始めたって話なんだけども。

「じゃあアート思考でやっていってるデザイナー(アートディレクターも含む)でわかりやすいのって誰よ?」となった時、彼の口から「吉田ユニ」さんの名前が出てきたんですね。

(ここで吉田ユニさんの作品を貼り付けたいところだが、note初心者過ぎてそういう著作権ありそうなの貼ってええんか分からんから知らない皆さまはググってくだせぇ)


で、その彫刻家の先輩が言うには、吉田ユニの凄さは「センス」にあって、決して「発想」ではない、と。

どういうこっちゃ???と思ったあなたは、私と同じレーンに立っているよ。やったね!

実は吉田ユニさんの作品って、アートの基礎を知っている人間からすると、昔からある手法を本当にそのままなぞっている(オマージュ)だけの話である、と。

先輩曰く、アートの手法というのは実は突き詰めていくと10個くらいしかなくて、その考え方で骨組みを作った上で、素晴らしいセンスで飾り付けをしているのだと言うことだった。


ほーーーーーーーーーーーーーーー。

いや、マジでこの状態。だって、私アートの型なんか知らないもん。

と言うのも、私は芸大に行った訳でもなく叩き上げでここまで来てしまったので、デザインの基礎は教わった(つもり)だが「アート」と呼ばれるものの基礎には触れずにきたのだ。

だから、吉田ユニさんの作品は「発想も天才!センスも天才!つまり天才!!」状態だった訳だ。


で、私は明け方のテンションでベロベロの先輩に「何それ面白い!今すぐアートの基礎教えて!!」とせまり、先輩はベロベロの状態でアートの基礎10個を1時間くらいかけて私に説いてくれた訳だが、マジでベロベロ過ぎて多分2個くらいしか教えてもらえなかったと思う。

もしくは私の読解力がなさすぎて2個しか拾えなかったかどっちかだわ。


で、よく言うじゃないですか。

型を知って破るは型破り、知らずに破るは型無し。

私はアートの型を知らない。

それが良いのか?悪いのか?と思ったんです。


お笑いとかだと、志村けんさんだったかが「常識を知るからこそそれを破って笑いが生まれる」って言う。

これはいわゆる「型破り」の話。

でも一方で、この前岡崎体育とヒャダインが、「最近の若手が作る音楽はマジでやべぇ」って話をしてて、その理由が、

例えばギターの弾き方を知っていると、打ち込みで音をつくるときも「この音とこの音を同時に出せることはねぇな(物理的に)」ってなって、つくらない音がある、と。

でも若手はそもそもギターなんて弾けない状態で、何も知らない状態で打ち込みで音をつくるから、とんでもないものが出てくる、みたいな話だった。雑な要約だけど。

これってつまり、「型無し」の話なんだよな。


で、今の私はどっちのレーンにも乗れる状態。

だって、まだ型を知らない。

どっちを選ぶのか?選ぶべきなのか?

それをまた別の友人と話したのだけど、長くなるので次回に続く。

ぜってー読んでくれよな!

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