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危ない橋は渡らない

大事なものが壊れたり傷付いたり、自分が苦しい思いをしたら嫌だから、危ないとか怖いと思ったら絶対に断固として行かないみたいな、そんな部分が昔からかなり強い気がします。警戒心というやつです。それに関する一番古い記憶を今でもよく覚えています。幼稚園の親子遠足で牧場に行った時のことで、そのとき牛の乳搾り体験をみんな順番にやりましょういう場面があったんですけど、わたしは初めて見た本物の大きな牛が怖すぎて、先生や母の必死の説得にも聞く耳を持たず、最後までやりたくないといって近づきもしませんでした。それほど嫌だったんでしょうね。だって、あんなに大きな牛のお腹まで接近して、おまけにお乳を搾るだなんて…なんでみんなすんなりやっているの?と本気で思いました。アーユークレイジー!?という感じです。ほかにも嫌がっている子はいたけど、最後まで頑なにやらなかったのはわたしだけでした。今でもそうですが、とんだ頑固野郎です。小さい頃から、何をするにも石橋はよく叩いてから渡る、なんなら確信がもてなかったら渡らないこともある、みたいな慎重派でした。大体物事において初見で危険を感じたものには指一本触れないし、断固拒否の姿勢が基本なので、ちょっと勇気を出してえいっと踏み出してみたら意外といけた、みたいな小さなチャンスとか可能性をことごとくスルーして今まで生きてきたような気がします。それで今なにか実際に困っているかと言われれば特にそういうわけでもないんですけど、たまには冒険するようなルートを選んでみたらいつもと違うものも見えるんだろうなぁと思いました。

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