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芥川賞作家九段理江さんインタビュー動画~着想⋆自分を晒す恐怖を隠すために作ったロボット

こんんいちは、こんばんは、スターです。

朝起きて、窓の外を見たら、結構な量の雪が降っていました。

トイレに行って、三分後にリビングに戻って来てもう一度同じ窓を見たら、

雪が止んで空が晴れていました。

え?

外の世界がすごい速さで進んでいることは知っていましたが、

自然の世界もすごい速さで進んでいることを目の当たりにした朝でした。

ひとところに留まって、あーでもないこーでもないと、頭の中がチビくろサンボの虎状態で、同じ所をグルグル回っているのは、私だけなのでしょう。

ちびくろ?
サンボ???
🐯???
🍯??


⋆⋆⋆


第170回芥川賞受賞『東京都同情塔』(新潮社)

の、作者の九段理江さんのインタビューを紹介します。


ちなみに私はこの作品をまだ読んでいません(え)

その前提でこのインタビューを見ても、とても興味深い話だったので、紹介します。

このインタビューで、私が一番興味深かったあ部分は、

Topic③の
〈人間はchatGPTのような、言葉の「自己検閲」をするな〉

です。

九段さんのお話を聞いたとき、現代を生きる身として、とても身につまされ思いをしたと同時に、現代人の無自覚が生んだ負の産物の存在について、自覚せざる得ない状況になりました。

内容に入る前に、今回芥川賞受賞作品である「東京都同情塔」は、AIが道具として作品の中に頻繁に登場するというとで、

取材としてAIに対して、こう投げかけたそうです。

「私のことをすごく酷い言葉で傷つけてみてほしい」

すると、AIは「できなかった」そうです。

それは何を意味するかというと、

AIにはそういった言葉を絶対に使えないようにプログラミングされているということです。

その背景には、

chatGPTのような模範解答を人々が求めているから、そういうことになっているということです。


その先には、現代の人が言葉を使いづらくなっているリアルががあるという、

九段さんの話を聞いて、私はハッとしました。

ボーっとしていた頭に、あやふやだったAIの存在過程みたいなものが、脳天に突き刺さってきました。



いちいち自分の発言を監視して、他人にどう思われるかとかとか、誤解されるんじゃないかということを確認しながら、発言しようとする。
🔻
自分の本心が分からなってくる。
🔻
自分の心をとてもないがしろにすることになる

という、現象が起きているということを意味しているということなのだそうです。

この点について無自覚に生きていた、自分の心に気づいて、ハッとしました。

PC(ポリコレ)問題の弊害だけではとどまらない事柄が隠れているような気がしました。、

それは、人間が社会の中で抱える潜在的な
「恐れ」の問題だと思いました。


「恐れ」

本当の自分を人前に晒すことへの恐怖。

誰もが本当の自分の姿を晒すことが出来ていない。

全裸の状態で人前に出られますか?

出られません。

でも、それは、自分の外側を包み隠さない本当の自分の姿。

内側の本当の自分をどれくらいの人がどれくらいの割合で、

人前に晒すことが出来ているのだろう。

外側よりも表に出しづらい内側の自分。

私たちは、

衣類を使って外側の自分を守り、何を使って内側の自分を守っているんだろう。

自分と向き合った時に初めて出てくる秘めたる「恐れ」の存在。

みんな、過去や未来の自分に見る「恐れ」を抱えながら、
「恐れ」を隠しながら、

外側では笑って生きる。

自分の中の「恐れ」と向き合うことから目をそらせ続けた結果、

人間の持つ隠れた「恐れ」が脅かされないようにと、

ロボットに社会を柔和に生きていくために必要な模範解答を、設定することで、

人間の尊厳を必死に守ろうとしているのかもしれない。



以上、
九段さんのインタビュー動画から、自分なりに着想したことを書いてみました。読んでくださりありがとうございました。

ちなみに?動画を見てすぐに「東京都同情塔」をポチリました。
読むのが楽しみです⋆


感謝。
合掌。
@スター@





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