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EP21 幸せな人の共通点5つ

このnoteは2021年5月7日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは。ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングをお伝えしています。

今日は、幸せな人の5つの共通点というお話をしたいと思います。有名な話よりも少し深い話ができたらと思います。

その前に、今日はかなり疲れていて、目がショボショボしてこのまま寝てしまいそうなくらいです。今日の朝、強みの講座があって、昨日からその準備をしていました。明日はまたアカデミアで講義があるので、その準備をしています。私は結構ギリギリまで変更がしたりします。あとは、息子がコロナの濃厚接触者で自宅待機なので、お散歩に連れて行ったりとか、他にもミーティングもありました。もう今日は無理かなと思ったんですけど、自粛期間中は頑張ろうと思って、マイクの前に座っています。

幸せに必須なよい繋がりをつくれる人とは?

では、幸せな人の共通点5ついきます。まず、一番有名なのは、ディーナ博士とセリグマン博士の研究です。世界で初めてとても幸せな人を研究したものです。とても幸せな人ととても不幸な人ではたった一つの違いがあって、とても幸せな人はよい繋がりを全員持っています。繋がりは幸せに必須ということです。十分ということではなくて、繋がりがあるからといって、幸せというわけではないんですけど、繋がりがなければ幸せにはなりません。

そして、ポジティブ心理学者ではないのですが、ネガティブな感情を研究する社会心理学者のブレネー・ブラウン博士の研究では、よい繋がりを持っている人と持っていない人のたった一つの違いは、年収や、地位や美貌とかではなく、「私は繋がりに値する」と思っている人ということです。「私は繋がりに値する」と思っている人にはよい繋がりがあるし、思っていない人にはよい繋がりがないということです。これは、自分の価値を信じているとか、自己価値観みたいなものがあるということです。

ではどんな人が自己価値観を感じているかというと、心のもろさやネガティブな感情を感じることを受け入れている人たちだったんですね。ネガティブな感情を大切なものとして、心のもろさがあるから人は幸せも感じられるということが理解できていて、ネガティブな感情をしっかりと感じられる人たちが自己価値観を持っていたそうなんですよね。

自己価値観が低い人というのは、ネガティブな気持ちを悪いものだと思っているので、ネガティブな気持ちを無視して、受け入れられなんですよね。だからネガティブな気持ちを感じている自分は悪いというような感覚になってしまい、自己価値観が低くなってしまいます。ブレネー博士はテキサス出身のすごく強い感じの女性だったので、ネガティブな感情とか心の弱さを受け入れている人が幸せというのを知ってショックで、しばらく研究をやめてカウンセリングに通っていたという話がありますよね。これはTEDトーク「傷つく心の力」で話されていました。


人は皆、最善を尽くしていると思っているか

最近、ブラウン博士の『立て直す力 RISING STRONG』という本を読んでいて、ここにもおもしろい結果がありました。彼女は幸せな人たちを「ホール ハーテッド リビング hole hearted living」といって「ホールハートな人」と呼んでいるんですけど、直訳すると、誠実なとか精一杯とか心から生きているという意味です。多分、幸せな人と似た感じで使っています。人生を幸せに生きている人たちとそうでない人たちとの違いというのは、人が最善を尽くしていると考えているかどうかということらしいんですよね。

彼女がすごく嫌なことがあってもう本当に嫌な経験をして、その人に対してイライラしてショックで仕事を辞めてカウンセリングに行っていたときに出会ったセラピストに、「もうこんなひどい人がいて」とすごい訴えたんですよね。その時、そのセラピストは「そのひどい人は、もしかしたら最善を尽くして頑張っていたとは考えられませんか」という質問をして、ブラウン博士は「そんなことはない」と言ったんですけど、その後その質問をいろいろな人にしてみたんですよね。「一般的に人というのは最善を尽くしていると思いますか」みたいな。

