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ビジネス書を読むのが苦手な人に勧めたい「アイデアづくりについて学べる」Netflixコンテンツまとめ4選

おはようございます。新年忙殺されすぎていてですね、年明け最初のnoteが大変遅れました。新年に持ち越した仕事もたくさんあったのですが、年末年始はいったん知らんふりをして、インプットに時間を当てていました。

年末年始はいつも本を読もうと頑張るのですが、今年はずっとnetflixをダラダラと見ていました。直感的におもしろそうと思うものを選んでいたら「あれ、これってアイデアづくり、サービス作りに役立つなと思ったことがありまして、

本当は本とか勉強会とかいって頑張りたいけど頑張れないや、、という人に向けて、じゃあこれを変わりに見ましょうよ、というコンテンツをおすすめしてみたいと思います。

頑張りたいけど頑張れない休日にぜひ見てください。


ユーザーの声の裏側にある本音を探しに行こう|バイオレットエヴァーガーデン

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キャプチャ及びあらすじは https://www.netflix.com/title/80182123 より引用

元軍人のヴァイオレット・エヴァーガーデンが見つけたのは、手紙を代筆する仕事。手紙を通して触れる様々な人の気持ちが、愛を知らない彼女の心に優しい光を灯す。

近世ヨーロッパが舞台で、主人公がバイオレット・エヴァーガーデンという名前の女性で、元軍人なんですね、戦争孤児で人間兵器として戦場で恐れられるんですが戦争で片手を失ってしまったところから物語がはじまります。

お世話になった(では言い尽くせない関係性なんですが)上官の同期が退役後に始めた郵便会社で働き始めます。そこで彼女が始めたのが「手紙代筆業」。当時は文字を読み書きできるのが全員じゃなかったので、遠くにすむ家族や恋人に手紙を送るのがビジネスとして成立していた。

で、その手紙を代筆する仕事を始めるんですが、何せ彼女は元人間兵器で、戦場で相手の国の兵士を殺すことにかけては一流なんですが、人間らしい感情を持ち合わせていない。だから手紙を書いてほしいという人がいう言葉を鵜呑みにしてそのまま文章にしてしまい、相手の本当に伝えたい気持ちや感情に気づけずに怒らせてしまう、ということを最初やってしまうんですね。

やがて様々な人との出会いを通じて、「人間の言葉の裏にある本当の感情」がわかるようになっていくんですね。その過程の美しさはもちろん人間のままならなささったり、人生の残酷さであったり、もうとにかく泣けるアニメです。

これは商品開発や企画を立てるときに参考になると思っていて、例えば誰かに向けた、誰かの課題を解決するアイデアを考えないといけないときに、その人の言葉通りに受け取ってしまうと、本当の気持ちや本当の課題に気づけないんですね。スティーブ・ジョブズじゃないけど「顧客は自分の本当のニーズを言語化できない」んですね。

僕らも「ほしいもの何?」と言われても具体的にすぐ答えられないですよね。そういう人の感情や欲求の難しさと美しさ、それを捉えるための姿勢やマインドセットを学ぶことができます。


アイデアを思いついたら、とにかく形にしてみよう|はじまりのうた

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キャプチャ及びあらすじは https://www.netflix.com/title/70307852 より

失意のシンガーソングライターと崖っぷちのプロデューサーが手を組んだ。ニューヨークのありとあらゆる街角で音楽は奏でられ、魔法のように奇跡を起こしてゆく。

知っている人も多いと思うんですが、これもめちゃくちゃいい映画ですね。元敏腕音楽プロデューサーが奥さんとのごたごたで落ちぶれてしまい、ある時飲んだくれてたバーで、キーラ・ナイトレイ演じる優れた才能のシンガーソングライターと出会い、彼女の歌に惚れ込んで、共同創業者に「この子を売りだそう!」と掛け合うも相手にされず、じゃあ自分たちで音楽とってそれをCDつくっちゃえばいいじゃん、と動き出す物語ですね。スタジオも借りられないから屋外で「俺たちは街がスタジオなんだ」とリフレーミングしていくのも素晴らしい。

これはまさしくアイデアを思いついたあとに会社の支援を得られなかったりお金がないからといってアイデアを諦めずに、手元にある方法でなんとかプロトタイピングをしていく姿勢を学ぶことができると思います。

