1日ひとつだけ、強くなる。 #読書感想文

適当にkindle unlimitedで探していたら面白そうだったし麻雀に取り入れられるものもあればいいなと思って読んでみた。ちなみに残念ながら、著者の方は全く知りませんでした。

結果としてはそもそも一時期麻雀プロを目指していたらしいこともあり結構ヒントになりそうなことがあってよかった。

押さえるべきところさえ間違っていなければ、場面において失敗したってかまわない。

自分は立直時のめくりあいに負けるのを嫌いすぎるきらいがあるからもうちょっとその判断があっているならば、そこに対する結果への執着は払った方がいいんだろうなあと思う。ドリブンズでいうところの期待値もこれにつうじるところがある気がする。


コピーされる武器、コピーされない武器

自分で試行錯誤して得た経験の蓄積は自分だけの武器になる。表面上のものはコピーされたってかまわない。それは結局のところ、個性と呼べるようなものになる。


自分の勝ちパターンを押し付けるだけでは、トッププレイヤーにはなれない

勝ちパターンが通用しなければ負けを潔く認めるのは、趣味としては悪くないけど強くなるなら対戦相手とのコミュニケーションの上で勝つ。
なんとなくだけど、いわゆる打牌で会話ができるっていうのはこういう感覚なのかなあ。
手牌読みに取り組み始めている(正直全然できてない)けど、こういったものももっとレベルが高いところまでできるようになればもっとそういう楽しみ方ができるようになるのかなあと思う。頑張ろう。


腹を立てるのは「相手をコントロールしたい」気持ちがあるから

これすごくいい考え方だなあと思った。

僕は腹が立ったり納得がいかなかったりするときは、「自然現象だ」と思うことにしている。

こんなことで自分のペースを乱していては勝てるものも勝てなくなってしまう。


どうにもならないことは、受け入れる。それが強さへの近道

先にも書いたけど立直後の振り込みなんかはただの後先だから受け入れてしまえるようにしたい。そんな自分の実力の外のことを引きずる前に次の局に真剣に向き合え自分。


劣勢になったら、とりあえず一歩引く

焦って視野が狭くなって今までできていたこともできなくなって自滅するパターン。劣勢になったら一度引いて、確実にやるべきこと、やれることだけをこつこつとやっていく。そうすればだんだん思考が整理されて自分が戻ってくる。


負けるときも、自分の戦い方で負ける

自分もやりがちだけど、負けてるときにフォームを崩して無理に勝ちに行って、崩れたのが戻らなくてしばらく崩れっぱなしになる。
自分のやり方を保っていれば反省点を見つけて次に活かせるけど、崩してしまうとそれもできなくなって何も得るものがない。負けてる時こそ自分のやり方を貫こう。


リスクを負わない姿勢が一番のリスクになる

共感ポイント。最初のうちは相手のミス待ちで勝ちを拾えるかもしれないけど、結局強くなるうえでは自ら勝ちを拾いに行かないと勝てない。

「2着でいいや」と思っていると、ラスよりひどい支払いをさせられかねない。それが、今の時代なのだ。


人のアドバイスはまず100%信じてみる

人が誰かにアドバイスをするときは、その内容にかなり確信を持っている。

これは実際にそうかもしれない。何故なら最近アドバイスをする側でそう思っていたことを伝えたらだいぶ厄介な相手になってしまったから。
だから自分も、仕事でもなんでも、アドバイスを貰ったらとりあえずやってみよう。

やってみた結果しっくりこなければ、それはそれで視野が広がって成長につながる。

まずは素直に聞き入れ、試してみる。アドバイスが正しいかはそれほど重要ではない。


大失敗した人の話は聞く価値がある

血が通った経験には説得力がある。答えそのものよりも、そういった話の持つ含みのような部分にこそ、大きなヒントがあるのではないだろうか。

麻雀というよりも、自己啓発的な部分で失敗談の体系化は社会全体の効率化に大事だよなあと思う。ちょっと失敗に対して厳しすぎる世の中はほんとうによくない。


1日ひとつだけ、成長をメモする

評価してもらえない内的な成長を、どれだけ意識できるかで、モチベーションは大きく変わってくる。

最近の自分でいうと筋トレとかがまさにそれかな。麻雀ももうちょっと突き詰めてやりたいと思ってるから小さい事でもしっかり一日1つ成長した部分を見つけていきたい。

小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰よりも自分が評価しなくてはならない。


プロとして、業界に貢献する

最近のMリーグ批判に対してのアンチテーゼか。

たとえ錯覚であったとしても「何だか自分にもできそうだな」「そういうやり方なら簡単に勝てるだろうな」と思わせるようなプレイでは、魅力は感じてはもらえないだろう。自分にもできそうなことに人は感動はしない。

これめっちゃ初年度に園田賢を見たときに思った。ああいう麻雀を打てるようになりたい。

誰にも真似ができないものに対しては、人は本能的に勝ちを感じるのではないだろうか。そしてそれで喜んでもらうのがプロであり、またそうあらねばならない。義務感とは別の、そんな使命感がある。


周りの評判や評価を受け入れる必要はない。限界がどこにあるか、それは誰にも分らない。

考えることと実行すること。これをセットで、バランスよく続けていくことで、自分自身の成長がある。他人の目なんかでそれを止めてしまうことはもったいない。


成功するかは別にして、やりたいのであれば、やるべきなんじゃないか

人生は一度きりだ。世間が認める成功であっても、それが自分の内側とシンクロしていなかったら、ずいぶんと空しいことのように思える。そういう人は、いざ死を迎えるときにどう思うのだろうか。そのときに「自分は本当にやりたいことをチャンスがあったのにやらなかった」などと思ったら、これは目も当てられない。そのときには、もう取り返しがつかないことになる。

本当にこれ過ぎる。共感ポイント。


「普通」への取り組みはまだまだ続く

ドリブンズの楽屋youtubeを見てて思うけど、彼らの思考には彼らにとっては普通のことしかやってない。外から見てても彼らにとってはそれが普通。普通のことを普通にやってこそ強さになるんだろう。
自分ももしかしたら、もっと麻雀始めたてのひとからしたらそれすごいって思われるようなことを普通にしてるのかもしれない。そういう意味では、普通のレベルを上げることが大事なんだと思う。



感想

なんとなく選んだ本だったけど、とても得るものが多かった。仕事でもなんでも通じる部分があると思うからみんなに読んでほしいなと思えた一冊です。

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