あおにび

理系の博士院生です。よしなしごとをそこはかとなく書きなぐっています。

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最近の記事

器用貧乏か、不器用裕福か

器用貧乏:何事もそつなくこなすが、一定のレベルよりは上にいかない。 不器用裕福:分野は限られるが、第一級まで到達する。 器用でも貧乏、不器用でも裕福。どちらをとるのか。 ◆「器用貧乏は大成しない」と言われるが、原因にはいろいろなパターンがあると思う。 ①飽き性で徹底できない。 ②その分野が自分の能力とぴったり噛み合ってない。 なまじ、やればそれなりにできてしまう。それゆえに、ひとつのことに集中したり、自分に最適なものを選択するのが難しかったりする。 ◆不器用裕福なスペシャ

    • 趣味探しの旅路

      趣味とはそもそも何だろうか。 なかなか簡単に答えられるものではない気がする。 ”趣味は何か” を答えるために ”趣味とは何か” を考えている。 ◆「趣味はなに?」 何気ない会話の茶飯事な質問だと思うが、自分にとってはかなりの難題に感じられる。まあこういう時は、その定義から演繹するのが定石だ。 ◆しかし、趣味の定義がまた難しい。趣味とはどのように定義できるだろうか。辞書には <仕事としてではなく、個人が楽しみとして行っている事柄> とある。なるほど、だがどこかしっくりこない

      • ダイエットと体重変化は果たして?

        見た目が気になるお年頃。 日々過ごしているだけで痩せられる若さもなくなった。 そう、ダイエットだ。 ◆ダイエットをしていると言うと、「体重はどうなった?」と聞かれる。 ◆いや、待て。何か違和感がある。 ◆この質問は体重の変化を聞いている。だがしかし、そこが疑問だ。果たして、ダイエットにおける体重変化は重要なのだろうか。 ◆ヒトはダイエットを決意するその時、何をもってそう思うのか。それはおそらく、鏡に映る自らの姿あるいは着ていた服が入らなくなったという現実、そういったも

        • 「ドーナツの穴=本体」論

          この論をご存じだろうか。 何もない、まさしく”無”の空間。 しかし、そこには我々を惹きつけてやまないものがある。 ◆ドーナツとは小麦粉を主成分とした生地に水・バター・砂糖・卵を加え、油で揚げたものである。おいしさもさることながら、やはり一番の特徴はその形状にあるだろう。 ◆この形状は円環体と呼ばれるものらしい。しかしながら、中心に穴の開いたリング状の物はおしなべて”ドーナツ型”と形容される。ドーナツにおいては形状というものがいかに象徴的かをうかがい知れるだろう。ドーナツが

        器用貧乏か、不器用裕福か

          四角い性格

          と、言われたことがある。 「”まるい”なら聞いたことがあるけど、”四角”ってなんだ??」 性格の表現あれこれの話。 ◆人見知りで壁をつくりがちな質なので、おそらくそれを形容した言葉だろう。四角形は上下左右どこと当たっても直線的、まさに壁だ。まるい性格との相対関係で比喩したのかもしれない。 しかくい性格、なかなかにうまい表現である。 ◆「”まる” や ”四角”があるなら他の図形でもいけそう」この短絡的な発想に基づき、他の図形表現を考えてみた。 三角 ・・・ とがってそう、

          四角い性格

          アラウンドがアバウトすぎる

          アラサー、アラフォー。 ヒトは年を取るごとに年齢に敏感になってくる。 しかし、物申したいことがある。 24→25になったとたん、「アラサーだね」ってのはどうなの?? アバウトなアラウンドが気になる話。 ◆アバウトな表記というのは世にあふれている。例えば、料理の”大さじ”。正確に書くなら〇〇gだろう。なぜなら、同じ大さじ1でも物質によってgは変わってくる。砂糖と水を当量で加えたいと思い、大さじ1ずつ加えたとしても、厳密には当量ではない。 ◆しかし、それはそれでいいのだ。伝達

          アラウンドがアバウトすぎる

          ”できる”の奥行き

          日本語は得てして、一つの言葉に多様な意味を持つ。 例えば、できるという言葉。 奥深きことこの上ない。 できる と聞いて、どんな意味を想像するだろうか。 ある人は つくられる (Ex. 道ができる) かもしれない。 また、ある人は 可能である (Ex. 通行できる) かもしれない。 今回は 可能 の方に焦点を当ててみたい。 できる に不思議を感じた話。 「料理ができる」と聞いて、何を思うだろうか。 単純に、料理が可能だ とは捉えないと思う。 ”フルコースよろしく、色々な料

          ”できる”の奥行き

          料理を科学する本

          一人暮らしのため、料理はよくしている。 まあ、日々食べていく程度なのでそんなに凝ったものはできないのだが。 ある一冊の料理本に出会った。 「Cooking for Geeks (著:Jeff Potter, 発行:O'Reily Japan)」 ※ geek とは日本語で言うところの マニア, オタク の意。 ※ 著者的には ”あれこれ指図をされるより、自力で試行錯誤するのを楽しむタイプの人” のことらしい。 簡単に紹介すると、料理のサイエンスについて記述された書物だ。

          料理を科学する本

          プロフェッショナルに出会った話

          ~美容師編~ 日常でふと出会うプロフェッショナルたち。 そんな仕事人の話、今回は美容師編。 突然だが美容室は得意だろうか。自分は苦手である。 まず、髪型を決める時間。 それほど髪型にオシャレを求めていない人間なので、スタート地点で困る。自分に似合う髪型が一番でしょう と思っているが、でもそれを言われても美容師の人も困るだろうしなあ とか考えはじめてしまう。 そういうわけで、いつもはカタログからそれっぽいのを選んでいた。 次に、カットの時間。 ド人見知り人間なので、この

          プロフェッショナルに出会った話