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妊娠、そして2度の流産

今、私は第二子を妊娠中である。
二人目だからか、お腹の膨らみが娘の時より早く目立ってきた。

娘を出産した後、できれば年子で授かりたかったので
落ち着いたタイミングで妊活を始めた。

それから1年ほどたち、検査薬で陽性反応がでた。

年子ではなくなってしまったが、2歳差育児も楽しいだろうとワクワク初診を済ませ母子手帳もゲットした。

四週間に1回の検診はとても待ち遠しかったが、何故か安心して過ごしていた。

それまでお腹の痛みや出血など、なにもなかったのだ。

検診に行き、エコーで赤ちゃんを見る。
元気にしているかな?とエコーに目をやる。

心拍はエコーでピコピコと点滅しているように見えるのだが、それがなかった。

こんな流産を稽留流産というらしい。

「心拍が見えませんね。お腹の痛みなど、なかったですか?」

医師の言葉で現実になる。
なかった、と伝えると「また来週様子を見てみましょう」と言われ検診が終わった。

???

第一子の時、流産なんて考えたことがなかったし
何故か自分は大丈夫だと思い込んでいた。

そして薄情な人間だな、と思うのだが
『心拍のない赤ちゃんが体内にいる』ということがとても怖かった。
言葉を選ばずに言うと、気持ちが悪かった。
その言葉で私の中では赤ちゃんが愛しい存在から異物に変わってしまったのだ。

いろいろ頭を動かしていた。
2度以上、心拍を確認できたのに今更流産なんてあるのか?

ネットで検索をする。
『稽留流産 誤診』 『心拍 再度見える』 『流産 確率』

たまたま見つけたブログでは、次回検診で心拍が見れました!という記事もあればそうではないものもあった。

自分はどっちになるの・・・・?

結局後日、大きな総合病院にセカンドオピニオンをうけにいった。
急に個人病院が信じられなくなったのだ。
(今思えば動揺していたし、ホルモンのせいかイライラしていた)

結論変わることはなかった。

手術は大きな総合病院にお願いした。
手術室のベットに横になった瞬間、涙が止まらなかった。
近くにいてくれた看護師さんの手を握って泣いた。
ぎゅっと握り返してくれた。

目を覚ますと、ベットにいた。

お腹には赤ちゃんはもういなかった。
火葬場のおじさんと旦那が赤ちゃんの受け渡しをしていた。

これが、私の一度目の流産だった。

にゅう

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