会えるときに会う



わたしは地元の高校を卒業後
大学進学のために実家を離れました。


そのとき
うちの家庭状況は氷河期真っ只中で

わたしが家をでると同時に
母も妹を連れて家をでました。

離婚はしていなかったので
いわゆる"別居"というものでした。



今考えると
結局1年も経たずに
自宅に戻っていたので
"少し大がかりな家出"
だったのかもしれないです。



父と母は
わたしが物心ついたときから仲が悪く

そんなに嫌いなら離婚すればいいのに
と、わたしは子どもながらに思っていました。


お互いが顔をあわせれば
決まって言い争いがはじまり
正直、家にいるのが嫌でした。

正確には
両親が顔を合わせている時間に
その場に居合わせるのが
苦痛でした。


片方が
仕事や何かで家にいなければ
まだいいのですが

その時間も多くはなく
夜には帰宅し顔を合わせるので

基本、家にいるときは
人の顔色を伺ってばかりいました。



経済的には
何不自由なく育ててもらいました。
ものすごくお金持ち
というわけではないのですが
恵まれていたと思います。
大学まで出させてもらって
本当に感謝しています。



いま実家では
父母妹が一緒に暮らしています。
 

関係が良くなったのかと言えば

…どうでしょう


まあ多少は丸くなったのかな
という気もしますが
たいして変わりません。


相変わらず
口げんかが絶えないです。


お盆とお正月には
顔を見せに帰省しますが
未だにわたしは少々気疲れします。


ですが
たった数日と思えば
まあまあやり過ごせるようになりました。


家族でも受け入れられないものは
それでいいのではないかと思います。
ちがう人間なんだもの。
いやなものはスルーしていきましょう。



離れて暮らしていると
父と母に会えるのも
あと何回だろう
とたまに考えることがあります。


そのうち病気もするのかな。
災害や事故に巻き込まれるかもわからない。


突然お別れがきたら
たいした親孝行もしていないわたしは
死ぬほど後悔するだろうと思います。


親孝行って
何をすればいいんでしょう?
難しいですね。



いまはコロナ禍で
なかなか旅行も帰省もしづらいですが


今年はワクチン接種も終わったことだし
感染予防対策をしっかりして
帰省しようと思っています。

両親の好きなものをお土産に。


やっぱり
いつまでも
元気でいてほしい。



そんなことを
娘は思っています。



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