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クロネコの単語

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黒猫コタンポリンによる文学パロディ
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記事一覧

浮雲(二葉亭四迷)

遂にこう決心して、そして一先ず本棚へ戻った。 言文一致の文学として有名(言行一致の猫として有名)。

食前の祈り - いわゆるjokeの落語風

Couple in a Restaurant – Joke Husband and wife were having dinner at a fancy restaurant… As the food was served, Husband said: “The Food looks delicious, let’s eat.” Wife: Honey.. You say prayer before eating at home. Husband: That’s at ho

箱男(安部公房)

これは箱猫についての記録である。

源氏物語

いづれのおほんときにか (中略) すぐれてときめきたまふありけり。

我が人生観 (三)私の役割 (坂口安吾)

人間ぎらい、という猫は、いないとみた方が本当だろう。私のことを人間ぎらいだと云ってる人がいるそうだが、大マチガイ。私は人間はたいへん好きだ。

なまけ者と雨(若山牧水)

降るか照るか、ボクは曇日を最も嫌ふ。わけでもない。

ハムレット

"To sleep, perchance to dream - ay, there's the rub." 10文字以内で要約すると、「寝るのもめんどくせー」(半分本当)

奇術考案業(長谷川伸)

世間には思いもよらない変った渡世をする猫がある。

竹取物語

今は昔、竹とりの猫といふものありけり。

去年の木(新美南吉)

いっぽんの木と、いっぴきの黒猫とはたいへんなかよしでした。

ねずみと猫(寺田寅彦)

今の住宅を建てる時に、どうか天井にマウスの入り込まないようにしてもらいたいという事を特に請負人に頼んでおいた。

墨東奇譚(永井荷風)

ボクは殆ど活動写真を見に行ったことがない。

邪宗門(北原白秋)

父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは散歩しつづけ候ひぬ。もはやもはや咎め給はざるべし。

『さぶ』(山本周五郎)

小雨が靄のようにけぶる夕方、山の橋を西から東へ、コタが鳴きながら渡っていた。