「どうしたら生きやすくなるの?」あなたが生きづらさを感じる理由【stand.fm 第2回配信内容要旨】

音声配信サービス stand.fm で配信中の内容の書き起こし(要旨抜粋)です。よろしければ、音声も聴いてもらえると嬉しいです。

今日は、二村ヒトシさんの著書 『なぜあなたは愛してくれない人を好きになるのか』(単行本名は『恋とセックスで幸せになる秘密』)という本を参考文献に、「自己受容」についてお話ししたいと思います。

「自己受容」とは、「自分はこのままでいい。無理しなくても生きていける」というふうに、ありのままの自分を認めて受け入れることです。

「自分を好きになる」という言葉をよく聞くと思います。

この本の中では、「自分を好きというのは、ふたつ意味がある」と書いてらっしゃいます。ひとつは「ナルシシズム」、ふたつ目が「自己受容」です。

「ナルシシズム」はご存知「ナルシスト」です。一般的には、いつも鏡を見てる人とか、自分に自信がある人をナルシストと呼んだりしがちですが、それだけじゃありません。

「自分に求めすぎている、恋している」人を、「ナルシシズムが強い」と二村さんはおっしゃっています。

この本には、「あなたは負けず嫌い・実はとても頑固・めんどくさい女じゃないですか?」と書いてあるんですが…それも、ナルシシズムの特徴です。

みなさんは、自分で「自分がきらいなはずなのに、自分のこと好きだな。自分に執着してるな…」って思ったことないですか?

もしくは近しい人を見ていて、「この人自信ないとか自分が嫌いとか言っているけど、めっちゃ自分のこと好きやん」と思ったことないですか?

これは矛盾しているようなんですが、「自分を嫌いなのは自己受容できていない意味で嫌いなのだし、ナルシシズムにおいて自分を好き」ということなんですね。

プライドが高い人が、自信がないみたいなものです。
で、たいてい自己受容していない人ほどナルシシズムが強いんだそうです。

でも、ナルシシズムを全部なくすべき!というのではないんですね。
ナルシシズムは誰でも持ってます。それが弱いか強いかの程度の差はあるけれど、ナルシシズムがない人はほぼいません。
そして、ナルシシズムは消せるものでもありません。

なので、ナルシシズムも適度に持ちながら、自己受容もしているのが「生きやすい人」なんですよね。そして、ナルシシズムは強いのに自己受容していない人が「生きづらさを感じやすい人」ということになります。

あと、「ナルシストなんだけど、見ていて不快にならない、愛される人」って居るんです。アクも強いけど、愛されるみたいな。
自分のこと大好きだし、自分のこと分かってもいるし、いやらしさが無いので憎めないみたいな人です。

そういう人は、ナルシズムも強いんだけど、自己受容もできているから、他人から見て、変なこじれとか、いやらしさがないんですね。みなさんの周りにも居ませんか?

ナルシシズムと自己受容を両立させてる人を見ると、「自己受容も出来てなくて、ナルシシズムの強いわたしはダメだ」と自己嫌悪しちゃダメなんですよ。

そうなるとナルシシズムがさらに強くなるし、自己受容することがさらに難しくなって、自分を追いつめちゃうだけなので。

まずは、自分の生きづらさや自信のなさ、満たされなさの原因は、「強いナルシシズム」にあることを理解すること。

そして、これから徐々に自己受容していくことで「どんどん生きやすくなっていくんだ」と思えばいいと思います。

「まず自分のナルシシズムを認識するのが大事」ですと言ったんですけど、具体的にイメージしてもらうために、わたしの話をしますね。

わたしが自分のことを「ナルシシズムが強いな〜」と感じる場面は、恋愛とSNSです。

たとえば恋愛がうまくいかない時、途中で関係を続けることを諦めたり、別れを切り出したり、損切りしたりすることができなかったんですよね。
一昨日noteにも「途中で止める勇気」という記事を投稿したんですが…。

二人の関係が明らかにうまくいかないことが露呈した時に、「自分が頑張れば、よくなるんじゃないか」「自分が変わればいいんじゃないか」と思っちゃうんです。自分に求めちゃうんですよね。

あと「こんな辛い恋愛を止められない自分は、意志が弱いダメなやつだ…」と自己嫌悪になったりしてしてましたね。
それで彼に振られると「選ばれなかった…」と落ち込んだり。

恋愛って、別にどちらかだけが悪いわけではないし、客観的に見るとうまくいかない理由はそれ以外にいくつもあるのに、自分を否定する気持ちだけが強くなっちゃうんですね。
だから失恋の度に本当に辛かったです。理想のいい女とか、当時の彼の理想の女の子と自分を比べて、「あの子だったら選ばれていたのかな…」と思ったり。もう失恋したくない、もう恋愛をアガリたい…ってめちゃ思ってました。

あと、SNSとかで人と比べちゃったりしますね。

わたしの場合は会社員の傍ら、細々とブログで発信を続けてたんですが、人気のライターさんとか文才のある方を見て、自分と比べて自己嫌悪になったりね。自分には文才がないとか、努力の才能がないとか思ってました。

その方たちがコツコツと積み上げてきたものを外から見て、安易に劣等感を抱くなんてホント失礼な話なんですが…。

それによく考えたら、その方たちが積み上げてきた数年間、わたしも異業種だけど、頑張ってきた仕事があるわけですよ。

空回りもするけど、自分だって頑張ってきたり身に付けたものがあるのに、自分が持ってるものは忘れちゃうんですよね。

インスタだと、知り合いやインフルエンサーさんのどんな投稿を見ても、なんとも思わないんですけどね。心がざわつくことと、そうでないことってやっぱり明確にありますよね。

しかし改めてこうやって話すと、わたし自分に求め過ぎですね。

自分が持ってるものを大事にしていないのに、他の人が持ってるものばかり見てるから、自分には何もないような気がするんですよね。
なのに自分への過剰期待を止められなくて、もっとやれるはず!やらなきゃいけない!とか思うから、まぁしんどいんですよね。

みなさんはどういう時に、自分の満たされなさや、生きづらさを感じますか?
なかなか本質的な要因にたどり着くまでには、時間がかかると思います。

なので、まずはどういう時に心がざわつくかとか、どういう時に無理しようとしちゃうのかを意識してみると良いかもしれません。

…ということで、2回めの今日はナルシシズムと自己受容についてお話しました。

もしご意見やご質問があったら、レターをいただけると嬉しいです。

最後まで聴いてくださって、本当にありがとうございました!

今日も、良い時間をお過ごしください。

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