コロナのこんな時だからこそ考えた自分のエネルギーの使い道

先日久しぶりに両親に会いました。
約4ヵ月ぶりに同じ府内にある実家に戻り、
1時間くらい色々な話しをしました。

仕事のことやプライベートのことなど、いままで周りにはあまり口に出してこなかった話しもしました。

自分の内側にあったものを言葉にすると、
「自分ってこんなことを考えてたんや」と
改めて気づくこともありました。

そんな帰り道、ふと今までのことを振り返り
「自分のエネルギーの方向性を考えなきゃ」
と思いました。

近況報告をしたことを振り返ると、
最近は特に上手くいかない事に落ち込むことが多いなーと思いました。
なぜ、いつも以上に落ち込むことが増えたんだろう?そう考えると…
コロナの影響によって日常生活が大きく変わり、仕事でもプライベートでも今までのやり方じゃ上手く行かないことが増えていたからだと思いました。

「このままじゃダメや」

そう思ったわたしは、
いままでちゃんと意識したことはなかったけれど…、
24時間という限られた時間をどんな風に使うのか改めて考えてしまったのです。

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家に帰ったわたしは、吉田行宏さんの本を読みあさりました。

この本の面白いところは、ストーリー形式になっているところです。
この本は悩みを持つ営業課の山田課長が、
ふらりと珈琲ショップに立ち寄るところから物語は始まります。
マスターの吉田さんはとてもコク深い珈琲をいれてくれますが、それだけではなくメンターとして色々な悩み相談に乗ってくれるのです。
とても自然なストーリーで、まるで自分が主人公になったような気持ちで読み進めることが出来ます。

そしてマスターの吉田さんは定期的に、
紙を使ってのワークを出してきます。

マスターの吉田さんの狙いは、書くことで悩みを視覚化するところにあると思いますが、客観的に見つめることが出来るのもこの本の大きな特徴だと思いました。

紙に書き出し自分の悩みを徹底的に分析していくうちにわたしはまるで主人公の山田さんになっていました。
そして話しを読み進めていくと日常抱いているなんとなくの不安の正体が解ってきました。

わたしの感じている不安要素の多くは仕事と関連していることが解ってきました。

仕事をしているとコロナの影響などでこれまでとは違う結果に、こころまでも空回りして段々と焦ってきてしまうことがあったのです。

「本当はもっと結果を出す方法があるはずなのに、まだ見つからない…」
「もっと自分はやれるはずなのに…どうして上手くいかないんだろう」

そんな感情がフツフツと湧き上がるとき
なぜこんな風に思ってしまうのか、自分でもとっても不思議でした。

本を読むうちに、それはこころのブレーキを掛けながら進んでいることなのだと知りました。

上手くいかないことの原因を探るのではなく、
上手くいかないことそのものに不安を抱えて周囲と接していたことで、わたしはエネルギーの矛先を間違えて使っていたのだと思いました。

いつもと違うこと
が起これば、これまでの方向性を変え
違う方向からチャレンジしてみることが求められます。

そして何かをチャレンジするにしても
何かを成し遂げるにしても
やはり「想い」が大切なのです。

心配や、不安というブレーキを引いていたら、一見安心なようにも思えますが
実は踏みすぎると返って何も出来なくなってしまうのだということに気づきました。

ガムシャラにするっという言葉がありますが、例えば何か始めるときにもアクセル全開で進めていくのと、ブレーキを踏みながら進めていくのでは到達するまでの時間は変わると思います。

未来への羅針盤をもつ!

この本を読みながら、浮かんできた言葉ですが3年後、5年後、10年後…じぶんはどうなっていたいのか?を考えることは大切なのだと、改めておもいました。

目先の成功や失敗だけをみれば
いま上手くいかないことに対して、
「どうして出来ないのだろう」と自分や結果を責めてしまうことがあります。

けれど責めるだけでは結局なにも生まれないのです。

その結果からどう考えて
長い目でみてどうなりたいのか、どうしたいのかを考えることはとても大切だと吉田マスターは教えてくれたのです。

「未来への羅針盤を持つ」
そのために吉田マスターはアイスバーグを広げることを勧めています。

吉田マスターの言うアイスバーグとは…
氷山の一角という言葉を用いた考え方です。
「氷山の一角」
この言葉はよく聴いたことがあると思いますが、問題には表面化しているものと、そうでないものがあります。

目標もそうです。
表に出ている「評価」の部分と、それを支える潜在化されている部分があるのです。

何らかの問題を解決するために表面化している課題を取り除いても、潜在化していることはそのままなので結局もとに戻ってしまうことってよくありますよね?

また目標を達成するために付け焼き刃で、
「たった5分で身につけられる○○」をしてもそれは一時凌ぎで終わることが多いです。

そこには想いやふるまいが乗っていないからです。

そこで吉田マスターは、行動・能力・ふるまいを意識しながら、出来ることを広げる練習をする。それをアイスバーグを広げる練習と言ってるのでした。

そのためにはある種の覚悟が必要です。

「わたしはこれを頑張る!!」
ガムシャラになれるのは、ある意味才能だと思いますが、そうやってずっと考えていると自然と結果はついてくるものなのだそうです。

そして、何より大切なことはお金や成果を求めて人と接するのではなく、

その人が本当に困っていること
悩んでいること
考えていることをちゃんと寄り添って聴けているか

そのことが大切なのだと知りました。
たとえそれが営業のお仕事であったとしても、
じぶんのことを知ろうともしない人に、心を開いて悩み事は話さないと思いますし

何よりその人から商品を買おうとは思わないと思います。
一時的には成果をあげても、結局それはクレームだったり…次に繋がらなかったり…

営業のお仕事は結果が求められるお仕事なのですが、一旦売り上げを置いといて目の前のことに夢中になれたとき、もしかしたら初めて

「結果」が生まれるのかなぁとも思いました。

ここまで読んだとき、わたしは不思議な感覚に包まれました。

「出来ることはまだまだあるはず!」
自然とそんな風に思えてきたのです。

まだまだ工夫は必要ですが、
エネルギーの使い方に関して少しヒントをもらえたからです。

苦しいなかでたまたま手にしたこの本でしたが読み終えるころには、そのひとに合った希望を教えてくれる本だと実感できました。
ですので、ぜひ一読してみてください!





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