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途中で止める勇気〜損切りと決断力〜

数年前に放映されて話題となった、『しくじり先生』の辺見マリさんの回を題材に、「決断力」「損切り」について書きたいと思う。

番組では、女優の辺見マリさんが、とある霊能者に「13年間で5億円を搾取された」経緯と背景を告白していた。

番組の中で、辺見マリさんは「洗脳されやすい性格」として以下の特性を挙げている。

・責任感が強いしっかり者

・頑固で負けず嫌い

・完璧主義

放映当時、「これワシのことや・・・」と思わず膝を打ったね。

辺見マリさんは、13年間も洗脳が解けなかった理由を、「途中で止める勇気が持てなかったから」と仰っていた。

占いに限らず、人はしんどい恋愛や仕事をしている時も、身も心もボロボロになってはじめて「これはヤバイ」と気づくんじゃない。

途中で「まずいな」「早めに撤退したほうが良いんだろうな」っていう感覚は芽生えているものだ。不安だったり不調だったり、まず心身に異変が起き始める。

でも、自分の中でいくら警報が出ていても、人はなかなか歩みを止められないもの。
その理由を他人は「依存心が強い」とか「根拠なき楽観主義」とかいろいろ言うんだけど、昔のわたしはこんなことを思ってた。

「ここであきらめちゃいけない」
「もうすこし頑張ったら(その先に)何かあるかも」
「自分がもっと頑張れば、良い方向に行くんじゃないか」

…なんかおめでたいというか痛々しいというか…。そのしんどさに自分で吐きそう…(涙)。

個人的には、「性(さが)」というものはなかなか変えられないので、人それぞれのやり方で、納得感を得るしかないと思っている。

「ほどほどで止めろ」派と「納得するまでとことんイケ」派は、もはや信じてる宗教が違う。

だけど二度と立ち上がれないくらいボロボロになってしまうのは、本人としても周りで見ている人間としても、辛すぎる。

生物である以上、人生は生き延びることが至上命題なのだから、「致命傷を負わない」ことが最も大事なはずだ。どんなに過ちを繰り返しても、致命傷さえ負わなければ、なんとかなるのが人生。

なので自身の「性(さが)」を追求しながらも、致命傷を負う前に「損切り」することが大事と思うわけだ。 

無駄に責任感が強かったり、負けず嫌いな性格だと、「損切り」ってなかなか難しい。

それでも、「決めて、断つ」。今更わたしがいうまでもないことだけど、「決断力」こそ幸せへの近道だ。

辺見マリさんみたいに5億円持っていなくとも、人生「時は金なり」。

「見切り千両、損切り万両」と言うけれど「止めるはシャクだが、役に立つ」のかもしれない。

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