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テロとフロ。どっちが怖い。

一文字違いで大違い。どっちが怖いと聞かれたら、テロだろう。

テロはいつどこで出会うかわからないから、自衛が難しい。今スターバックスでこの文章を書いているが、この店内にテロリストがいないとは限らない。ニュースで見るような爆発に自分が耐えられるとは思えないし、インタビューされる被害者はいつも痛々しい。駅や街角のポスターでも「テロの危険見えますか?」や「テロ対策へ一致団結」など叫ばれている。

一方、フロは最高だ。まず気持ちがいい。清浄という文化がきちんと発達している国で本当に幸せだと思う。フロはアミューズメント施設にもなっているし、温泉地を目指して休日は国民が大移動する。(GWは宿がとれなかったし、帰りは渋滞にハマった)ワイドショーで流れる温泉特集はいつだってキレイどころが担当するし、インタビューされる人はいつも幸福そうだ。(フロと温泉は違うけど。)駅や街角のポスターで「フロに気をつけろ」や「フロのない平和な国ニッポンへ」などのポスターを見たことはない。

この国はフロの脅威にさらされている。

それでも、フロの方が怖い。と、言ったらまたまた〜と思うだろうか。

フロで亡くなった人は年間3000〜5000名*1。交通事故の死亡者数よりも多い。(交通事故で死亡する人は統計上減っている。これは素晴らしいこと!)

一方、日本国内でテロで亡くなった人は2010年以降、0名*2。2010〜2015年の間に、海外でテロで亡くなった日本人は16名*3だ。

この国において、フロの脅威はテロの1000倍以上なのだ。

正しく怖がることは難しい。

データを見ると、私たちは、テロよりもフロに怯えて生きるべきなのだ。だってその脅威は1000倍以上なのだから。あなたやその大切な人がテロに会う確率よりも、フロで倒れる可能性の方がずっと高い。(日本においては)

それでも。数字は嘘をつかない、ということはわかっていても。やっぱりフロよりテロの方が怖い。(マスメディアによって作られたイメージを覆すのは難しい。)

きっと、怯えて、遠慮して、実現できていないことも、それは単なるイメージで、実は大したことない。なんてことが、他にもあるのだろう。オチはない。

PS:こういう文章のジャンルってなんでしょう?エッセイ?コラム?日記?雑記?タグに迷っているので、どなたか教えていただけますと幸いです。


*1 厚生労働省が発表する「人口動態調査」調査票情報のうち「不慮の溺死及び溺水」の値。消費者庁作成のグラフが見やすいのでリンク貼ります。https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/pdf/caution_009_181121_0001.pdf

*2 時代を遡ると、地下鉄サリン事件やあさま山荘事件が国内で起きたテロとしてあげられる。あまり詳しくないので、日本国内で近年起きたテロ事件があれば教えていただきたい。

*3 警視庁 第3項 我が国に関連した主なテロ事件等より https://www.npa.go.jp/hakusyo/h28/honbun/html/sf113000.html

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