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短編小説のようなチョコレート

毎年、バレンタイン商戦として、デパートが有名ショコレラティエを招いて行うチョコレートイベントは、我が家では参加必須のイベントです。
この日の為に、年末年始も慎ましく過ごし、(いただき物の米沢牛やフグ鍋は有難く頂戴していましたが)、ガイドブックを購入して、購入予定をピックアップしていました。

一番魅力を感じるのは、伊勢丹で行われた「サロンドショコラ」。欧州の名だたるショコラティエの銘品が買えるし、運が良ければご本人にも合えるのです。コロナ前は試食もさせていただけて、好みのものを選べたのですが、今は事前調査と、経験値と勘を総動員です。人気のショップだからと言って、私の好みではない場合もありますから。

入場券も抽選になってしまい、外れてしまったら、午後の整理券をゲットして、何時間か待ってからの入場となります。(私は3時に整理券をもらい6時入場でした。)転売目的で買う人がいるらしく、購入数に制限のある商品もありました。午後の遅い時間ですから、「本日分は売り切れ」というお店もありました。

今回嬉しかったのは、Yumiko Saimuraさんがいらしていたこと。Cafe&Sweetsの連載は、毎回拝見していますし、Saimuraさんのチョコレート大好きなんです。長い入場待ちの時間にチェックしたインスタグラムに、Saimuraさんの姿があり、もしかしたらと思っていましたが、やはり、いらっしゃいました!!「ファンなんです。いつもCafe&Sweetsの連載拝見してます」と言いいながら、喜びのあまり涙目。若干、Saimuraさんがひいていたような気もしますが・・・。買い求めたチョコレートの箱にサインも頂いて、嬉しくなりました。3種の箱を買ったのですが、3箱ともサインしてくださいました。(すべて、自宅用。転売なんてとんでもありません。)

今の私の愉しみは、夕食後の珈琲とチョコレート。Saimuraさんお得意の、ヘーゼルナッツたっぷりのチョコレートも素晴らしいけれど、カカオの産地の名前をつけたチョコレート4種が、もう芸術品でした。口にすると、説明書にある、ハーブだったり、柑橘類だったりの風味がするのですが、それが目立つことなく、バランスよくまとまって、溶けてゆきます。若干酸味のあるカカオ、苦みのあるカカオと、カカオごとに違ったアレンジが本当に見事でした。まるで、短編小説のように、味に展開があって、読後感ならぬ、食後感があるのです。

日本を離れたイタリアで、現地の人を相手にする店を経営するというのには、とても大変なご苦労があるのだろうと思います。その一つ一つが、チョコレートに昇華している、そんな感じすらするのです。

#サロンドショコラ
#YUMIKO  SAIMURA
#チョコレート


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