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C-C-B楽曲レビュー㉟「Romanticが止まらない」

あれ? やってなかったですかねー? この曲。

前に「Romanticが止まらない」に関する記事を書いた事はありましたが、
レビューではやってなかったですね。(^ ^;)

でもですね、この曲は意外とファンにとっては
当たり前過ぎて抜け落ちてしまう曲のように思います。

当時のラジオのC-C-B持ち歌人気投票でも
1位ではなく4位くらいじゃなかったかな?
(うろ覚え。違ってたらすみません・・)

もちろんみんな大好きで大切な曲なんですけどね。

メンバーにとってもそんな感じの扱いだった気がします。

大事な曲ではあるけど、ゴリ押しはしていなかったような。

活動後期のライブではメドレーでさらっと演っただけで、
フルコーラスじゃなかったり、
解散後、4人体制で最後のライブとなった「ゴーゴーヒデキ」では、
全く演ってないっていう・・。

普通自分たちの最大のヒット曲はそりゃもう大々的に演るだろう!と
思うのですがね。(苦笑)

更にそれを見ているファンも
あんまり疑問に思っていないという所が面白い。

ひねくれてやらないって感じでもないんですよね。

他にも良い曲あるからメンバーもファンも
「別に無くても」くらいな感じで。
(ファンになりたての「Romantic〜」が聴きたかった人は
「なんでやらないのーー!」って思うでしょうけどね・・。)

テレビではファン以外の人も見るから、
解散後は逆に「Romantic〜」しかやらなかったですけどね。
メンバーもファンもそれでお腹いっぱいになっちゃった感もあるかもね。

ファンじゃない人からすると意外かもしれませんが、
「Romantic〜」はファンにとってはそんな曲だったりします。

作詞は松本隆さん、作曲は筒美京平さん、編曲は船山基紀さんとC-C-B。

この曲にまつわるエピソードなどは前に書いたので割愛いたします。

初めてこの曲を聴いたのは
ドラマ「毎度おさわがせします」のオープニングでした。

「知らん人だなー、でも良い曲だなー」と漠然と思っていました。

そしてしばらくしてベストテンのスポットライトで
どんな人たちが歌っているかを初めて知るのですが、
「え? こんな人たちが歌ってるの!?」という印象でした。

どんな人か具体的に想像していた訳ではないですが、
「こうじゃない」っていうのは確実でした。笑

C-C-Bの初見はRCサクセションを初めて見た時みたいな衝撃でした。
奇抜で今まで見た事ない感じ。
最初はめっちゃ尖った人たちだと思いました。

しかしベストテンの常連となった彼らを見ているうちに、
親しみやすい兄ちゃんたちだなとわかりました。

それにしてもそこから約40年後もこうやって彼らについて
何かを語ってるなんて当時は想像もしなかったな。

「Romanticが止まらない」はC-C-Bを代表する曲ではありますが、
意外とC-C-Bっぽくない曲のような気がするんですよね。

何を持ってC-C-Bらしいとするかは人それぞれかもしれませんが、
私はもっとロックギターが炸裂して(Romanticは意外とギターは控えめ)、
コミカルだったり少しクセがあったりがC-C-Bっぽい所だと思ってます。

私的にはどちらかと言うと「Lucky Chanceをもう一度」の方が
C-C-Bらしさを体現した曲だと思う。

「Romantic〜」は本来のC-C-Bからすると
ちょっとすました『よそ行き』な顔を持った曲のような感じがするのです。

歌詞もわりと真面目だし。

解散後に「Romantic〜」のロックアレンジバージョンが、
度々演奏されましたが、そっちの方がC-C-Bらしさが出ていますね。

ちなみに、これは書くかどうか迷いましたが、
C-C-B解散時に出版された書籍「寝たふり」に書いてあった内容によると、
「Romantic〜」のレコーディング時の演奏は
スタジオミュージシャンによるものだそうです。
「おいおい関係者さんよ、これは公表して良いのか?」と思いましたが、
当時「もう解散するから」って事でぶっちゃけたのだろうか?

まぁ、自分たちで演奏していないものが、
自分たちが演奏しているものとして
世間やファンに受け止められているのが、
後ろめたい気持ちもあってのカミングアウトかもしれませんが・・。

米川くんが「後にも先にも、こんなのは他にはない」と
コメントしていましたが、
どうしてそういう事になったのかは書かれていませんでした。

彼らも同じくらい演奏できるレベルではあったと思うのですが、
何でだろう?
準備時間が足りなかったとかそういう事なのかな?

その事を踏まえて演奏を聴いてみると、
確かに妙にきっちりしているというか、隙がない感じに聞こえます。

そういう点からも『よそ行き』感があるのかもしれません。

とはいえヒットメーカー達による渾身の作でもあるこの曲は、
やはり良く出来ていると思います。

40年近く経った今もきっとカラオケではよく歌われているだろうし
(私もC-C-B封印時もなんだかんだ度々歌ってたな ^ ^;)、
ファンじゃない人もふと聴きたくなる曲でもあり、
昭和歌謡系の番組では必ずと言って良いほど出てきます。

2000年代にドラマ「電車男」の中で使われてから、
電脳系の曲っぽく扱われていますが、
1985年当時は時代の先端を行くような、
都会的でカッコ良いサウンドと認識されていました。

うん、最初はC-C-Bはかっこいい系の位置付けだったよな・・。

デデデデ デデデ デデデデ デデデという特徴的なベース音から始まり、
テクノ風のシンセサイザー、
ポゥーンという聴いた事ない電子的なドラム音、
女の子みたいな中性的な声のボーカル。

どれを取ってもインパクトは大きい。

口ずさみやすさ、みんなで歌うと盛り上がるであろう事とか、
おそらく計算し尽くされているんだろうなと思わされますが。

これまでも世間で何かと話題に登ってきたこの曲。

それは当時大ヒットしたというのもあるけど、
やっぱり良い曲だからでしょう。

そして解散後も「あの人は今」的な番組や、
バラエティーでなぜか芸人の様な扱いを受けながらも
メディアに出てプロモーションを続けてきた
笠くんの存在も大きい様な気がします。

後世にも残るであろう楽曲の一つであることは間違いないです。

大御所ヒットメーカーとC-C-Bの汗と涙の結晶、
まだ聴いた事ない人は聴いてみてね。


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