いつも通りの生活

いつも通り朝起きて

いつも通り鏡に映る4人の私におはようって言う

いつも通り4人で話をして

いつも通り1人の私を演じ切る

今日はね、いつも通り登校したけど

変わったことがあったんだー

そんなくだらない何でもない話を

いつも通り私の中の4人で共有して

笑ったり泣いたり怒ったり

でも、そんないつも通りがいつもじゃなくなった

何かいつもと違ったことがあれば

話したくなる相手が

いつも通りの4人じゃなくなったんだ

星空に向かって話すようになった

水と星

「合わせて水星だね」と

その子は私に笑って見せた

私はそれが何よりも嬉しくて

いつも通りじゃなくなった4人に話した

その4人はみんなみんな喜んだ

私におはようって

また明日って

笑って言い合える本当の

話し相手ができたことに

これから先

また、未来が見えなくなる時が来るんだろう

でも、それは辛いことじゃなくなる

この私の中にいる4人

麗と花蓮と瑠衣、

そして、誰よりも大切な友達

星空という名の女の子によって

私の中の私はそんなことを呟いて

また明日学校に行くのを待つかのように

布団に入って

眠りについた