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そのままでいいんだよ

膝にうちの猫①を乗せてから3時間...。お尻も足も限界だけど、かわいい。

猫はお好きですか?

今日また久しぶりに、
【岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族】
という映画をみました。
昨年映画館でやっていたはず?ですが、また見たくて観ちゃった。いつか岩合さんについても、つらつら書きたいな。

『岩合光昭の世界ネコ歩き』は現在BSのNHKで放送されている、猫も人も喜ぶほっこり番組です。

映画は第二弾ということでしたが、一言でいうと、"ドキュメンタリー映画界、最上のフラット作品"なんじゃないかと思います。
誰がみても心動く瞬間がきっとある...はず!
とにかく中庸を歩く映画で、受け手の考え方を100%委ねてくれる、野生み溢れる猫のワイルドな一面を捉えた映画です。

とにかく素敵な映画なんだよなあ

さて、この映画を今回引き合いに出したかったのは、厳しくも優しい自然界を生き抜く彼らをみて、「常に自分らしく"ありのままに生きること"の大切さ」を再認識したからです。

私たち人間は、生きていく中で、ある一定の思考と枠組みを作って生きていく気がします。赤ちゃんの頃はただ、おむつ変えて欲しいから、ミルク欲しいから泣いていたけど、いつしかお漏らししたらやってもらうのは申し訳ないから隠してみる(バレてますけど)とか、自分で伝えないと周りから見ても恥ずかしい(まだ甘えていいんですけど)などを察しはじめ、幼稚園年長さんくらいでいわゆる"空気を読む"ようになるとかね。

私たちは、枠組みから逸脱しないように、世間から見て良い悪いという思考を選んでいくことをいつしか覚えていきます。

”そのまま”っていうのも一つの生き方

一方、猫はどうでしょう?

ご飯が欲しいから鳴きますし、恋人を求めて喧嘩をします、お日様が気持ちよくて安全だからお腹を出してねんねするのです。

オス猫は大抵、春になると恋人を求めて育ったコロニーから出ていきますが、劇中には、ずっと出て行かず、ママのそばから離れない成熟したオス猫もいました。ママも追い出しはしません。彼は3歳だったので、人間にすると御年28歳の男性と一緒です。

でもそこで岩合さんが放った言葉にハッとします。

「そのままでいいんだよ。」

28歳の彼が選んだ、その姿はそのままでいいのです。

私たちは何気なく、世間からみての批評を良い悪いの2択をしがちです。でもこの事実に対して、本当は、「評価しないでそのまま受け取る」という選択もあったはず。

彼が選んだ彼らしさだから。それでいい、とする許し。
彼なりの選択。

「あ、そうだった。この子はそれがいいと思って選んで、ママのところに帰ってきたんだわ。」それでいい。

猫飼いさんはお察しかもしれませんが、人に個性があるように猫にもそれぞれ個性があります。
彼らの1年は人間に換算して約4年分と言われ、1日あたり4日分〜7日分の命を使っています。毎日食べるもの、歩く場所、見るものが1日にギュギュっと1週間分あるのです。一生懸命に命が輝いちゃうんだね〜✨

もし自分が猫だったら、至高の選択を毎日せずにはいられないなって思います。
猫が考えているかは分かりませんが、きっと彼なりの至高の選択をしているのだと私は思いました。

人の社会では28歳男性が「住み心地がいいから実家で過ごしている」と言われたら「え〜」と思う人もいるのかな。でもそこに彼なりの持論があるなら、他者の批評も一つの選択肢にすぎません。彼が選んでいるんだもん。

これはお仕事も同じかも。

今日あなたが行く場所、出会う人、触る道具。
あなたはいつもあなたの人生を選んでいる。
自分で選んだ感覚に自信があれば、ここまで生きてきたこと全てに誇りを持つ。

人間もそのままでいいんじゃないかな。

「選択する」ことは、「ありのままに生きること」。

そのくらいシンプルにいつも生きていたい。
そんな風にする人を抱きしめたい。

そんなふうに思わせてくれる作品でした。


いいわ〜、地球って。

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