カフェを経営したい★プリン考
カフェをやるなら絶対プリンのおいしい店にする!
と、最初に思ったくらい、私はプリンにハマって。
いろんなところでいろんなプリンを食べ歩き、そのうち自分でも作るようになったのだけれど。
どうやったら、私の「最高のプリン」に辿り着けるか、試行錯誤した。
もちろん、まだまだ試行錯誤の全然途中なのだけれど。
でも、ちょこっとだけ、いや結構確信的に?これは間違いないと思っていることがある。
プリンほど、仕事の丁寧さが味に出るものはない。
たまごっぽさを出したくてちょっと高めの卵や有精卵を使ってみたり。
コクを出したくて高脂肪の牛乳や生クリームを入れてみたり。
バニラも、エッセンスじゃなくてビーンズで買ってきてみたり。
確かに、材料をちょっとよくすると味はグンと変わった。そりゃそうです。だってプリンって、牛乳、砂糖、卵、バニラ、そしてカラメル(砂糖と水)という超単純な材料からできてるから。
最初は、材料をよくすれば、その分だけおいしいプリンができるんじゃないかと、取っ替え引っ替え材料を工夫してみたのだけれど。
何か違うな、と思っていた。
「しつこくないけどなめらかで舌の上で溶けるような口どけ」
が、欲しいと思っていた。
そんな時、出会ったのが前回紹介した「pukutto食堂」さんのプリンだった。
2回目か、3回目に晩ごはんに夫と行った時、夫が「pukuttoさんにプリンの作り方のコツを聞いたら?」と言うものだから、ちょっと恥ずかしかったけど、聞いてみた。
すると、店長さんは、何とレシピを見せてくれた。写真まで撮らせてもらった。そして、コツをひとつ、教えてくれた。
「卵液を2回、漉してます」
プロのパティシエさんなら当たり前かもしれない。でも、素人の私には、プリンの卵液を漉すことの重要性が分かっていなかった。
次にプリンを作った時、私は普通の卵に普通の牛乳、バニラもエッセンスで、砂糖はてんさい糖を使って作った。
そして、キッチンペーパーで、2回漉してみた。
そうして出来上がったプリンの、舌触りの滑らかなことったら!
生クリームを入れていないのに、なめらかなだけで、コクがあるように感じるから、すごく不思議だった。
そして、オーブンで焼くときの湯煎。これもプリン型がしっかり浸るまでたっぷりの湯を入れて焼くと、すがほぼ入らず、これも舌触りの良さにつながる。
その変化は、感動的だった。
お菓子作りは、計量をきちんとやるのが大切と言うけれど、手順も丁寧にするほど、きちんと良い味に近づくんだなあ、と思った。
カフェをやるなら、丁寧な仕事をしたい。
私は、絶対、そういうカフェを作る。
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