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極上の美味しさ

美味しいものが好き。初めて見かける食べ物が「美味しい」と、宣伝文に書いてあったり、「とても美味しかった」という話を耳にすると、とても氣になる。

期待値が限りなく上がってしまうので、大抵は「え・・・」という感じになってしまう。子供は「こんなもんなんじゃないの。」と現実受け入れ型。

「いや、美味しいと名乗る位なら、これってこんな食べ物なの!とエポックメーキングがあるようなものを望む。」というと、「それって、難しすぎるでしょう?」と呆れられた。「アンジェリーナのモンブランを30年以上前に食べたときは、そう感じたよ。」「いや、レベル高すぎでしょう、それ。」

いやいやいや、それを目指さないと、美味しいものはできないのです。至高を目指して、そこまで行くことは困難でしょう。でも、妥協だけで作ったものは、それなりの味にしかならない。空前絶後を目指してこそ、美味しいものができる。

勢いのある店は、シェフが成長期で(身長ではないです。技術のことですよ。念のため。)次の来店時には、前回より美味しくなったものを提供してくれる。次は?次は?と期待して、来店頻度が増える。

シェフの側からすれば、「懸命に作った料理を評価して再来店してくれた。よし、もっと美味しいものを出すぞ。」という良い刺激になります。やる氣になります。

ホールのスタッフからすれば、お客様の嬉しそうな様子、満足そうな様で、「こんなに美味しいものを出す店で働いているんだ。」ということで、自尊心が高まります。お客様から一言感想があったりすると、さらに高まります。

いままで、「美味しかった」とホールのスタッフに声をかけると、皆嬉しそうにシェフを褒めていました。「うちの○○の料理は、本格派ですから。」「現地でも評判良かったんですよ。」等々。

やる氣って、移ります。そして投げやりな氣持ちも移ります。

もし、お店に関わる仕事をなさっていらっしゃるなら、そういう視点でお店を見直すことをお勧めします。

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