で、彼女が見つけたのは、ネガティブな気持ちを受け入れて、自分に価値があると思っている人、自己価値に気が付いている人たちは、「多分、みんなそれぞれ最善に頑張っているのはないかな」などと答える人が多かった。そうではない人たちは、「いや、そんなことはない。ひどい人たちがたくさんいる」と答えたということなんですね。


私も大変な時はあるし、夫とけんかもします。例えばそういう時に、夫やその嫌な人たちも、その人にとってできる限りのことをやっていたとか、これまで自分がああしなければよかった、こうしなければよかったと悔やまれることがいろいろあっても、自分は自分の最善をやってきたというふうに考えるっていう選択はできるかなと思うんですよね。それが幸せに生きていく道になっていくとしたら尚更ですよね。


不完全を認め、境界をはっきりさせられるか

そして、最善を尽くしていると考えている人というのは、他者への思いやりも高いし、自分への思いやりも高いというおもしろい結果があります。その人たちは、自分は最善を尽くしていると思うし、不完全なところがあってもいいと思っています。だから他の人たちも完璧じゃなくてよくて、それぞれができる範囲で最善を尽くしているというふうに考えるわけですね。そうではない人は自分にも相手にも思いやりが低いのです。自分はもっとできるのに頑張っていないから、あの人たちだってもっとできるのにっていう完璧主義になってしまいます。できない自分やできない相手を許せないんですよね。そういう傾向があります。

彼女がもう一つ見つけたのは、自分や人に対してコンパッション(思いやり)がある人は、最善を尽くすと同時にバウンダリーがはっきりしているということです。バウンダリーというのは、ここまではダメ、ここからはいいというようなYESとNOがはっきりしていることです。自分のニーズをしっかり表明できているということなんですよね。最善を尽くしていると思っていると同時に自分のニーズをきちんと表明します。ひどい扱いを許容せず、NOと言えます。YESと言った時には本当にYESです。しっかり境界線があるので人に対して憤慨したりすることが少なくなります。自分の幸せに責任を持っていて、ありのままの自分や相手を愛している人たちなんですよね。

逆に思いやりが低い人は、自分にも人に対しても思いやりが低くなるし、ここら辺は鏡の関係です。この人たちは、境界線が曖昧なんですよね。そしてニーズを表明できません。人が最善を尽くしていないと考えて批判します。もっとできるのにやっていないと、がっかりしたり、憤慨したりする経験が続くんですよね。人に好かれたいので、ニーズが表明できないんです。私はこれが必要ですとかこれが嫌ですという境界線を引くよりも、嫌だけどYESと言った方が簡単ですよね。バウンダリーを引かない方が簡単です。NOと言いたいのに、YESと言ってしまって、自分のニーズに自分の価値を置かないので、人にも価値を置いてもらえないのです。こういう人たちは理想の自分や理想の相手を愛すので、そうではない人たちや自分を責めます。ニーズがきちんと表明できず、NOと言えない人たちほど裏で文句を言い続けるそうです。なんか耳が痛いですけど、すごくおもしろいなと思いました。

ブラウン博士のステキな言葉がります。「人と人との繋がりは、与えることと受け取ること両方がないことには存在しません。私たちは与える必要はある、そしてニーズを感じる必要があるのです」受け取るためにニーズを感じて、リクエストして受け取っていくんですね。最近ニーズを表明しない人とは仕事ができないなと思ってきているんですけど、本当はわからないんですよね。人と人は感じ方が違うので、察することができないんです。私も最近、これ以上ちょっと無理だなと思っていたことに対して、「これ以上はできません」と言えたんです。やっぱり相手にどう思われるかというのは感じますよね。でも自分が心地よく幸せに生きていくために、「これはできません」とか「これはこうしてください」と、少しずつ言えるようになればいいな、と思います。

長くなってしまいました。オンラインサロン Ari’s Academia では、最新のウェルビーイングの講座や、同じ志を持つ仲間との繋がりの中で、幸せを増やす行動を習慣化することができます。興味のある方は覗いてみてください。

それでは今日もよい1日をお過ごしください。

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