思いついたアイデアって必ずしも実現できるものでもないと思うんですね、お金や人材、様々な理由で実現できなかったりする。そんな中でも「どうすれば100%でなくても、形にできるだろうか」とできる範囲で試作してみることはとても大事だと思うのです。

逆にいえば、ある程度アイデアはやろうと思ったら「大変だけど」実現できるのです。あとは困難をチャンスに変えられる機転と前向きな気持ち、そしてなんとしても作り切るという覚悟があるか、という問題なわけです。


実在しない「誰か」じゃなくて、実在する「XXXさん」のためにアイデアを考える|スタートアップ 夢の扉

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キャプチャは https://www.netflix.com/title/81290293 より

競争の激しい韓国のハイテク業界で、夢をかなえるべくビジネスを立ち上げた若き起業家たち。成功もロマンスも、すべてを手に入れるには前進あるのみ。 (https://filmarks.com/dramas/9744/13738 より)

12月にかなり話題になってた、韓国ドラマです。もうドラマとしての完成度がエグくて、スタートアップまわりの情報がかなりリアルだし(一方でこんなにスムーズに成功するかよ、というのはあるんですが)、飽きないストーリー構成、恋愛だけじゃなくて家族愛や仕事論といった様々なテーマを扱う点、そして美男美女、おもしろくない理由がない。唯一マイナス点を言うと、毎回90分で20話近くあるのでめちゃめちゃ長くて最初のハードルが高い。

このドラマからは、アイデアを考えるときの重要な視点を学ぶことができます。それは自分が見たこともない誰かのために、きっとこういうニーズがあるんじゃないかと想像でつくるんじゃなくて「自分の目の前にいる人」のためにサービスを考えることが重要ということである。

現に今や世界中に展開するairbnbの創業者も、何度なく投資を断られてもめげずに今のような巨大なサービスになったのは「自分が知らない他人を家に泊めたときに、泊めた自分も、泊まった相手も今までしたことがない体験ができた」という強い原体験があったからです。

このドラマでも主人公のおばあちゃんがサービス開発の起点になりました。知らない誰かじゃなくて自分のおばあちゃんの課題を救いたい。

結果としてそれがスケールするビジネスになるかどうかはまた別の話なのですが、まず目の前の一人にフォーカスする、そこがサービスづくりにおいては重要なのである、という当たり前だけど忘れがちなことを思い出させてくれました。


思いつくのも大変だけど、その先の「完成させる」ことはもっと大変だ|SHIROBAKO

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キャプチャは https://www.netflix.com/title/80186110 より

アイデアを思いつくことは難しい。何か特定の行為をしたら必ず出てくるものでもないし、なにかの薬を飲めば必ず生まれるというものでもない。けれど、それと同時に、いやそれ以上に難しいのが「いいアイデアをちゃんと実現させること」なのである。

これはクリエイティブ業界のほとんどの人がわかっていることではあるのだけれど、実際それなりのアイデアを思いつくことは実はそんなに難しくない、けど良いアイデアはその多くが現実性を欠くことがある。新しいということはやったことが少ないわけで、じゃあなんで少ないのかというと実現することが難しいからだ。

このSHIROBAKOはアニメ制作における制作会社の苦労を語ったアニメで、主人公はアニメづくりを高校生の頃から志して、アニメ制作会社に就職して新人の制作管理として奮闘する話なのだが、この描かれている現場がリアルでそしてエグい。締め切りを守らないクリエイター、無茶をいうクライアント、徹夜する制作陣などなど、もうとにかく「完成させる」ことがどれだけ大変かを教えてくれる。

たまにクリエイティブに関わる仕事がしたいという学生に会うことがあるけれど、SHIROBAKOみた?と今後は問うようにしたい。数年前に見て以来、定期的に見るようにしているけど、たまに見て「完成させる」ことの大変さと、そこで戦うプロフェッショナルの人たちへの尊敬を忘れないようにしている。


という感じで4つまとめてみました。他にも漫画でもおすすめしたいのがいっぱいあるけど、いったんはこちらで。みなさんのおすすめあれば教えて下さい!

それでは!

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