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父親のこと

父は1945年8月15日、玉音放送の流れるちょっと前に誕生した。今年2022年8月15日で77才の喜寿である。先日、お祝いのために集まった(次男発熱のため妻と次男は欠席)。

両親健在で、父が喜寿でも元気でいてくれるのは本当に喜ばしいことだ。

父からは色々なことを教わったけれど、高校生くらいのときに言われたのだが、「洋一は頭の回転が速くてそれはいいことだけれど、相手との口論や言い合いで勝ちすぎている」「ぐうの音も出ないところまで人を責めてはいけない」というのはその後生きていく上で役に立っている。

父は達観しているところがあって、老荘思想に近いというか、あんまり社会的な意味での向上心とかもないタイプ。私が弁護士でも目指そうかなと話したとき「へー、なるの大変らしいのに、わざわざご苦労様」みたいな反応だった。

歳を取ると、どうしても体調も万全ではなくなってくるし、周囲の友人も亡くなったりして自分の死のことを考えざるを得ないと思う。この先のこととか色々心配事もあるだろうけれど、困ったときは安心して頼ってきて欲しいと思う。

人生、最後まで残るのは、思い出と財産と家族と希望だと思う。これからも人生の本質を見誤らないような生き方をしていきたい。

(おわり)

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